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困窮令嬢は幸せを諦めない~守護精霊同士がつがいだったので、王太子からプロポーズされました   作者: 緋月 らむね


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今回もよろしくお願い致します!

 出発して30分位で王都についた。隣町までもうすでに来ていたから時間はそんなに掛からなかった。


 毎月王都に露店を出しているので王都の露店許可は事前に取ってある。今日はどの辺りで露店を出すのかな。


 場所はいつも決まってなくて、空いているところに出していた。とはいっても治安のいいところの中でだけど。


 王都といっても治安の悪いところはある。そこはわかっているのでいつも避けていたし、その近くでは露店を出すことはしなかった。


「ローザ、今回はここにしよう」


 お父様が今回の露店を出す場所を見つけた。人通りが多くて賑やかな場所が今回も空いていた。


「うん、今回もいい場所が空いていたね」


「ああ、早速準備していこう」


 場所を確保したらすぐさま商品を並べていく。早くしないとお客さんが通り過ぎてしまうから。といっても慌てすぎて壊れてしまったらいけないので。露店を出すのは大体30分くらいで終わる。


 テントを張って、机を出して、商品を並べて出来上がり。簡単なもんだ。


 天気が気になる時もあるけど、朝に雨が降ったりしなければ1日の天気はそのまま同じことが多い。今日は朝から晴れているから1日晴れていると思う。


 さて、準備が整ったので通りすがりの人に声をかけて呼び込みでもしていこうかな。


「こんにちは、植物をモチーフにしたアクセサリーはどうですか?」


 通りすがりのフードを被った男性に声をかけたところ、その男性がこちらを向いた。


「えっ!もしかしてネオ様?」


 なんと! 私が声をかけたのは昨日会ったネオ様だった。


 もうネオ様に会えないと思っていた私は再びネオ様に会えて嬉しかった。


「ローザ嬢!」


 ネオ様もまた私と偶然出会ったので驚いているようだった。


「こんにちは、ネオ様。よく会いますね!」


「俺はちょうどローザ嬢を探してたところなんだ。会えて良かった。

 実はローザ嬢に話したいことがあったんだけど… ちょっと今は難しそうだね」


 ネオ様のいう通り、私はまさに今露店の店番中でここではちょっとネオ様とは話せない。


「そうだったんですね。私もちょっとネオ様に話したいことがあるんですけど…」


 ネオ様が私に話したいことってきっとヤラのことだと思う。私もネオ様にまた会えたら伝えたいと思っていたことがあった。でも…露店もある…。


そう思って横をみたのが顔に出ていたのかお父様が私にいった。


「ローザ、ここはわしだけでも大丈夫だから、ネオ様と話しておいで」


「お父様、ありがとう」


 お父様が気を利かせてくれた。


「ネオ様、ちょっとこちらで」


 露店の正面で話しているとお客さんの邪魔になるのでまず私はネオ様に移動してもらい露店の端の方で話しかけた。


「ネオ様、お父さんが抜けてもいいって言ってくれたのでちょっとここじゃなくて場所を変えて…」


「ああ。じゃあ、あそこの広場に行こうか」


 ネオ様が指差したところはちょっとした広場になっていて今は人もあまりいないようだった。


「はい、じゃあそこで」


 私はネオ様と広場に向かおうとした。



お読みいただきありがとうござました。

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よろしくお願い致します。

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