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入学試験I

30分ほど馬車に揺られていると当然馬車が止まった。護衛の家に着いたようだ。ちなみに馬車の中では何も話さなかった。まったく1ミリもだ。

馬車を降りると貴族とかが住むような家ではなく庶民が住むような家で少しびっくりした。部屋は余るほどあるとか言っていたからどんな豪邸かと思ったら普通の家で少し安心した。だが400年も生きているのできっと貯金はたんまりあるのだのう。なのに何故こんな庶民的な家に住んでいるのだろうと考えていると全て顔に出ていたようで

「金は腐るほどあるが贅沢したい訳ではないからな」

「へー」

「では部屋に案内する。」

玄関に入ると意外とキレイで散らかってはいないようだ

おっと言い忘れていたがこの護衛は狼の獣人で狼の尻尾と耳が付いているだけだ。身体中が毛で覆われている訳ではないから部屋が毛だらけになる事はないだろ。

「お前の部屋は2階の1番奥の部屋だ」

「ああ、ありがとう」

「部屋に行って荷物を置いたら降りて来てくれ。夕飯にしよう」

「わかったよ」

わかったと言い部屋に来たは良いが荷物なんてなく置くものなんてないと言うことに気付いた。唯一あるのは手紙ぐらいだ。取り敢えずそこら辺の机に置いておこう。飛ばないように適当な物でも上に乗せて。

下に降りていくと丁度料理をしている途中だったようで一瞬こちらを見ただけで料理に戻ってしまった。

生憎料理をした事がないので手伝うことも出来ずリビングにあるソファに腰をかける事にした。

それから20分ほど経っていい匂いがして来たなと思っていると

「出来たぞ」

「ああ」

呼ばれたのでダイニングテーブルに呼ばれたので大人しく椅子に座った。ちなみに向かい合わせだ。1人暮らしなのになぜ椅子が2つもあるのだろうとか考えながらテーブルの上を改めてよく見てみた。匂いで気づいていたが今晩の夕食はハンバーグだった。うまそうだ。

「いただきます」

「ああ」

箸でハンバーグを割ってみる肉汁が溢れ出してきて効果音をつけるとしたらジュワーだ。ジュワーだぞジュワー今まで食べてきたハンバーグで1番美味しそうだった。少し癪だが。さて見た目だけ味わっていては勿体無い温かいうちに食べなければ。ひと口食べる…美味すぎる…肉が口の中で溶けていく。俺はいつの間にかバクバクと食べていた。よく考えたら今日目が覚めてから何も食べていなかったなと思い夢中で食べる。お腹いっぱいになりぐったりしていると

「さっさと風呂に入って寝ろ。明日は試験だろう。」

確かに…明日は試験だ。今日は早目に寝よう。

「そうだな」

と返事をし風呂に入りにいく。

20分ほど入り髪を雑に拭きながら護衛に風呂があいたことを伝えにいく。

「風呂空いたぞ」

すると護衛は眉を少し寄せながら

「ああありがとう。すぐに入る。」

伝えたいことは伝えたし部屋に戻ろうと思い歩き出すと後ろから

「髪はきちんと乾かせ」

と言われた。

さっき伝えに来た時に眉を寄せていたのはこれのせいかと思い背を向けながら苦笑いをし適当に

「ああ」

と返事をし火と風の魔法を使い雑に乾かす。後ろからため息が聞こえたが聞かなかった事にしよう。うん。

布団に入り今日あったことを振り返ってみる。今日は色々あった。本当に疲れた。

「みんなこれで良いんだよな?」

とひとりごとをボソリと言いまた今日の事を考える。

そういえば何故王に見覚えのあるのだろう。

人間は獣人と吸血鬼と違い寿命は短く長くて100年ほどだと言う。だから400年前に会った事があるはずがないのだ。何故だろうと考えながらふとある事に気づく、そういえば目が覚めてから記憶が所々曖昧になっている。まぁ目が覚めたばかりでまだ寝ぼけているのかと思い深く考えない事にした。だんだんと眠気が襲って来て400年も眠っていたのにまだ寝れるのか自分。すごいなと思いながら夢の中に沈んでいった。

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