少年たちの美しき友情(計算しつくされた寸劇)
「なぁガイ、この流れだともしかしたら〈勇者〉が出るかもしれない。俺より金髪ロンゲのイケメンのガイのほうが勇者っぽいから先に鑑定を受けてくれないか?」
「分かってるじゃねぇか(笑)、最後に『大当たりジョブ』を引いて最後に盛り上げようと思ったんたんだが、先に〈賢者〉、〈聖女〉とかいう伝説のジョブが出てしまったからな。オレもそこまでバカじゃない。さすがに〈勇者〉だという自信はないが奇跡が起きるかもな。今のうちにダメモトでちょっとだけ勇気をだして次の鑑定を受けてみるわ」
おぉ、聖女レイナクラス(名前は神眼で鑑定済み)の美少女がうまくおだてりゃ真の勇者になれるかもしれないな(笑)。でもな、世の中って理不尽なんだ。今後、知能と努力の方向性を間違えないでくれよ。できれば命までは取りたくないんだから。
「それではガイくん、こちらの台に上って目を瞑ってください・・・おぉ、マジか!??ガイくんのジョブは〈勇者〉です!!!!!」
「「「「「おおおおお!!!(パチパチパチパチ)」」」」」
神父さんも村の住人もサプライズ耐性がついたみたいだな(笑)。ガイのやつ、男泣きなんかしやがって。ただ、フィーネとマリーの反応は微妙だけどすまんねマジで。さぁ刮目せよ!俺の一世一代の演技(ガイがうれし泣きしたパターン)を(笑)。俺は両目に力を入れ、涙を浮かべる努力をしながらガイを抱きしめ、大きめの声で語りかけた。
「泣くなよガイ!イケメンが台無しだろ!それに戦いはまだ始まってもないだろ!!漢が泣いていいのは偉業を達成した瞬間と愛する人との間に初めて子供が生まれたときと愛する家族が亡くなったときだけだ(あと愛する人が殺されときの復讐を完遂したときもだけどこの場では省略)」
「レイ、今まですまない。オレはレイのことをいけ好かないやつだと思ってた。まさかオレの結果を自分のことのように喜んでくれるなんて。思いっきりオレの顔をぶん殴ってくれ!」
「なに言ってんだよ。俺に『未来の伝説のイケメン勇者をぶん殴った』という黒歴史を作らせるつもりか!?そんなことよりも俺のかわりにフィーナとマリーを守ってやってくれ!もうガイしかふたりを守ることができないんだ!とりあえず俺の鑑定結果も見届けてくれ。贅沢はいわない、できれば3人を支えれるジョブにつきたい。もしそれも叶わなければ、後ろを振り返らないで俺の分まで力強く広い世界にはばたいていけ!!俺は両手に溢れそうな想い出達があればそれで充分だから」
「あぁ、わかった」
神父さんを含め、ほとんどの観衆は泣きながらこの光景を見つめていた。フィーネとマリーなんか互いに抱き合って泣いちゃってるし。女の子って男の友情に弱いらしいね。これでガイからのヘイト回避とフィーネとマリーが俺からガイに乗り換える足かせの撤去に成功しただろう。こら!リンちゃん、器用に飛び回り、笑いながら動画を取らないの。俺だって笑いが込み上げるのを超我慢しているんだから(笑笑)。
[[ステータス]]
名前:ガイ 種族:人間
ジョブ 勇者
レベル 8(MAX 120)
HP 360/360 (100×1.8×2)
MP 72/72 (27×1.8×1.5)
SP 156/156 (58×1.8×1.5)
攻撃力 145 (54×1.8×1.5)
防御力 129 (48×1.8×1.5)
知 力 118 (44×1.8×1.5)
魔防力 129 (47×1.8×1.5)
敏 捷 121 (44×1.8×1.5)
器用さ 113 (42×1.8×1.5)
運 50
蓄積スキルポイント 70P
【スキル】
・剣技▶
・剣技(勇者専用)▶
・魔法剣(雷)▶
等々・・・・・
【魔法】
・雷魔法(勇者専用)▶
・雷魔法(最上級)▶
・回復魔法▶
・バフ系▶
・〈鑑定〉【5/10】
・〈生活魔法・火/地/風/水 消費MP1〉
【パッシブスキル/魔法】
〈魔力操作【0/10】〉〈魔力自動回復【0/10】〉 〈魔力消費低減【0/10】〉
〈魔法高速詠唱【0/10】〉〈スタミナ自動回復【0/10】〉
【ユニークスキル】
【獲得経験値4倍】
【HP最大値2倍】
【MP最大値1.5倍】
【SP最大値1.5倍】
【攻撃力・防御力・知力・魔防力・敏捷・器用さ1.5倍】