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■明里から里奈と由芽はあるものを渡される

 決闘のあとのことである。久遠と晴は明里に外へ連れ出されたかと思ったら、しばらくして二人は両手にぱんぱんに詰まったビニール袋を持っていた。


 コンビニあたりへ買いだしにでも行ってきたのだろう。問題はそれをどうしてこの寮まで運んできたのかだ。


「用事は終わったんじゃないんですか?」


 里奈は暗になぜ帰らないのかと明里に訊ねていた。というか、もう帰ってほしかった。


「勝負が終わったんなら、あとは宴会だろうが」


 明里から逆に「バカなのか?」という顔で覗かれる。


「あと、近づきの印だ。しっかり励みなよ」


 明里から里奈と由芽に小箱が手渡される。何だろうと思って箱を見てみるとそれは避妊具であった。


 由芽は絶句している。


 里奈は久遠を睨むことにした。すると「僕は関係ないだろ」と表情で訴えてくる。


 明里は「あっはっはっ」と笑いながら談話室へ葵と一緒に向かっていき、その後ろを晴が続く。


「どういう流れでこうなったの?」


「僕が強引に連れだされたのを見ていただろ」


「そうね。明里って(ひと)に胸を当てられて鼻の下伸ばしてたもんね」


「そ、そんなことは……」ないとは完全に否定できないようだ。実はボディタッチを遠巻きに見ていただけで、事細かに把握していたわけではなかったのだが、当たらずも遠からずだったようである。


「で、これは何?」


 久遠の目に入れてやろうかという勢いで、避妊具の入った小箱を顔に押しつける。


「し、知らないよ。道中で二人との関係を聞かれたくらいだから」


「じゃあ、何て答えたの?」


「二人とはただのクラン仲間だって言ったよ」


 それはそれでなぜか腹が立ったので、里奈はあらん限りの力で久遠の足を踏みつける。


 まったくもって、いい迷惑だと里奈は思った。


「ほら、いつまでそうしてるの」


 里奈は由芽の手を取ると明里のあとを追う。


 面倒ごとはまだ続くということだろう。


お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

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