表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デジタル・リボルト~ディストピアからへの英雄譚~  作者: あかつきp dash
一年目、翌年の四月に至るまでの章―外伝―
25/266

一日中の入院。それから彼女は考える。

 病院で診察してもらった結果、軽い脳しんとうという診断だった。


 それでも安静にということで、里奈は一日入院となった。


 由芽から通知がきていたが、いまは話したい気分にならない。


 ここまで送ってくれた少年も里奈を病院に送り届けたあとは早々に去っていった。


 親も当然来ないので、病室は里奈一人だった。四人部屋にもかかわらず部屋にいるのは自分だけ。何とも不思議なことである。


「これからどうしよう……」


 ぼそりとつぶやく。


 まず里奈を入れてくれるクランがあるかだが、正直難しいだろうと思った。


 いっそ家に帰ってやろうかとも思うが、それをどこかで何かが拒んでくる。


 里奈は深々とため息をついた。


 それが不思議とよく響くようだった。それくらい病院は静かで人気がない。


 病院に人気を感じないのは当然で、本当に無人だからである。


 医師は遠隔で診察だし、看護や介護どころが清掃に至るまでロボットが行っている。


 そのうえで入院しているのは里奈以外にいるのかも怪しい。


 そんな中で里奈は考えがまとまらずに悶々としている。


 そういえば義務教育を受けているであろう少年とすれ違ったことを思い出す。


 東京を出ないというなら、それでもやはり生きていく手段は必要になる。


 里奈は気がつけば『義務教育』というワードの検索をはじめていた。

お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

感想、評価、お気に入り登録も今後の励みになりますので、ぜひお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ