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デジタル・リボルト~ディストピアからへの英雄譚~  作者: あかつきp dash
一年目、翌年の四月に至るまでの章―外伝―
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強制ログイン、そして……

 里奈が強制ログインの通知に気がつくまで時間はそこまでかからなかった。


 ――何?


 そういえば翔に言われたことを思い出す。夜に決して出歩くなと。


 夜は魔物が全体的に強化される。普段は弱い魔物しか現れないゾーンに強力な魔物がポップするというのだ。


 あととあるゾーンに足を踏みこむとこちらがログイン操作をしていないにも関わらず、強制ログインさせられるという現象が起こると。


 それがいま起こっていることなのだろうか。


 強制ログインした里奈は装備できる防具も弱いためHPは低い。武器は短刀一本である。


 ――囲まれている。


 ブランコに座ったまま動けないのは周辺を魔物に囲まれているからだ。


 里奈は唯一振れるパラメーターの精密にすべての数値を振っていた。


 精密は視力に関係する能力を強化する。あと聴力もだ。


 そのため索敵能力はそれなりに高くなっていた。


 魔物は街灯から照らされないよう隠れるようにして、里奈と距離を詰めてきている。


 里奈が魔物の存在に気がついているのは把握している一方で、位置までは見えていないことも把握している。


 つまり里奈は夜目が利いているワケではない。反対に魔物は里奈の位置を把握している。


 魔物は里奈を逃がさないよう互いに位置取りをしているのだ。


 それが完了した瞬間に里奈は襲われる。


 魔物の鳴き声が聞こえた。


 おそらく互いにコンタクトをとっているのだ。


 襲撃はまもなくだった。


お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

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