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■後は任せろ

 晴たちが要石をお社へ戻したと報告を受けたと同時に鎧蛇は瘴気の鎖を発動させた。


 久遠や里奈はもちろんのこと、テントを強制解除して蘭々たちも繋がれてしまった。しかも鎖に繋がれたらテントは使用不可能となっている。


 幸いにして鎧蛇以外の魔物の動きは鈍い。しかし蘭々たちはステータス減退を受けているので余談を許さない状況である。


「鎧蛇って飛び道具とかはないみたいね。本当に固いのが取り柄なんだ」


 里奈はステータスを確認しつつも鎧蛇から目を離さない。


「三人とも大丈夫なの?」


 里奈は振り向かずに声だけかける。


「体は重いですが、何とか動けます」


 蘭々が返答する。


「ならいいわ。悪いけど、自分の身は自分で守るように。三人で連携してね」


「はい」と三人からそれぞれ返事が返ってくる。すると里奈に晴からメッセージが送られてくる。


「久遠、継石は破壊したって」


「封印スキル解除までは?」


「あと一〇秒ってところね」


「なら、十分だ」


 鎧蛇を覆っていた鎧がボロボロと剥がれていく。


 特殊な攻撃手段はないというのだから、あとは問答無用で斬り伏せていくだけだ。


 鎧をなくした鎧蛇が久遠の攻撃でねじ伏せられるのにそれほど時間は要さなかった。


「スゲー」


 賢司は感嘆の声をあげて、伊織は恍惚とした表情で久遠を見つめていた。


 それと同時に瘴気の鎖は解除される。それに従い、蘭々たちにかけられていたステータス減退も解除される。


「せっかくだから建物内の魔物はすべて討伐しましょ。久遠は武器を棍に切り替えて」


「了解」


 これから何をするのかわからず三人はキョトンとしている。


「行くわよ。レベル上げに」


 里奈は振り返って笑いかける。


 ああ、そういうことかと互いに三人は顔を見合わせてから、子気味よく返事をする。


「はい!」


 それから一時間ほどかけて建物内を駆けまわり、魔物はすべて討伐された。


 一同が合流したのはそれから間もなくである。

お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

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