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■東方旅団は乱入する

 こうして頼果、里奈、焚きつけた久遠。


 三人はグラウンドの真ん中へ向かう。


「何だ? お前らみたいな弱小が出てくるようなところじゃねぇぞ」


 克馬は鬱陶(うっとう)しいとばかりに追い払おうとする。


 だが、久遠たちはそこから動かない。


「……ひょっとして、我々に挑もうとでも?」


 水呉はあきらかにせせら笑っている。


グラウンド(ここ)での無用な争いごとはやめてください。やめないというならこちらも実力で排除します」


 久遠は高らかに言い放つ。


「……本気かね?」


 水呉の眉がピクリと動く。


「ええ、ケンカ両成敗です」


「舐めた口を聞きやがって……。覚悟はできてるんだろうな?」


 克馬はドスを効かせて声音に迫力をもたせるも、久遠は涼やかな表情のままだ。


「お二人こそ、そんな位置にいて大丈夫ですか? 最初にやられますよ」



 久遠の堂々とした物言いに、むしろ後ろにいる頼果と里奈が顔を引きつらせている。


 完全に挑発している。


「そこまで言うんだ。参加してもらおうじゃないか、第三勢力としてね」


「ぶっ殺す」


 久遠たちに決闘の招待が届く。内容はクラン同士による合戦。


 ルールは時間内までにメンバーが多く残っていた方が勝利。あるいは相手方を全滅させるかのごく単純な内容のものだ。


「里奈、最初に封印するのはこの二人だ。頼果は里奈を守ってやってほしい」


「あなたはどうするの?」


「僕は――」


 久遠は再度言い直す。


「僕はひたすら暴れるだけの簡単なお仕事です」


 久遠、里奈、頼果はログインすると同時にカウントダウンがはじまる。


 それからカウントダウンが終わると同時、里奈が両手から指で石つぶてを発射する。


 石つぶては克馬と水呉に当たる。


 こんなものダメージにならないだろう。石つぶてとは本来相手の注意を逸らすときにもちいる投擲武器だ。


 だが、二人の動きがあきらかに違う。何というか鈍いのだ。


 その間に久遠は雷光のごとく二人へ棍を振り抜きダメージを与える。


 頼果が驚いたのはさらにそこからだ。二人は何とその一撃でHPが瞬時にゼロとなる。


「……何をしたの?」


 頼果は里奈に訊ねる。たしかに二人を仕留めたのは久遠だが、それより以前に里奈が何かを仕込んだに違いない。


「くるわよ」


 だが、里奈は悠長に話している場合じゃないと頼果に注意を促す。


 いきなりクランリーダーがやられたことで周囲は騒然とする。


 だが、それでも戦いははじまったばかりだ。


お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

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