表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デジタル・リボルト~ディストピアからへの英雄譚~  作者: あかつきp dash
一年目、翌年の四月に至るまでの章―外伝―
16/266

自分はどうしてこうも惨めなのか

 里奈は戦闘を通して自分の置かれた状況を痛感することになる。


 結論から言えば、まるで役に立てなかった。

 いままで接近戦を主体にやってきたのだが、重要かなめのパラメーターが低すぎて、魔物に接近しきれない。


 パラメーターが低いため装備できる武器は紅烏という短刀一本のみ。

 封印スキルのスキルは攻撃を当てた際にのみ発動する。

 

 しかし、そもそも魔物に近づけたためしがないので、効果を実感しようもない。


 戦果は以前に比べて恐ろしく落ちた。それで困っているのは里奈だけではない。

 由芽や翔たちパーティーメンバーもだ。


 しかも問題はそれだけではない。里奈はあきらかに魔物からよく狙われるようになっていた。


 そのおかげで今日は何度も死にそうになり、そのたびに翔がフォローをしてくれていた。


「ごめんなさい」

 里奈はただ頭を下げるしかなった。


「里奈ちゃんは何も悪くないよ」


 由芽はそう言いつつもぐっと何かをこらえるような表情を浮かべている。


 どうやって、この状況をくぐり抜けるかまるで検討がつかない。


「僕も君の置かれている状況は理解したつもりだよ」


 翔は対策を考えると言ってくれた。それまであまり無理はしないようと里奈に釘を刺す。


 しかし、クランのイベントが間もなく迫りつつあった。それが里奈をより追いこんでいくことになるのである。

お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

感想、評価、お気に入り登録も今後の励みになりますので、ぜひお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 強制武器譲渡でステータスの振り方も制限されるっていうのは相当厄介ですな^_^; 呪いの装備って感じだね。クランのメンバーにも迷惑掛けちゃうし、里奈としては気が気じゃ無いでしょうね(。´・ω・…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ