表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デジタル・リボルト~ディストピアからへの英雄譚~  作者: あかつきp dash
一年目、翌年の四月に至るまでの章―外伝―
13/266

内紛の火種はくすぶり続ける

「はははっ。この新人さんの言うことには一理あるぜ」


 章の隣にいた男性が豪快に笑って、先ほど里奈に向けられていた視線を蹴散らしてしまう。


「小岩よ。俺は創設者の一員として聞きたい。お前がやろうとしていることはここにいるクランメンバーにとって本当にいいことなのか?」


「当然です。このメンバーの集め方のままではこれ以上の高みを目指すのは困難です」


「その高みとやらはメンバー全員が望んだことなのか?」


「クランのランキングをあげていけば、誰もがいい思いをするのです。それに卒業証書をもらったメンバーは積極採用する方針ですので。いままでと何ら変わりませんよ」


 単純に間口を広くするだけだというのが小岩の主張だった。


 その主張に対して対して古参メンバーが信用していないというのが実情というところか。


 コンセプトをがらりと変えようというのだから無理もない。


 それに小岩の主張は一見まともそうに聞こえるだけで、まわりを納得させるほどのものでもない。


 このあたりが人望なのだろう。


「時間は差し迫っているけど、このまま議論していても結論は出ないと思うんだ。だから今日は解散にしよう。そのかわり次回で結論をつける。いいかな?」


 翔が議長に呼びかける。リーダーの意見に反対する者はこの場に誰もいなかった。


 よって会議は結論の出ないまま解散となった。




お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

感想、評価、お気に入り登録も今後の励みになりますので、ぜひお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ