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デジタル・リボルト~ディストピアからへの英雄譚~  作者: あかつきp dash
一年目、翌年の四月に至るまでの章―外伝―
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クランで揉め事はよくあること

 クランメンバーはリーダーを含めて最大五〇人まで登録できる。


 さらにメンバー内でアクティブか非アクティブかで選別される。



 非アクティブというのはクラン活動に対して非協力的なメンバーを指す。


 そういう人間は本来であればクランに所属などせず、ソロで活動すればいいと考えるだろう。



 ところがゲームシステムがそれを許さないよう設計されている。


 月に一回、クランイベントが用意されているためだ。クランイベントには報酬があり、クランにさえ参加していれば報酬が入る。


 このイベント時、クラン活動に従事せずに報酬だけもらっているという層が一定数出てくる。これが非アクティブと呼ばれる由縁(ゆえん)だった。


 メンバー五〇人上限があるかぎりはアクティブ層をどれだけ確保できるかが鍵となる。

 それに加えて加齢による脱退である。


 一八歳になる同時に問答無用で東京迷宮はアンインストールされてアカウントも削除される。よって十七歳を迎えたプレイヤーたちはクラン内での発言力が急速に弱まる傾向があった。


 三月の戦士団もその例に漏れることはない。三月の戦士団創設者である初田翔は今年の七月で引退を迎えることが確定していた。


 にも関わらず、翔はいまだにリーダーの座にいた。本来であればとっくに変わっていてもおかしくない時期であるのにだ。

 それは端的に三月の戦士団が内輪揉め状態にあるのだと新人の里奈も早々に気がついた。


 ファミレスの一角、三月の戦士団のメンバーが一堂に会している。しかし、雰囲気は最悪であった。

お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

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