表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デジタル・リボルト~ディストピアからへの英雄譚~  作者: あかつきp dash
一年目、翌年の四月に至るまでの章―外伝―
1/266

彼女は義務教育を受けている

 窓を開けていたら桜の花びらが一枚ひらひらと風に流されて机の真ん中に舞い降りる。


 とある学校の教室。三〇席はあるだろうというのに座っているのは二人。

 アナログの掛け時計の針は一〇時を指している。授業ははじまったばかりだった。


 二人の席は前から二番目の真ん中くらいのところで隣り合って座っている。

 二人は黒板に映しだされるアバターが授業内容を喋っているのを聞いていた。


 喋っている内容は持っているタブレットにログが出るので、重要そうなところはペンで線を引いたり、書きこみをしたりしている。


 この教室にはメガネをかけた少年とマスクをしてメガネをかけた少女が二人いるだけだった。

 授業中に二人は声を発することはない。アバターがひたすらペラペラと喋りとおすだけだった。


 アバターの話す内容が聞き取れなかろうが特に問題はない。何故ならログが残るからである。

 では、アバターが授業内容を喋る意味については?

 そもそも教室にこの二人がいる意義は?


 その問いかけに対して、まともに答えを返してくれる人はいない。

 この学校に大人は存在しない。

 二人の両親もこの東京にはいない。


 東京に大人はいなくなった。

 子供たちが大人は必要ないと追い出したからだ。

 

 だからその答えを出せるのは現在、子供たちしかいない。

 それができるかも誰も知らない。

 

 ただ言えることは一つ。東京は迷宮(ダンジョン)と化した、ということだった。

 子供たちの多くは義務教育を放棄して、東京迷宮にずっとこもっている。

 そんな状況が一〇年ほど続いていた。

アルファポリスのアプリで書いたものをこちらにも掲載することにしました。


600字くらいの話を月~金で連載していきます。話はゆーっくり進みますので、気長にお付き合いいただければと。


評価、感想などもお待ちしていますのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ