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指先に詩をあつめて、温もった体温で  作者: 今井葉


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夏の駐車場

病院の駐車場で待つ

車の中で待つ

鼻水啜るぼくの

もたげる頭



遠くの青空で鳴る飛行機の

遠くの青空で鳴く蝉の

行き交う車轟音の



太陽の反射する

逃げ水の

ベンチで座る

日傘を差した

うつむく影に

眠る赤ん坊の



おでこに手を当てる母の

温もった掌の体温が

車のフロント越しの

熱と相まって



喉を潤す水の

先に仰ぐ入道雲の

むくむくと

むくむくと



待っている間の

車の往来する

夏の時間

スピーカーから流れる

ラジオの

途切れ途切れの笑い声に



母の

看護師との

問診の電話に

こめかみを伝う汗を

見つめるぼくの

咳ひとつ

庭先の

風に揺れる葉擦れ

影も落ちて



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