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指先に詩をあつめて、温もった体温で  作者: 今井葉


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ミニトマト

枝からなる、

一粒一粒の、

青いミニトマト、

枝からなる、

尾びれを生やした、

青いミニトマト


(K)


畑を遊泳する、

土のなかのミミズと、

かくれんぼする、

緋鮒(K)

水を撒くぼくの、

左手のM・

ミニトマトに、

愛おしそうに。

餌をふりかけ、

「おおきくなあれ」


(K)


畑を横切っていく夏の、

枝の合間、

横切っていく緋鮒の、

弾むミニトマト、

くっつく枝先、

赤くたわわに、

水を吸い上げ、

尾びれを広げ。



口に放り込むいもうとの、

赤いミニトマト、

放り込むぼくの、

泳ぎ回る緋鮒。

ぴちぴちと跳ねては、

噛み砕く鱗に、

「おおきくなったなあ」

とばかりに。



空を横切っていく夏に、

おひさまに照らされた、

ミニトマト(K)

雨を待つ、

からからの土の、

伸びる枝先、

ミニトマト(緋鮒)

先っぽで遊泳する、

風に揺られる尾びれが、

ぼくには届かないで。

届けられる夏らしい便りと、

Zに送るミニトマト(k)

放り込まれるZの頬に、

泳ぐ緋鮒。

「おひさまを浴びた」

笑みが溢れるZの、

尻のさきに、

尾びれが。


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