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指先に詩をあつめて、温もった体温で  作者: 今井葉


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Tシャツ

縒れるTシャツ,ぼくのコーデ。

捲くったズボンの裾,太陽の陰。

被るキャップ,目深にと。

小さくなった背中のランドセル,変形。

あちこち向いた靴,泥だらけの玄関で。



着せられる,ぼくのコーデ。

夏空の風を浴びて,カラカラのTシャツ。

薄まるロゴの。

夏に透けた。

襟ぐりの縒れた,汗ばむ首筋。

上気する頬。

夏日のTシャツ。



花魁の着物・K

水槽の水に透けた朱・緋鮒



  夏色,褪せた

  肌に。浮か

  ぶ朱色。光

  る鱗に。満

  ちる空気。




被るぼくのTシャツの,

洗いざらしのサラサラと。

洗剤が香る,鼻先に。

頬をくすぐる襟ぐりの。

太陽の熱を含むTシャツの,

指を添わせる縫い目の跡。




緋 鮒の朱 の ,

着せ られ た 晴れ着 。

頬 を染め る K の。

K'の 。

踊 る水 槽のな か ,

笑い 転 げるK の 。

K'の 。

  


   花魁の女の,

   笑うえくぼ

   の,添える指

   先の。細い

   それが。




遊泳中・K



ぼくは指を差し込む,水槽の。

手先を抜けてかけっこの,

ぼくのTシャツに跳ねる,

水しぶきの。

雫の染みる,

冷え冷えと。


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