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指先に詩をあつめて、温もった体温で  作者: 今井葉


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55/212

25メートルプールの

飛び込む25メートルプールに

沈むぼくの手足,

追いつかないKの,

K'の。

排水溝へと吸い込まれるKの。

K'の。

慌てふためきビート板の伸ばす腕。

バタ足泡立ち、

太ももの。



   25メートル目

   指して、くり

   かえすバタ足

   の。霞む25メ

   ートル先の。




梅雨のプールサイドに

降るぽつりと雨。

鼻先に当たる,

ぽつりと雨。

Kの尾びれを濡らして,

プールを打つ雨。

鳴り止まないカエルの。

ゲコゲコと合唱の。

プール脇の雑草からの。

オーケストラ模様。

雨模様から

濡れるプールサイド。




   冷える腕の

   抱きしめる

   肩の。ぼく

   は見上げる

   雨の天気の。




梅雨寒のプールサイドに

かき鳴らされる雑草の。

うねる猫じゃらしの,

先っぽに雨粒。

泳ぐKとK'との,

隙間の雨粒。

打たれる雨音の,

音楽の向こうに,

聞こえるパトカーのサイレン。



   ぼくは泳ぐ

   25メートル

   の。雨模様

   の25メート

   ルの。追い

   つかないK 

   の。K'の。

   掴む尾びれ

   の,その先。

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