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T

蜘蛛の 、網の目状の巣をぶっ壊し

ながら低学年を 待つ ぼくは登校班のはん ちょうで、

いつまで待っ・

待っ・

てもこな い 低学年のTを、

いえまでむかえにいってやるぼくはなんてやさしい高学年のおにいさん。

 げんかんでちゃいむをならすと、   いつまでたっても

 でてこないTは      おかあさんにせかされ

 らんどせるを  ばしんとひとつ

 たたかれる。 それにぎょっとするぼくは。

おかあさんとTが手をつないで出てきたしゅうごう 場所に、

い つのま にか 全員あつまって、

くびを重そうにもたげながら ぼくとTとをみた))))



待っ・

待っ」

待たされた班員のひとりが 

暇をもてあますように 、ぐるぐるとあるきまわり 、,

きょう なんのごはんたべてきた ? など と

ぼくのまわりをうろうろしはじめるTは・。

めだまとはむ

とこたえるぼくに。

ふつー 、とわらって はなのあ な


をひ

ろげるTが

にくらしくて、


ぼくは前をむいてあるく。

あんなにひとを待・


たせておいて、なんだこいつ

集合場所にはいつもいぬのさんぽをしているYのじいさんが

道をふさぐように いぬをつれていて、

Yの

登校していくのをみとどけてから 、散歩をはじめる

そのすがたにぼくはなんだか苛立ってしまって

Tがいつまでもひとを待・

待っ・

てもこないこととか

朝の靄がかったそらがぼくのお腹を冷やしていくというのに。


そんなことは班長

にはあってはならないことのように、

ぼくのきもちなんてむしされていくんだ)



僕はまっす ぐ前を 向きあるいていく 一列のぎょうれつ。



脚の短いTは小走りでぼくをおいかける も 、

ぼくとの間隔は どんどん開いていくのを ぼくのいもうとが

待っ・

待っ・

待ってあげなよっ て 、 うしろから声をはりあげてくる・

ぼくはいもうとのほうをむいていきを漏らすと、

Tの手をとって、

引いてあげるんだ。

靄がかったあさに ぼくのきもちなんて。


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