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あぜ道の,
ローラーの上で直立する脚は、
アスファルトを滑っていって、
虹空のかなたに向かって。
ぼくの記憶のかぎりには、
こんな梅雨の合間の夏日に、
青々と茂る木々の中をくぐって遊ぶ、
あの頃のぼくといもうとの笑い声が。
青葉に雨の滴。
葉脈を伝ってい
って。
落ちるカエルの
頭に。
ぼくの仰ぐ交差点
の真ん中で。
ローラーの回転
する,進む
その先に。
鳴り止まない信号
と点滅するそれが,
見上げるも、眩しく。
トラック)))))
空の青色が落ちてくる。
地平線の透過して,
滲む。
溺れそうになりそうな
ローラー
と埋もれそうな
板
とが、草の間を
かき分けていく。
あぜ道の,
脇に咲く草花
の,風に揺れるのも。
可憐な様子で。
トラフィック)))))
夏空に透ける星が、夜空を望んでいる。
青に溶けて,
流れて捌けていく塵かも知れなかった。
ぼく の ロ ーラー の
擦れ る 音が 、
乾い たア スファル トか ら
奏 でられ る 。
こぼ れる 音 符。
流れ て散 って 。
草 花に触 れて、さ わわ と。
虫が ざ わ めく,羽の 擦れ る。




