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指先に詩をあつめて、温もった体温で  作者: 今井葉


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28/213

スケッチ

ぼくの指が希求している。

Kの尾びれを表現することを・掻いて

打ち付けるアルファベットとは)K)

唐辛子を塗りたくったようなあかい尾びれ。



  低く唸っ・

  空気をおく

  る。Kの身

  体に触れる。



オレンジをかじったその跡がまったくKの尾びれで。

飛沫が口内に満ちる・橙の

オレンジの皮を剥いて・Kの鱗

果肉一片さえも。

絞られるジュースとなってぼくはのみほす。

・Kの鱗



ぼくの指先が望む。くじらの筆跡。

伸びてしなやかにくねる・くじら

点を打つ。くじら・

子音を取り払う。Kというイニシャル)))



Kをスケッチする))))

輪郭を幽霊の線で・~~~~



橙の尾びれを塗りつぶす。はみ出る。水に溶ける。

ジュースとなる。ぼくはのみほす。

寄生虫が這ったかのような背びれ。

くじらの鼻孔から水しぶきまでも写し取るのです。



ぼくは筆記体を崩す。

右肩下がりで・K

Kっと・

Kの泳ぐ先を追いかけて。



スケッチ)))))



掻く・一掻きすると全身が震える水に触れる。

くしがたに切ったオレンジ・飛沫が



   色を混ぜる

   水をくわえ

   る尾びれを

   筆で掃く・

   整う



水槽にとけたKの橙の身体。

花魁の着物のようでしょう。

薄くおしろいはたいて。

正面から子音を剥ぎ取る。

Kっと・      

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