スケッチ
ぼくの指が希求している。
Kの尾びれを表現することを・掻いて
打ち付けるアルファベットとは)K)
唐辛子を塗りたくったようなあかい尾びれ。
低く唸っ・
空気をおく
る。Kの身
体に触れる。
オレンジをかじったその跡がまったくKの尾びれで。
飛沫が口内に満ちる・橙の
オレンジの皮を剥いて・Kの鱗
果肉一片さえも。
絞られるジュースとなってぼくはのみほす。
・Kの鱗
ぼくの指先が望む。くじらの筆跡。
伸びてしなやかにくねる・くじら
点を打つ。くじら・
子音を取り払う。Kというイニシャル)))
Kをスケッチする))))
輪郭を幽霊の線で・~~~~
橙の尾びれを塗りつぶす。はみ出る。水に溶ける。
ジュースとなる。ぼくはのみほす。
寄生虫が這ったかのような背びれ。
くじらの鼻孔から水しぶきまでも写し取るのです。
ぼくは筆記体を崩す。
右肩下がりで・K
Kっと・
Kの泳ぐ先を追いかけて。
スケッチ)))))
掻く・一掻きすると全身が震える水に触れる。
くしがたに切ったオレンジ・飛沫が
色を混ぜる
水をくわえ
る尾びれを
筆で掃く・
整う
水槽にとけたKの橙の身体。
花魁の着物のようでしょう。
薄くおしろいはたいて。
正面から子音を剥ぎ取る。
Kっと・




