表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
指先に詩をあつめて、温もった体温で  作者: 今井葉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/213

昨日

ぼくは昨日泣いていたのでした。

三時過ぎに泣いていたのでした。

昨日ピアノの発表会が開催されるのでした。

昨日練習しているのでした。

ぼくの指先から音符が

こぼれるのでした鍵盤

は順番に叩かれるので

したドやレをうつとぼ

くの心臓もドやレをか

なでるのでした・昨日



昨日ドを打ったので、今日はレなのでした。

音程が低くなったり高くなったりすると、太陽がぼくをしかめつらさせるように、ぼくをきまずくさせるのでした。

ぼくは指先から音符がこぼれて地上に落ちていく様をみつめました。

そうすると塵のように土にほどけていくようでした。



Mは鍵盤の上を走るのでした。

白かったり黒かったりする鍵盤は、踏むと身体がしずむのでした。

段差をものともせずリズミカルに・

踏みしめると夏の香りがするのでした。

ZがMを追いかけるのでした。

角のたばこ屋を曲がって体育館のある公民館までの抜け道を気づかれないようにMは。



())間奏)



Zの手にはチケットが握られているのでした。

昨日ぼくが泣いた発表会のチケットなのでした。

昨日Zは発表会を誘うのでした。

Mは気取ってドレスを纏うのでした。


ぼくは昨日発表会で

演奏する客席にはM

とZとが。ぼくの演

奏を聴いている・昨


Mが鍵盤の上を走るとドレスが舞う。

ドレスの裾からZが見え隠れしている。

Zの持つチケットには演奏時間が書かれている。

ぼくは昨日三時に泣いていたのでした。


ぼくの手つきは不慣れ・で,

明日ぼくは泣いたのでした。

ぼくは緊張のあまり)

こぼれた涙は音符が弾けたように;

ぼくを慰めるのでした。

音符はホール全体を包み込み

まるで水中を遊泳するKのように難なくと・


エンドロールにはMの文字が、

ZはMを追っているのでした。

したから上を見上げていくMという文字・Zの文字・

ぼくのピアノの演奏はまるで決まりきったようだと。

ホールに弾かれるぼくの音符。

昨日泣いてなど,、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ