表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
指先に詩をあつめて、温もった体温で  作者: 今井葉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/213

木霊

畳に 仰向いたま ・ ま足を柱に もたげるぼくは、

いとこのそこかしこにいたその残像を追う。

残り香の ようなもの,

が ただよう客間で・

ぼくはいもうと と母と たったさんにんで、

かわのじになって眠る)

空っぽの ベビーベッドのなかで、

赤ん坊がないている;

その残響

がぼくの鼓膜を。



きのう・

ぼくと いとこといもうと は林のなかへと入る。

そのなかの冷たい空気に身震いをするいとこを笑ういもうと。

地上から乱立する無数の木々。

したから見上げる空はその範囲も狭く暗さが辺りを漂う。

「もうかえろうよ」

きもだめしに音を上げたいとこ。

「Yがおうちでまってるよ」と自分のいもうとをだしにして是が非でもかえろうとするのを、ぼくのいもうとは笑う。いくじなし・J

こっちに来・

来・なさあい

とこえ を上げるおばのいる方を向く とほっとした かおのいとこは、,



そうしていとこの帰った後の客間)



いとこのなきさけぶような奇声を耳に・木霊する・



人数のすくなくなったダイニングテーブルで。

たしかにそこにおばが座ってミルクを赤ん坊に傾けていた椅子は,

ぼ くが すわるとそ の かるさに もてあます:

ぼくらとおばあちゃんとでまるく囲むテーブルのうえに、ひるまのたべのこしのちらしずし。



「ねえ、これわすれてったよ」

と手にしたガーゼは赤ん坊の名前がはいったハンカチで

いもうとはそれを

鼻にもってくるそ

れはミルクのこぼ

れるのもふいてい

たしろいガーゼで


「ちょっとしめっぽい」と眉根をよせるいもうとはそれを・・



)アウトロも木霊する)))



ぼくらは遠い土地のおばあちゃんの住んでいる町を離れる。

空にはちり取りで集めたような星屑が一面に。

ぼくの家に落ちてきそうな塵のひかり。

ヤマボウシの白が浮かぶ。

ぼくは 掌を握 りし・める。

その指先には詩。

心臓まで辿っていって。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ