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指先に詩をあつめて、温もった体温で  作者: 今井葉


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15/212

雨の日には

傘にあっかんべの顔。足がにょきっとのびて。

いもうとのまえがみはぬれている。

傘をさした隙間から雨が吹いて・

いもうとは顔をつたうしずくも気にせずに。


ぼくの傘はからかさおばけ。はみがきをしている。雨でうがいをするんだって。


Zをみあげる。

ぼくはZのしましま模様の傘に、めが 眩む。

Zはしましまの上を 駆けていく。

ぐるぐる走り回ると。

また傘をさしてぼくに

待っ・

待っ・

ぼくはふりむくのでした。


あたまのうえでぽつぽつはじく・

みずたまりのなかもぽつぽつはじく・

あっかんべしたくちのなか,、

しずくをのみのんで晴れにする。



山が煙ったい)))

灰色の折り紙を貼り付けたような空。

ひとつぶひとつぶ、ていねいに落ちてくる。

折り紙から剥がれ落ちる。



本当はぼくはこんな雨の日はいつだって怒っているんだ。Zに追いかけられるなんてまっぴらだし、ぼくのからかさおばけは出番が来たのを嬉しそうに。

しているそんな彼にいらだちが。

ぼくはからかさおばけが風にふかれるたびに、

指に力をこめる。

飛んでいくなよ、

あるいはおまえなんて飛んでいってしまえ>>>

折り紙をみずいろにはりかえて青空

にしてしまえ。

ぼくは怒っているんだ。

いもうとがむっとした顔をしてぼくをみつめる。

ぼくはいもうとの前髪がぬれているのを、

さらさらと風をふかせ、

ドライヤーみたいに乾かしてあげたいけれど。

ぼくの手からのびる妖怪はぼくのいらだちをくいものにしている。



ぼくは空をおうだんする。

落下傘みたいにひろがるからかさおばけはぼくに猫なで声をあげて。

ほら、雨でよかっただ・ろう・

って笑いかける。



エンドロ・ール))))



傘の縞のうえを駆けるZとぼくは競争する。

ぼくはやまのうえでZに声をかけ、

いもうとの前髪を乾かす。

ぼくの傘の柄をもつ指先はいらだちの光線が。

からかさおばけはあっかんべして、

ぼくのいらだちを食べる。

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