(鼻声)
「おはようございます(鼻声)
今日は保育園の勤務になっております(鼻声)
明日の古希祝い、よろしくお願いします(鼻声)
終わり次第、向かいます(鼻声)」
母のLINE
その、(鼻声)って、要るの?
聞いてみたら、
要るの。
って、母。
風邪ひいてるのアピールなの。
って、母。
おばあちゃんに、
そのジョーク伝わるかな?
って、ぼく。
ジョークじゃないの。
って、母。
具合悪くても、親孝行に伺います、
っていうアピールなの。
って、母。
回りくどいよ。
って、ぼく。
具合が悪いので、ごめんなさい、
って、言えば。
って、ぼく。
大人は言えないのよ。
って、ため息の母。
いまは、ジダイがジダイだから、
無理しちゃいけないんだよ?
て、ぼく。
じゃあ、あなたが言って。
え?
孫が言ってくれたら、
おばあちゃんも、
そうね、
って思うでしょう?
って、母。
自分で言いなよ。
って、ぼく。
じゃあ、今度から、
具合が悪い時は、
友だちに言わせないで、自分で
保健室行きますって、
言いなよ。
って、母。
ぼくのは、自分で言えないんじゃないよ、
友だちが、
勝手に言っちゃうんだ。
って、ぼく。
親切にしてもらったんだから、
母にも、
親切にしてちょうだい。
って、母。
だから、
おばあちゃんと仲が悪いんだよ?
って、ぼく。
回りくどくて、
言いたいこと、
言えないから、
仲が悪くなっちゃうんだよ?
って、ぼく。
嫌味に感じるよ?
って、ぼく。
もう、遅いよ。
て、母。
送信しちゃったもん。
って、母。
なんておばあちゃんから返ってきた?
って、ぼく。
「了解です」
って。
からみにくいだけだよ。
って、ぼく。
我慢して行くよ。
て、母。
今回だけだよ?
って、ぼく。
「お母さん、風邪ひどくて、明日はお休みのほうが良さそう 〇〇より」
これでいい?
って、ぼく。
ありがとう、
その気持ちだけで十分。
って、母。
明日は行くよ。
って、笑って母。
休んでなくて良いの?
って、心配してぼく。
いい子だね。
って、また笑って母。
明日は、ぼくが、
フォローしてあげるよ。
って、ぼく。
また、笑って母。
いつまでも、笑って母。
母、はは。




