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ジャック・オ・ランタン
うろつくテーブルの上のハッピーハロウィン、広げるチョコレートの銀紙も。
行列の蟻
蟻
ふらつく洋酒塗れの
身体に
カボチャの
ジャック・オ・ランタン
灯る
道すがら
転がるどんぐりも。
響く笑い声に、木霊する樹の幹より。
現れる巣穴から蟻
蟻
行列の蟻
蟻
流れるシロップの匂いに
群がるのも。
熱々のカボチャのスープに、ジャック・オ・ランタンの目元も垂れる。
魔女の
媚薬
垂らすスープの欠片
尻尾も
ぶち込む
魔女の垢も。
口角も上がる
覗く歯
黒黒
隙間に
流れ込むスープが。
タイトル削除J
レシピ通りのJ
皿とサラダとパンと
いもうとの赤い喉も潤すソーダと
銀杏の下のカブトムシの幼虫も眠る踏みしめて
節々の溝に蟻
蟻
咳き込む蕾もエンドロールのはじめに
流れる窓越しの昼間の月も
欠伸するジャック・オ・ランタンの浮かぶ涙も




