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[完結]世界の終わり  作者: ワクルス
暑い季節
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現実か夢か

今俺は晩御飯を食べている。

今日から大変な事になるな。


「竜、今日は沢山食べるね」

「英気を養っておかないとだからな」

「なんだただの厨二病か」


星奏、お前には言われたくないわ。

ちゃんと実行するタイプの厨二病程怖い物はないからな。

何をしでかすか分からん。


「ていうか、普段運動してないお前がそんなに食べると太るぞ」

「大丈夫、マンガとかだったら食べても食べても太らないから」

「現実と2次元を一緒にすんな」


これじゃ、言ってる事が星奏と同じだな。

まぁいいか。

とりあえず、今日もあの変な夢が来ても対応出来るようにしておかないとな。

頼れるやつは誰もいない状況って主人公感出るけど実際にしてみればただめんどくさいだけ。


「星奏、これ食べ終わったら温泉行こ」

「おっけー。背中流してやる」

「お前ら、朝も入ってなかった?」


俺がラッキースケベが出来たのは温泉に入りに行くために浴衣に着替えてたかららしい。


「朝風呂って気分がスッキリするんだよ」

「全ての煩悩が洗い流された感覚がしたな。あの時は産まれてきた意味を感じた」

「言い過ぎだろ」


俺も食べ終わったら入るか。

夢を見ずにすむ方法として質が高い睡眠をするってのがある。

夢さえ見なければ一々気張らなくてもいいからな。

後は情報を集めて今回の事件の犯人を叩く。

これ以上こいつらに影響が出たら面倒くさそうだし。


「全く、孤独って辛いな」

「何こいつ」

「星奏はそれ言っていい立場じゃないと思う」



おっけー、確認しよう。

俺はさっき寝た。

そこまではいい。

でもなぜか、もう朝になっている。

そういう現象あるけどさ。

寝た瞬間に朝になった経験あるけどさ能力で夢操ってるかもって考えたらここは夢の世界かもって思ってしまうじゃん。

実際にここは夢なのか?

とりあえず、ほっぺたをつねってみよう。


「痛い…とは思う」


痛みは無いわけではないのだがうーん。

夢かどうかと断定できる材料にはならないな。

でも、夢が能力者という1人の人間によって作られてるって事を考えればどこかにボロがあるはず。

それを見つければいい。


「あ、竜。おはよう」

「おはよう」


洗面所から顔を出して来た雫は何も変わってない様子だ。

星奏はいつも通りまだ寝てる。


「朝食バイキングに行こっか」

「ちょっと待ってて。すぐに準備を済ませるから」


とりあえず、いつも通りの雰囲気を出しておこう。

今の所ボロはなさそうだ。

俺はすぐ様着替えて準備を整えたら雫と一緒にバイキングに行く。


「あ、朝食のドリンクにコーヒーが飲めるようになってる」


この変な追加の仕方は…夢か?

雫はコーヒーをその場にあったマグカップにいれ、味見がてらひとくち口に入れる。


「うーん、レトルトのコーヒーって感じの味」


レトルトなら現実でも有り得そうだな。

ていうか、確か旅館には新聞が置いてあったよな。

俺のしたかった事の1つの朝にコーヒー飲みながら新聞を読むことが出来んじゃん。


「俺もコーヒー入れよ」


俺もマグカップを取りコーヒーを入れる。


「あ、ミルクないじゃん。それじゃあ俺、飲めないじゃん」

「しょうがないなぁ、私が飲んであげるよ」


この感じは現実な気がするな。

これ、考えれば考える程分からなくなる系じゃね?

まぁいいか。

俺はテーブルに食べ物を入れた食器を置くとダッシュで新聞を取り戻ってくる。

夢の中かもしれない場所で夢を叶えるってなんか負けた気がする。

けど、感じを味わいたかっただけだしいいや。

俺はコーヒーのマグカップを持ちながら新聞を読む。


「竜、私の飲み終わったからそっち頂戴」

「はいよ」


開始数秒で俺の夢の時間は終わったようだ。

でも、この感じは悪くない。

オシャレな生活って感じがしていいな。

俺は新聞を読み進めながらサンドイッチを頬張る。

正直、新聞なんて殆ど読んでないけどオシャレに見えたらそれでいい。


「ん?水夢?」


俺が新聞を何となく見てたら水夢という文字が新聞にデカデカと印刷されている。


「水夢さんがどうしたの?」


ここもしかして夢か?

いや、もう1回夢を見たせいで受けた影響が大きくなったかもしれない。

ただでさえ、ここが夢か現実か分からないのにさ。

いや、新聞に急にデカデカと名前が載るって事はないだろ。

これは夢だな。

よし、2度寝だ。

これで現実に戻れるはず。


「ご馳走様」

「今日食べるの早いね」

「ちょっと2度寝してくる」

「あ、はいはい。おやすみー」



しくった。

よく考えればわかる話だった。

夢か現実かが今はよく分からない状態なのに2度寝なんかしたら余計に分からなくなるだろ。

とりあえず、新聞紙に水夢の名前があったら夢なんだろうな。

もしかしたら、夢の中で夢を見ている状態になってるかもしれないんだよな。

これやばくね?

今は新聞紙の確認をするか。

俺はさっきの旅館の新聞紙が置いてある所に向かう。


「ん?」


俺は水夢は我らの星と書いてあるポスターの前に足が止まる。


「夢か。これは覚めるまで待っておかないとダメそうだな。2度寝なんかしたら最悪一生夢の中だ」


俺はとりあえず、時間を潰すために外に出る。

外は少し涼しいと言った具合の気温である。


「もうここに来て1週間は経ってるんだよな。流石に長居しすぎたな。この事件をビシッと解決して帰るか」


1人で解決した時はあいつらに自慢してやるか。

俺は周りをキョロキョロしながら周囲を確認する。

町の様子に変わりはなさそうだな。


「水夢さんは本当に素晴らしい。私達の悩みも立ち所に解決してくださるんだ」

「それどころじゃない。畑の作物を一瞬で成長させてくださるから食いっぶちに困らないんだ」

「本当に素晴らしいお方だたむ 」


まぁ、こんな安っぽい褒め言葉がそこら辺に溢れてるってこと以外は変わりないな。

てか、あいつらはこんな安っぽい誉め言葉とかがあっただけで影響が出たのかよ。

まだまだだな。

そういえばあいつら今どこにいるんだろ。

旅館にもいなかったし外にいると思うんだが。


「札幌にもリサイクルショップがあるって言ってたし本でも買ってるのかな」


それ以外なら散歩とかその辺だろうな。


「あぁ、暇」


眠りから覚めるまでの時間、俺は退屈しのぎをしないといけないのか。

こりゃ、精神おかしくなりそうだな。

でも、俺を舐めるなよ。

なんだって俺は数年間ほぼずっと1人で引きこもってたんだぞ。

暇を潰すことに関しちゃ、俺はプロだ。

……これは自慢していい事なのだろうか。


「あ、竜」

「お前も外に出てたのか」


2人が紙袋を手にしながら俺の下にやってくる。


「沢山本買ったんだな」

「なんで本だとわかった」

「お前らの事だし、買うものと言ったら本とかぐらいしかないだろ」

「よく私たちのことを理解出来てるようで」


俺はじっと2人を見る。


「なんでそんなジロジロ見てくるんだ? 気持ち悪いぞ」

「あ、いや。なんでもない」


2人に違和感があれば夢である事が確定できるかと思っていたんだがな。

よく良く考えれば、夢の影響で違和感が出てもそれが現実なのかが分からなくなってるんだよな。

難しいところだ。

一体、どうやって現実か夢かを証明するのだろう。

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