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[完結]世界の終わり  作者: ワクルス
この世界
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天候を操りし者1

「こっからは俺のステージだ!」


地味に上から降ってくる氷がうざいな。

頭にチクチク当たって地味に痛い。


「氷を上から降らしてくるだけじゃん」


升が不敵な笑みを浮かべると持っていた水晶が割れる。

そしてそれをポイッと捨てる。


「降らしているだけと思うのも無理はないだろうな。お前みたいなガキには」

「一応17歳なんだけど」

「…なんかごめん。だがな、ただ単に降らしているだけと思うなよ」


なんでそんな気まづくなってんだよ。

敵ならもっと堂々と来いよ。

そんなんだからなめられるんだ。


「…あ!危ない!エアーウォール!」

「落雷!」


升がそう唱えると雫めがけて雷がすごく大きな音とともに落ちてくる。

星奏が寸でのところで防いだため当たらずには済んだ。


「雷を怖がってる人たちの気持ちがやっとわかった気がするよ」

「これはまずいな」

「どうだ思い知ったか!雹ってのはなただ氷を降らせる天候じゃないんだよ。氷を降らせるの他にはーー」

「氷や水の粒子がぶつかり合うことでーー」

「静電気を生みその静電気は雷となるだったかな」

「俺の解説シーンを取るな!」


それくらいのことなら俺でもしってるもん。

天っ才の俺でも知ってるもん。

それと一般ピープルである星奏も知ってるしな。


「そんだけなら別に天候を変えなくてもできるだろ」

「いいことを聞いてくれたね。そこまでして天候を変えた理由ってのはーー」

「どうせ消費魔力量を抑えられるとかそんなんだろ。さっきの水晶玉は魔力玉だから自分の魔力は消費してないだろうし」

「だ・か・ら!俺の解説シーンを取るな!」


それくらいのことなら俺でもわかるもん。

天っ才の俺でもわかるもん。

それと星奏と雫もなんか頷いてるし。


「つまりはこの雲の中にある静電気がなくなるまで俺はバンバン雷を打てるってことだよ!落雷!」

「エアーウォール!」


星奏のエアーウォールで防げるとはいえ、魔力量には限界がある。

しかも相手は天朗と同じく上級ゾンビの可能性がある。

ていうかさっき上級ゾンビだって言ってた。

つまり持ってる魔力量は俺達とは比にならないぐらいだ。

そんなやつが魔力消費量が抑えられている状態で一撃必殺の技をバンバン出してくる訳だ。

無理ゲーかよ。


「隙あり」


升はいつの間にか俺の近くまで来て俺を蹴飛ばす。

星奏、一応お前は前に出てるんだから対応しててくれよ。

星奏を見るとかなり驚いてる表情をしてるところを見ると速かったんだな。


「はっ!サイコキネシス!」


俺は結構な距離を飛んだが星奏のおかげで建物に当たることはなかった。

建物がない方向に蹴るとか馬鹿だなぁ。

そんな事を思っていながらゆっくりと落ちる。

そうしていたら升は雫の方に近づいている。


「まずはお前からだ。南根雫」


俺が急に落ちると星奏は雫の方を見る。


「サイコキネシス!」

「升キック!」


雫は上にサッと上がる事で升からの攻撃を防ぐ。


「ちょっと星奏、高いよ」

「命を助けてやっただけ感謝して欲しいものだ」

「ていうか後ろ!ゾンビが!」

「え?うわぁ」


さっき呼んでいた2、3体のゾンビが星奏に襲いかかる。


「まずい。一旦竜の所まで行くぞ」


星奏は浮かび上がりながら言う。


「行かせるとでも思っているのか?」


升は余裕の笑みを浮かべる。


「脚強化!」

「急げ!」

「グランドウォール!」


すごい速さで2人が俺のところまで来ようとするが急に出てきた壁に2人がぶつかる。


「升スーパーキック!」

「やばい!」

「ダブルキルじゃ!」


速く来ようとした事が災いしてか少し動きにくいらしい。


「エアーウォール」

「無駄ァ!...ってかてぇ」

「範囲を小さくしたかいがあったな」


星奏達はなんとかして抜け出し俺の下までやってくる。


「危ない死ぬところだった」

「落雷!」

「エアーウォール」


休む暇も与えてくれないようだ。

雷がまた俺達の頭上に落ちてくるが星奏が防ぐ。


「せめて休む暇は与えろよ!」

「いや...一応俺達敵なんだからな?そんなの与えるわけないだろ」


どうしようか。

ちょっと焦ってきた。


「レザー...は曇りなため使用出来ないしどうしたものか」

「私が後ろであいつが落雷と言った瞬間にエアーウォールを頭上にだすから2人とも行ってこい」

「1人だけ安全圏とかずりぃぞ」

「そんな事言ってる場合じゃないでしょ」


それもそうだけどさ。


「あと、相手の魔力量的にまだまだ打たれる事を考えたら星奏の魔力だけじゃ耐えられない」

「じゃあどうすればいいんだ?首を攻撃しようにも多分固められるし」

「それを今考えているんだろうが」

「何俺抜きで話してるんだ?聞かせてくれよ」


そんなに速く移動するなよ気づけないだろ。


「升パンチ!」

「音消し!透明化」


俺はサッと升の背後に回る。


「バレないと思うか?」


あ、これヤバいやつだ。


「升回し蹴り!」


俺は咄嗟に地面に倒れることでなんとか避ける。


「雹の氷がお前の体に当たってるからな。丸見えだ」


そこまでは考えてなかった。

どうしたものか。


「落雷...2連続」


わぁお。

あれが2回も連続で来るのか?

俺は近くにあったビルの中に死にものぐるいで入る事でなんとか2連続の雷を防ぐ。

俺は魔力消費を抑えるため透明化を解除する。


「出ておいで、引きこもり君。台風!」


升がそう唱えると升がいる方向に引き込まれそうになる。

俺は地面に大の字になりながら気合いでへばりつく。

この時のために保険を作ってて本当に良かった。

星奏、雫!

2人は升の後ろにこっそりと近づいている。

俺が透明化した時についでに足音とかを消すようにしといてよかった。

そして星奏達は剣を升の首元に向かって振る。

勝ったな。


「あれ?中々こっち来ないな。更に威力を高めた台風!」


俺は更に升の方に引きづり込まれ星奏達は向かい側のビルに向かって飛んでいく。


「はい、ワンキル!升スーパーミラクルパーンチ!」


俺は風魔法を自分の付近にだけ思っいきりだす事でなんとか升の攻撃を避ける。

そしてビルから出るとすぐに魔法を切る。

上手く着地の体制が取れなかったからか地面に倒れる。


「大丈夫?」


星奏達は急いで俺の方に来る。


「それを言うなら手を貸してくれよ」

「そんな事を言う暇があるなら早く立て」


けが人には優しくして欲しいものだ。

俺はホコリを払いながら立つ。


「ちょこまかと逃げやがって。そんなの無駄無駄ァ。落雷!」

「エアーウォール」


星奏はすぐさま落雷を防ぐ。


「星奏、残りの魔力量は?」

「今のところは6000ぐらいだ」


やっぱり星奏ばかりに頼っていられないな。

どうしたものか。


「考える暇なんて与えるわけないない。台風!」


俺達はそれぞれの方向に吹っ飛ぶ。


「脚強化!」


升は雫の方向にすごい勢いで行く。


「落雷3連続!」

「エアーウォール!」


良かった。

これで誰かが死ぬことはないな。


「はい、引っかかったぁ」


升は雫に向かって殴り掛かる。


「升...考えるのめんどくさいわパーンチ!」

「あ、ヤバそう。私、死んだ」


どうする?どうする?

走った所で間に合いそうにない。

星奏のエアーウォールじゃ貫通される。

それに風魔法で吹っ飛んだところでも間に合わない。

星奏のサイコキネシスを使っても間に合わなそうだ。

どうすれば...そうだ。

雷は水の粒子や氷が擦りあって産んだ静電気の塊だ。

そして電気は電圧の高いところから低いところに流れるから升に少しだけでも静電気をつければ!


「ライトニング!」

「うわっビリビリ!」


升は雫に突き出していた拳を止める。


「うわっ真っ暗じゃん。魔力使ってるしちょっと再生遅れそうだな。それに体が痺れて動けん」

「今だ!一旦離れろ!」

「台風!は使った所であいつのサイコキネシスで無意味か。再生が終わるまで待つとするかな」


独り言うるせぇんだよ。

とりあえず、この状況をなんとかする事を考えないと。

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