仙台、到着
俺達は獅車に乗り外を見ながら仙台にへと向かう。
「多分後1時間位で着きそうだ」
「星奏、今何時?」
「今は2時くらいだな。予定より1時間遅れだ」
遅れた理由は多分…
俺達は腹をすかしながら獅車で仙台に向かっている。
「…お腹すいた!」
「雫、わがまま言うな。星奏が油断したんだから」
「なんかその…てへっ」
「てへってなんだよ」
全く、しっかりして欲しいものだ。
星奏は俺達の中でもまともな方ですけどって雰囲気だしてるんだからさ。
「ねぇ、前に空き巣した家にさ。保存食あったじゃん」
「そういえばあったなそれがどうした?」
「ここら辺の家にもあるんじゃない?」
「町の外で空き巣した物は罪に問われないし町の外でやればお金がかからない」
「よし、やろう。そうしよう」
雫は獅車を止め他の冒険者に見つかった時ように獅車の中の物とサン達を解放する。
「これでよし」
「重いんだが」
「何があるか分からないんだよ?それともいいの?自分のパンツがなくなったりしても」
「確かに」
俺はすぐに納得する。
「お前の子供みたいなパンツに興奮するやつはいるかな」
「仕方ないでしょサイズ合うのがそんなのしかないんだから」
「高校生になってまだクマさんパンツなのは干してる時に笑ったわ」
「せめて150cmぐらいになれば大人パンツがあると思うんだけどなぁ」
「いや、雫の身長でも大人パンツはあると思うぞ」
「そう?今度探してみるよ」
俺達は雫のパンツトークに盛り上がりながら知らない人の家のドアを蹴飛ばす。
「ご飯あるかな?」
「カップラーメンの1個や2個ぐらい常備してるもんだろ」
俺達は知らない人の家にズカズカと入り込む。
もちろん家の中に人はいない。
「大体の家はカップラーメンを台所に置くんだよ」
「そりゃそうだろ。他にどこに置くって言うんだ」
「ネトゲ廃人とかはゲームするスペースの近くに置いてすぐに食べれるようにしてるよ?知らんけど」
「雫、大阪弁がうつってるぞ」
大阪弁はいいぞぉ。
知らんけどをつけとけば基本なんとかなる。
知らんけど。
「そんなのはどうでもいいんだよ。とりあえず、台所はここかな?うーん、空」
「こっちはあるけど賞味期限切れ。竜は?」
「こっちもなし。賞味期限切ればかりだ」
「多分この家の人は生き残ってて使える物はもう既に回収したのかもね」
「じゃあ次だ」
俺達は家を出てすぐ隣の家を漁る。
「ここもない!」
「まただ」
「次だ次」
俺達は家を出てすぐ隣の家に行く。
それを繰り返したせいだろうな。
カップラーメンが最終的に見つかった時は大喜びしたな。
「仙台に行ったら何しようかな」
「まずは牛タン、その次は銀だこだ」
「たこ焼きも大阪の名物だよね?大阪魂はどこに行ったの?」
「そんなのはなから持ってない」
雫は驚いている顔でこちらを見る。
「まぁ牛タンは賛成だな」
「まず牧場があるのかが心配だけどね」
確かに。
仙台の町は牧場があるのかな?
「そういえば旅館に泊まれるんだろ? 枕投げしようぜ」
「ガキか」
見た目ガキに言われたくない。
「旅館かぁ、修学旅行でしか泊まった事がないなぁ」
「修学旅行行ったことない人にそんな事言うのは良くないとおもいますぅ」
「学校に行ってないあんたが悪いんでしょうが」
「修学旅行の時ぐらい行ったらどうだ」
仲良くない人しかいないんだから行きたくない。
「修学旅行の班決めは本当に辛かったよね」
「お情けで入れてもらったからな」
「あぁ5、6人位の班に別れるんだよな。俺がいたらなぁ」
「いてもあと2、3人足らないよ。それに部屋割りも地獄だよ。班はまだ自由だったから良かったけど部屋割りは先生が勝手に決めるんだよ?最悪でしかないよ」
それはご愁傷さまでしたね。
「ほぼ話した事がない人が部屋一緒になるんだよ?地獄そのものだね」
それを考えると修学旅行になんて行きたくないな。
「部屋割りに関しては竜がいても意味ないからね。当たりの部屋を引く確率は全く変わんない」
「男女別だからな。理由はまぁ夜に男女が密室、何も起きないはずがなくって感じだ」
「あぁそういう。だから少子化が進むんですよ」
「小学生の時は流石にと思うけど中学生位になったら別にいいじゃんとは思うんだけどね」
全く、性をさらけ出してた江戸時代はどこに行ったんだ。
「中学生は別にいいって雫、好きな人でもいたのか?」
「はぁ…いる訳ないでしょ。あんなガキども」
多分お前にだけは言われたくないと思う。
「中学生だったらちゃんと避妊しないと位分かるでしょ」
「流石にそれが分からないやつはただのバカだからな」
まぁそれも一理あるか。
「ていうかさっきからどんな話してるんだよ。かなりの下ネタ満載じゃねぇか」
「男子なら下ネタ好きでしょ」
「男子だもんな」
下ネタが苦手な子だっているんですぅ。
「そろそろ男女差別やめとけよ。フェミニストにボコボコされんぞ」
「怖すぎだろフェミニスト」
あいつらは社会的地位の平等を訴えてるだけだがな。
「男子だって楽じゃないんだ。常に性欲と戦ってるんだぞ。それに邪魔な棒が唐突に覚醒するんだ。大変だぞ」
「それを言うなら女子だって月に1回かなりヤバいの来るからね」
まぁそうだけどさ。
「みんな違ってみんないい。ここでこの話は終わりだ」
流石に少し恥ずかしくなったのか星奏が顔を赤らめながら止めに入る。
「まぁいいわ。そんな事より雨が降ってきそうじゃないか?」
「えっ?そうなの?」
「さぁ?」
俺は周りが少し曇ってきたのではるか上空を見ることに。
「この感じ積乱雲だな。近くに雨宿りできる場所はあるか?」
「そこにホテルがあるよ。ホテルなら駐車場もあると思うし」
「じゃあそこで雨宿りでもしとくか」
俺達は近くのホテルへと入る。
「駐車券をお取りくださいった言うやつあるじゃん。壊しとこ」
「はい、損害賠償、損害賠償」
「残念もうここに所有権を持ったやつはいませーん」
俺達は獅車から降りる。
そしてすぐに外を見ると雨が降り始める。
「本当に降ったね」
最近雨が多い気がする。
梅雨だからっていうのもあると思うが。
梅雨って感じの雨じゃない。
「積乱雲だからすぐに止むだろうな」
「大きさもそこまで大したものじゃなかった。まぁ遅くても1時間くらいで通り過ぎる」
予定ではもうついてるはずなんだがな。
「え?なんか雨が止んできてる」
「まさか。そんなはずがないだろ」
「そうだぞ雫、俺達の中で1番頭が悪いからって常識ぐらいはあるだろ…」
俺達は外を見ると雷が落ちる音ともに雨が止み綺麗に晴れていた。
「…まじか」
「やっと着いた」
「やっと…か」
「ほぼ何もしてないけど疲れた」
俺達は少し疲れた感じで獅車から降りる。
サン達をどこかに逃がし獅車と荷車を一緒に運ぶ。
重さはそこまでである。
「これを置く場所はあるのだろうか」
「なんとかなるの精神だ」
ちっちゃい事は気にしてはいけないとどっかの誰かが言ってた気がする。
「多分竜はちっちゃい事は気にすんなとか思ってそうだけどこれ作るのに何円かかったと思ってるの」
「50万」
「そういうこと」
50万は今となってはかなりの痛手だ。
無駄には出来ない。
「とりあえず。旅館に行くぞ。話はそこからだ」
俺はゾンビ教、枢機卿の1人。
「能力を貰ったから何回か練習してるけど中々使いこなせんな。積乱雲を出したら魔力切れになるし。使い所もよく分からん」
俺は自身の能力の天候を操る能力に苦戦していた。
「水と電気を操る能力は上手く使えるんだがな」
この能力が進化して天候を操る能力になったのだが関連性がよく分からん。
俺はそこらの家から取ってきたカップラーメンを手に取りすする。
〘 あーあー聞こえてますか樹田升君〙
〘 あっはい聞こえてます〙
同じ枢機卿からの連絡だ。
大体の枢機卿の人達は逃げる事が成功している。
〘 あなたの担当地域に高野竜御一行がやって来ました〙
〘 ていうことは〙
〘 はい、前の会議で決めた通り…捕縛してください。あの人達は天郎を倒した人です。かなり使えます〙
なるほど、確かに使えるな。
〘 分かりました。頑張って捕らえてみせます〙




