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[完結]世界の終わり  作者: ワクルス
この世界
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レッツゴー仙台

俺達はキャリーケースを持ちながら武器屋の所まで行く。


「…はい、仕上がりましたよ」

「ありがとうな」

「これでゾンビの再生能力がどれくらい下がるの?」

「…高野さんのは0.4秒、南根さんのは0.5秒、藤川さんのは0.3秒と0.4秒ですね」

「私が1番長いじゃん。2人とも、崇め奉りたまえ」

「武器の性能に頼ってたら実力が段々と落ちてくぞ。実力が1番大事なんだから」

「0.3秒は黙っときな」

「0.4秒だ」


星奏、負け惜しみ。


「…お客さん達のは刃こぼれがそこまでしてませんでしたし大切に扱ってるんですね」


ラノベで剣は刃こぼれするもんだと知ってるからな。

それにいちいち高い金を払ってられるか。

そんな金ねぇよ。


「それじゃあな」

「…またのご利用お待ちしております」


俺達は店を出てビルから出ようとする。


「それにしても再生能力が落ちるっていってもコンマ数秒程度しか落ちないってどういう事だよ」

「さぁ。魔法で攻撃したものも再生能力が落ちるがそれもコンマ数秒だからな」

「俺のエクスプロージョンは結構な時間再生能力を落とせるがな」

「自慢かよ」

「そこの方々、見て言ってくれたまえ」


俺達はそんな事を話しながら階段を降りようとするとダンボールの上に座って水晶玉を置いている占い師みたいなおばちゃんに話しかけられる。


「ん?別に見るだけならいいが」

「何?この水晶玉」


おばちゃんはクックッと笑う。


「この子は魔力強化玉。魔法を使う時に魔法の威力が上がる。この子は魔力玉。魔法を使う時に魔力を肩代わりしてくれる。そして、この子は能力無効空間作成玉。能力そのものを使えなくする空間を作れる」


強いな。

でもどれも高いなぁ。

魔力強化玉は大体20~100万

魔力玉は10~120万

能力無効空間作成玉は100万はする。


「高いしどれも買えそうにないや。また機会があったら買わせてくれ」

「強いってのは分かるんだけどね」

「私達みたいな武器だけで財布が涙目になる冒険者には早いようだ」

「そうかい、じゃあまたの機会でね」


俺達はなんとかその場を退け外に出る。


「あれが本当だったら強いな」

「本当だったらな」

「いい感じに逃げれて良かったね」


だな。あれが本当でも使う機会が俺達の場合なさそうだ。


「万単位の買い物が普通になってきた気がする」

「怖いな、それ」



「華蓮さん、早く帰らせてくれないか?さっきだってあいつと会ってしまうところだっただろ」

「君の資金だけじゃ足らなくなってきたんだよ」

「それはあんたの浪費が激しいからだろうが」


全く、この人は。


「じゃあ俺が倒した上級ゾンビでも売れば良かったじゃないですか」

「龍之介君が私の事を華蓮ちゃんって言ってくれればやめてあげてもいいよハート」

「…はぁ、華蓮ちゃん。これでいいですか?」

「顔赤らめてて可愛い」


全く、この人は。


「ていうか、それ本当なんですか?」

「この子達の事かい?」

「その水晶玉の効果が本当だったらすごいですけど本当じゃない気がして、雰囲気(ふんいき)的に」

「君、いちいち雰囲気の事をふんいきって言うのは流石に面倒なやつと思われるよ?」


そんな事はどうでもいい。


「まぁ本当さ。君の息子の竜くんも多分嘘くさくてどこかに行ったとは思うけどね」

「でしょうね。あいつもバカじゃないですから」

「親バカかい?まぁいいや。ていうか、早く君の腕を何とかしないとね。今はなんとか隠してるだけだけど少し見てて痛く感じるから」

「あんまり腕の話はしないでください」

「ワロター笑笑」

「現代語を使わないでください。何言ってるか分かりません」

「これくらい使えるようになりたまえ」


使えるようになった所で意味がないと思う。


「とっとと帰りますよ。資金なら俺がクエストを受ければいい話なんですから」

「なんだい?女は家にこもって家事でもしとけって事かい?そんな事言ったらフェミニストにちょっとその考えは古臭いと言うか最先端な考えじゃない気がしますメガネクイッってされちゃうよ」

「そこまでは言ってないですよ。はぁめんどくさい世の中になったもんだ」

「昔は良かった的なかい?」

「昔は昔でまぁまぁ不便でしたからね。でもまぁ規制とかは緩かったんでね。20代カッコ笑いさんは分からないと思いますが」

「現代語使えるようになってるじゃん。ていうかカッコ笑いって何?私は20代だよ」

「はいはい」


俺は苦笑いをしながら水晶玉を片付けようとする。


「ガムテープあります?その下に敷いてるダンボールにこれらを入れたいんですけど」

「片腕でどうやってするの?」


確かに。


「まぁ君が稼いできてくれるなら別にいいや。帰って義手でも作ってあげるとするかね」

「早くしてくださいね」

「そこはありがとうございますって言うのとこじゃないの?それに私が作る義手はそんじょそこらの物じゃないからね」


どんなものを作る気なんだ。


「この水晶玉で魔力を使った技術をかなり理解してきたからね。感覚までは戻らないけど元の腕みたいな感じに戻してあげるよ」

「おぉ、流石東大理科2類首席合格首席卒業カッコ笑い。凄いなぁ」

「かっこ笑いは多用するもんじゃないよ」


現代語を使えって言ったのはどこの誰だ。


「ていうか、どうだった?」

「何がです?」

「久しぶりに息子を見て」

「…なんというか、楽しそうでしたね」

「やっぱり、君ならそう言うと思ったよ」


見抜かれていたか。


「星奏ちゃんと雫ちゃん、だったかな。竜君はどっちを選ぶんだろうね」

「選ぶとは?」

「もちろん、フィアンセだよ」


精神年齢高校生みたいな人だな。


「雫ちゃんを選んだら流石に捕まりそうですね」

「雫ちゃんはあの見た目で竜君と同い年だよ」


まじか。


「人は自分に無いものを求めると言いますしあの完璧そうな星奏ちゃんとかじゃないですか?」

「もしかしたら有輝君ってのもあるかもだけどね。私は雫ちゃんに賭けるよ。賭ける物は私で」

「勝っても嬉しくないですね」

「その変わり君が負けたら…ね?」

「無理矢理した所で意味なんてないとおもいますが?」

「君が私を愛せるようにするだけさ」


洗脳か何かでもしてくるのだろうか。


「ていうか、勝っても負けても俺にとったら負けじゃないですか」

「いい感じのセリフを言った後にそんな事を言うのはやめてくれるかな」



俺達は獅車の前に来る。


「この町を旅立つんだね」

「何言ってんだ、お前」

「雰囲気作りだよ」

「ふんいきな」

「めんどくさ」


ウザイ文系って思われてそう。

まぁ、俺レベルになると凡ミスは1つも許せなくなるからな。


「雰囲気作りなら昨日寝る前にやったしいいだろ?」

「雰囲気、2回ぐらいぶち壊されたけどね」

「1回は竜ね」

「もう1回は雫だ」

「2人とも悪いでいいだろ」


俺より雫の方が酷かった。


「ままえぇわ。てか朝ごはんにカレーって分かってたけどキツイな」

「まぁ昨晩と比べたらいい方だな」


あれはただの大食いだからな。


「さぁ行くよ。乗って」

「はいよ」


俺達は獅車に荷物を乗せて乗る。


「出発いたしまーす、白線の外側まで下がってお待ちください」

「電車か」


雫がそういうとサン達が動き出す。


「レッツゴー仙台!」

「テンション高いな」

「あ、ゾンビが行く手を塞いでる」


出オチかよ。

まぁいいや。


「俺の刀のサビにしてやる。とうりゃ!」


俺はゾンビの腕を切り落とす。

少しして腕を再生する。


「本当に再生能力が落ちてるんだな」

「でも、首を切ればそんな問題もすぐに解決だがな」


星奏はそう言うとゾンビ達の首を切る。


「確かにそうだけどロマンが足らねぇなぁ」

「ロマンより生き残る事を求めろよ」


星奏はそう言いながらゾンビ達を獅車につけた荷車にのせる。

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