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[完結]世界の終わり  作者: ワクルス
この世界
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旅行準備2

「えぇっと。オヤツにパンツにシャツに着替えだろ?後は何がいるかな?」

「少しの小銭と明日のパンツがあれば大丈夫だよ」

「どこの旅人だよお前」


俺達は各々の旅行にいるものをキャリーケースに詰めている。


「ロウソクいるかな?」

「いらんだろ。もしいる状況になっても俺が光を出せばいいだけだし」

「そういえばお前の能力は光を操るだったな。お前の能力は分身か透明化ぐらいしか印象になかったんだ」


酷くね?俺は他にも技はあるんだぞ。

レーザー、視界曲げ、フラッシュ、視界封じ、演奏、それから…パッとしてるやつないな。

大体のやつが嫌がらせ用だ。


「そういえばお風呂はどうするんだ?」

「「…あっ」」


おっとぉ?考えてなかったのカナ?

まぁ俺もなんだけどね。


「まて、今思えば行くのにそんなにかからないな。車で4時間程度だから」

「サン達なら1日もあれば着くと思うよ?」

「じゃあさ。無駄に食材買っちゃったな」

「…今日のご飯はご馳走様だよ。やったね」


世界一ドジなご馳走様だな。

気づかなかった俺も悪いんだけどね。


「向こうに着くまでのお昼ご飯として消費してもまだまだ残るね」

「…やっちまったなぁ」


今日の晩御飯は大食いだな。


俺達はかなり動きやすい服を着て外に出る。

「とりあえず、晩御飯をたくさん食べれるように外に出てる訳だが…暑い!」

「日傘をさしたい気分だよ」

「ちゃんとこまめに水を飲むんだぞ」

「水を飲んだらバテやすくなるから飲むな!」

「昭和の人間か!」


これだから最近の若者は。

たるんでるんじゃないのか?


「お腹を空かせるためにする運動か。何する?」

「ただ走るのもつまらなさそうだし鬼ごっこでもするか」

「それいいね。範囲は?」

「3人しかいないがここは町全体でいこうか。かなり広いが雫は能力で人の位置を特定しやすいし俺も位置を特定しやすいからな。星奏は…頑張れよ」

「せめて何かしらのハンデをくれよ」


星奏はそもそもの話、運動能力がかなり高いからハンデなんていらないと思うが。


「じゃあ能力使っての位置を特定するのは鬼になった時だけね。最初、誰が鬼する?」

「ジャンケ…」

「それはやめよう。私、最近負けてばっかだし」


じゃあ何で決めるって言うんだ。


「うーん、 多数決で。人差し指を鬼にしたい人に向けろよ。いっせいのーで!」


見事、2人とも俺の事を指さした。


「じゃあ10秒数えろよ」

「お前ら絶対に能力使うなよ」


俺は物置部屋にあった鬼の角がついたカチューシャをつけ。10秒数える。


「さーん…にー…いーち…ぜーろっと。よし探し始めるか。この広い範囲で10秒は少し短い気もするな。まぁいいか」


俺は早速能力を使い星奏達を探し始める。


「10秒位でそこまで離れられるとは思えないからこれぐらいの範囲で探してっと。多分ゆっくり動いていると思うからゆっくり動いてて多分道路の真ん中にいるやつだな」


普通の冒険者もいるため少しめんどくさいが結構分かりやすい服を着せていたのですぐに特定出来た。


「よし、行くぞ!」


俺は早歩きで星奏達の近くにまでやって来る。

能力は基本的に使っちゃいけないからかなりゆっくりバレないように近づく。


「今だ!見つかった!」

「なんでアイツ、自分で見つかったなんて言ってるんだ?」

「私達が言うセリフでしょ」


そういう決まりはないと思う。

行き交う人々が俺の事を見てくるがなんで俺の事を見てるんだろう?

もしかして俺の美貌に釣られた?

俺は俺の事を見てくる人達にファンサとばかりにウィンクを送る。

少しひいた顔をしてからそそくさとその場を立ち去ってしまった。

なんだったんだろう?


「雫、じゃあな」


星奏は雫に膝カックンをしてから逃げる。


「オンドゥルウラギィッタンディスカ!アナタトォワタシワァナカマァジャナカッタンデェ…」


俺は雫の肩に両手を置く。


「はい、捕まえた。雫鬼ね」


俺はそう言って雫に鬼の角がついたカチューシャを渡す。


「がんばれよ。じゃあな」


俺はすぐに雫の元から去って行く。



「ここまで来ればもう大丈夫だろ」

「それ、死亡フラグだろ」


星奏が逃げた方に逃げたので星奏と合流する事が出来た。


「主人公が言ったら死亡フラグじゃなくなるんだよ。知らんけど」

「主人公でも死ぬ時は死ぬだろ」


確かに。でもその後なんやかんやで生き返るんだよな。


「ピーヒョロヒョロ…ピーヒョロヒョロ…ピーヒョロヒョロ」


鷲がいる。東京都の町に鷲、妙だな。


「見つかったな。これは」

「だなぁ。さぁてどうやって逃げますかね」

「どうやってとは?」

「そりゃもちろん、どういう嫌がらせをしながら逃げるかよ」

「お前のそういうところ…嫌いじゃない」


俺が星奏とそういう話をしていると鷲が俺と星奏の間を飛んで行く。


「「うわっ」」

「隙あり」


鬼の角がついたカチューシャをつけた雫が後ろから猛スピードで俺達の下へとやってくるが俺はすぐに体勢を整えて星奏の肩に体重をかける。

星奏は突如の事だったからかそのまま体勢を崩す。

そしてそそくさと逃げる。


「敗者にふさわしいバッドエンドを見せてやる!」

「裏切った私が悪いから許してくれ」

「ワタシァクサムヲムッコロス」


そう言って雫は星奏の背中をタッチする。



「よっ」


雫がいたため手を上げ雫に呼びかける。


「竜!」


なぜかキレ気味に名前を呼ばれた。


「どうしたんだよ」

「捕まえられたから言いたかっただけ」


そんな理由でキレ気味になるやつはいないと思う。


「星奏、私達のこと探し出せるかな?」

「無理だろ。あいつはなんの探索能力もないんだから」

「確かに」


そんな談笑をしているとドローンが飛んでくる。


「ドローン?なんでこんなものがここに?」

「さぁ、でも今はとにかく少しでも遠くに行こう。それにちゃんと協力しような」

「のった」


雫は俺の案に乗り一緒にちょっとでも離れたところに行く。

なぜかドローンが俺達の後を追ってくる。


「ぜぇはぁぜぇはぁ。見つけたぞ」


鬼の角がついたカチューシャをつけた星奏がかなり疲れた様子で俺達の近くにやって来る。


「まさか、このドローンって」

「そのまさか、私のだよ」


いつこんなもん買ったんだよ。

ていうかドローンはずるだろ。


「ドローンはズルだろとか思っただろ?お前らだって能力使ってるんだからちょっとぐらいいいだろ」


まぁしょうがない。それぐらい許してやろう。

そんな事を思いながら走り始めようとすると雫が足をかけてきたせいで俺が地面に伏すはめに。


「なんで?…さっき、協力しようって」

「あれ?のせられちゃった?」


裏切りやがったな。


「じゃあねぇ」

「あいつ絶対殺す!」

「はい、タッチ。お前鬼」


嘘だドンドコドン!


「はい、これ。結構恥ずかしかったわ」


星奏は俺に鬼の角がついたカチューシャを渡すとすぐに雫の下へかける。


「俺は…不滅だ!」



雫達、結構人がいる所に逃げたな。

俺から逃げれると思うなよ。

人だかりである事を利用して足音消してやろう。

どうせ気づかないだろ。


「はーい、雫」

「んぎゃぁぁぁぁ!」

「雫、逃げるぞ」


星奏は雫の手を掴み猛ダッシュで逃げる。


「遊んであげてるのかな?」

「優しいねぇ」

「それな」


道行く人々が俺達を親戚の子供と遊んでいる人だと談笑しているが全くもってそんなのではない。

そんな事を思いながらも俺は雫が逃げた方に向かって走り出す。

しばらく走り続けると人気の少ないところにまでやって来る。

流石にここではバレそうなので足音を消すのをやめる。


「竜を鬼にしたのは私だ。だが私は謝らない」


そこは謝れ。


「雫……じゃあな」

「え?」


星奏は雫をお姫様抱っこをしてから地面に降ろす。

唖然としているのか地面に降ろされるのに全く抵抗がない。


「元気にするんだぞ」

「…?」


星奏はすぐにどこかに行ってしまった。

そして雫は恐る恐る俺の方を見る。


「金ならいくらでもあげる。あげるからどうか鬼にだけはしないで。お願い!」


雫は腰を抜かし後ずさりながら必死に命乞いをする。


「命乞いか、人間はどこまでも(みにく)いなぁ」


雫がお前も人間だろという顔をするが無視する。


「最高だよ。俺は…」


俺は雫のそばに近づく。


「お前のような人間が大好きだ」

「えって言うことは…」


俺は雫に抱きつく。


「はいタッチ」


そう言うと俺はカチューシャを雫に付け笑顔を向けるとサッと逃げる。



「今は雫が鬼か」

「そうだな。お前は俺を裏切るなよ」

「ふっ、そうだな」


俺は星奏とあつい握手を交わす。


「流石にちょっと痛い」

「すまん、力加減を間違えた」


星奏は俺の手を離し俺が来た方向を見る。


「早いな」

「結構早かったな。雫」

「裏切り裏切られそれを繰り返された私はもう最強…としか言えないね」


あいつ頭大丈夫かな?


「さぁ、最後の戦いを始めようか」


周りを見ると太陽は沈みかけ段々と三日月が登ってきている。


(どうする?)

(そうだな、二手に別れるか)


俺は星奏の言葉に頷くとすぐさま駆け出そうとするが突如目の前に空からブラウニーが降りてきたので止まる。


「隙あり!」

「まずい…」


俺は星奏の方に向かって手を伸ばす。

星奏はその手を掴もうとしてくれている。


【この手を掴んでこっちに引っ張ればいいんだな。よし任せろ】


俺は雫の方にも手を出す。


「タッチ!」

「今だ、タッチ!」


俺は俺の手を掴もうとした星奏の手に向かってタッチする。


「最後に鬼になったの星奏な。罰ゲームとしてこれを帰るまで付けていただきます」


そう言って雫の頭からとったカチューシャを星奏に渡す。


「もう誰も信じない。…ぐすっ」


こういうゲームだから仕方ない。


「私を裏切っといてよく言うよ」

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