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[完結]世界の終わり  作者: ワクルス
この世界
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情報弱者3

「じゃあまずは俺からだな。俺は別に普通だと思うが机とベッドと刀を置く場所があってカーペットを敷いているだけのシンプルな部屋だな」

「このクローゼットの中か?」


雫は思いっきしクローゼットを開けるプライベートはどこに行ったのだろうか。


「クローゼットの中は服と一応持ってる工具セットと後はなんか面白そうなおもちゃだ」

「竜のパンツは黒のボクサーパンツか」

「雫の頭の中が真っピンクになっちゃってる。本当にどうしたんだ?」

「この奥?この奥なの?エロ本は」


普通ベッドの下とかを探すだろ。


「いやね、エロ本ってどんな事が書いてるのか気になっちゃってちょっとでもいいから読んでみたいだけだよ」


エロ本に書いてる内容とかジャンルによって違うところはあるけどあんまり変わらんぞ。


「もういいか?そんな必死な顔をして探されると少し恥ずかしいんだ」

「見つからなかった。けどなぜかピンク色の布は見つかったよ」


確かそれは俺が鯉のぼりを作ろうとした際に4体作ったところで面倒くさくなったから余った布じゃないか。


「ん?なんだこの型紙」


星奏は俺の机の引き出しを開ける。

プライバシーはどこに行ったのだろう。


「鯉のぼりっぽいのが書かれているような」

「あぁそれは…あれだ。そうあれだあれ」

「あの鯉のぼり自作だったんだ」


雫にはすぐに見抜かれてしまった。


「意外と竜って裁縫できたんだね」


言うとこそこかよ。

一応はできるよそら。


「おもちゃ箱に裁縫箱あった。なんだ竜も持ってたんだ。私のじゃなくても良かったじゃん」


気にするとこそこかよ。


「せっかくだしピンク色の鯉のぼりも作らないか?」


星奏はそんな提案をして来る。

別にダメって訳でもないし


「じゃあそうするか」

「じゃあ部屋探索も終わりだし晩御飯の準備しよっか」

「おい待て。お前らの番だぞ。早く部屋を見せろよ」

「あっはい、すいません。忘れてました」


俺達は雫の部屋へと向かう。


「じゃあ私の部屋だね。私も普通だと思うけど、ベッドに机に剣を置く場所、そして推し達のグッズ」


今思ったけど武器を置くのって結構普通じゃないような。

いや、今は普通か。


「高身長キャラが好きなんだな」

「そうだよ。頑張って持ってきたかいがあったよ。この棚は星奏のお下がりだけどフィギュアとか持ってくるの大変だったからね」


人は自分に無いものを求めると言うが雫の場合身長か。


「じゃあクローゼットの中ボーン」


俺は思いっきりクローゼットを開ける。


「女の子のクローゼット開けるとかプライバシーの侵害だよ」


お前が言うなよ。


「意外だな。雫がエアガンを持っていたのは」

「あぁね。これとかいいでしょ」


女の子(笑い)の2人が銃の会話で盛り上がる。

中学生男子かな?

俺はそんな事を思いながらベッドの下を見る。

何も無かったため少し残念だった。

俺は机の中は何かないかと机の引き出しを開ける。

すると幼稚園児が書いたような絵が出てくる。

そこには3人の人間らしき絵が書いてるあり1人は左右の2人より小さく書かれている。

沢山あったので下の方も見てみると鉛筆か何かで目の部分が開けられた絵が沢山出てくる。

全て同じような絵であった。

サッと俺は机の引き出しを閉じる。


「どうしたの竜?」

「ん?いやなんでもない。星奏の部屋も見ようか」

「しょうがないな」


俺達は星奏の部屋へと向かう。

星奏と雫の部屋は隣同士である。

俺は物置部屋が隣にある。


「私も雫と変わらないな」

「いや、変わるだろ。なんだよこの筋トレグッズ」


星奏の部屋には結構な数の筋トレグッズがあった。

全部小物系だが数自体はかなりあった。


「まぁ人それぞれだもんな。じゃあクローゼットの中はと」


俺はすぐにクローゼットを開ける。


「お前、ショタコンだったのか」


そこには沢山の小さい男の子のようなキャラのフィギュアが


「いや…その…だってぇ。…可愛いもん」


お前がかわいこぶるとなぜかなんか違う感が出てくるからやめて欲しい。


「で後はってリビングだけじゃ飽き足らず部屋にまでこんなに本があるのかよ」

「星奏って結構な本中毒だよね」

「…てへっ」


やめろよおい。

キャラ崩壊激しいな今日。


「これは…カバンだな。しかもハイブランドの」

「あぁ、それはお父さんが誕生日に買ってくれたやつだな」


お父さんってまさか?パパか…


「星奏って忘れてたけど一応お金持ちだもんねぇ」


あっ本物か。


「それで面白いのがこれもなんだけど全部送られてきた日が誕生日じゃないんだよ。仕事忙しいみたいだったし送れる日も限られるのは分かるけどちょっと面白いよな」


どこにそんな面白さを感じているのだろうか。


「これはカバン、これは服、これはチェス盤、全部ハイブランドの物だな」

「別に高ければいいってもんでもないけどな。でも全然関わりがなかったし口では早く離れたいと言ってても心では少し嬉しかったのかもな。今となって気づいたが」


そういうもんなんだな。

貰えただけで嬉しいか。

俺は貰ったことなかったな。

お母さんからはあるか。

今になっても少し普通の家庭の子が羨ましく感じるのは俺もあんな風に関われたら良かったと思っているからなのかもな。


(いいなぁ、誕生日プレゼント貰えて。私なんて話した事すら指で数えれる程度しか…)

「雫、何か言ったか?」

「いや、なんでもないよ。やっぱり星奏のお父さんって優しいね」

「そこまで関わったことはないが優しいとは思うな。でもたまに…いやなんでもない」


めっちゃ気になる。

ていうか何だこの雰囲気なんかすっげぇシリアスに感じるんだが。


「さっ早く晩御飯の準備しよっか。今は大体…ってもう6時?早くしないと」

「結構時間経ってたな」

「じゃあ竜、ジャンケンでどっちが先にお風呂に入るか決めよう」

「いいよジャンケンポンで俺の勝ち。じゃあ入ってくる」

「それはずるだろ」


反応出来なかったやつが悪い。


「どんな手を使っても最後に笑ってるやつが勝者なのだよ」

「お前、悪役の才能あるよ」


悪役の才能とか1番いらないだろ。


「じゃあ星奏は食べ終わるまで入らないでね。今日はそこまで時間かからないやつだから」

「そんなぁ」

「これが勝者。はっはっは」

「お前の首をへし折りたい」

「物騒な事言うなよ」



「ご馳走様。今日は星奏が皿洗いだっけ?」

「そうだな。じゃあ持ってきてくれ」

「はいよ」


俺と雫は流しに一通り皿を入れ終わるとすぐにあることをするための準備をする。

それは…


「じゃあピンク色の鯉を作ろうか」

「黒はどっかに行っちゃったしね」


俺は型紙を持ってくると雫はすぐにそれに合わせて布を切る。

俺は小さな装飾品の型紙に合わせて切る。

そして切ったり縫ったりなんやかんやしたらピンク色の鯉が完成する。

それを鯉のぼりの棒に繋げ鯉のぼりを完成させた。


「もう子供の日はすぎてるけどね」

「まぁ細かい事は気にしないの」

「私達ももう子供じゃいられなくなるもんな」


だからなんで今日はこんなにもシリアスな言葉を吐くんだ。

2人の様子がなんか変だぞ。


「お前ら、今日本当にどうしたんだ?」

「いや、ちょっとね。竜に賞味期限切れの牛乳飲ませたから申し訳なくなって」

「せめてちょっとでも物語の中っぽくしてただけだ。まぁ普通にしてて物語っぽくなったところもあるが」


なんやそれ。まぁいいか。


「やーいやーいこの厨二病。厨二病で恥ずかしくないんですかぁ?」


俺は少し幼い女の子みたいな声を出す。


「竜がそれやるとめっちゃうざい」

「泣きそう」

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