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[完結]世界の終わり  作者: ワクルス
お金稼ぎ
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リスタート

「オラァァァ」


士郎は有輝に向かって思いっきり剣を振るう。

有輝は片手で止めるが士郎は剣を離し思いっきり有輝を殴る。


「あーあ痛い痛い。とてつもなく痛いっすよ」


有輝は防御力をあげた手のひらで受け止めたからかまるで効果がないようだ。


「やっぱりお前、魔力が人並み以上にあるからってなんも考えなしに使ってるっすね。下手な人でもそんな使い方しないっすよ」

「なんで…なんでなんだよぉ!」


士郎は思いっきり殴り続けるが有輝は全てをかわすか受け流している。

とにかく分かったのはハイ状態になった有輝は怒らせない方がいいと言うことだけだな。


「全部の魔力を使ったせいで技とかももう出せないっすよね?全身強化みたいな効果アップの範囲が広い技だとチビチビ使うって思いつかないんっすか?」

「黙れ!」


有輝は冷静にだけどどこか楽しそうに士郎を(あお)る。


「弱い弱い。これならさっきの天郎の方が強いっすよ。なんで天郎はあんたなんかに命を託したんっすかね」


士郎は黙りながらも当たりもしない拳を振り続ける。


「はぁ全く話ならないっすね。パワーキック!」


有輝は士郎の(あご)を蹴り上へ飛ばす。

士郎は地面に倒れ有輝は少し士郎を見た後すぐに後ろを向く。

…おい有輝、なんで油断する。

その行動は危ないぞ。

ていうかなんでトドメを刺そうとしないんだ。


「あぁぁ、よし、久しぶりの肉体なんだそら動かすのも大変だよな。徐々に押されて冷静さを欠いたのもそのせいかもな。まぁいいか。あのチビに蹴飛ばされてやっと冷静になれたぜ」


有輝は少しびっくりする。


「魔力を全部使ったのは完全なミスだったがせめてあと2分間はお前らを殺すのに集中させてもらうぜ」


士郎はそう言うと有輝に向かってものすごい速度で走り距離を詰める。


「連続アタック」


有輝は殴ったり蹴ったり剣を取り切ったりを繰り返し士郎を追い詰めようとするが士郎は全て受け流す。


「さっきまでの威勢はどうした?」


すごい早さで逆転が2回も起きたな。

そう思ってると士郎は有輝の腕を掴みグルグルと回り始める。

そして少しすると腕を離し有輝をかなり吹っ飛ばす。


「あと1分、天郎の目的だったお前らを倒せば終わりか」


有輝がいなくなったことで俺達に矛先が向いたようだ。


「まぁいいか。あと1分程度俺達なら楽勝だな」

「その1分がどれだけ長いか分からないがな」

「耐えないとどうせ死ぬんだよ?なら…ね?」


なんかこいつらといるとさっきまであった怖さが一気になくなる。

死ぬかもしれないという怖さが一気になくなる。


「じゃあ、死ね」



士郎は一気に俺達がいるところに剣を持ちながら近づいてくる。

俺はその隙に星奏達から距離をとる。


「ほい、エアーウォール」


星奏はまた士郎をこかす。


「グランドランス」


雫は士郎の頭目掛けて魔法を放つが士郎は体をひねってかわす。

そして士郎は地面に手を置いて足で地面を蹴り飛び前転をして立ち上がる。

「かかってこいよ。雑魚が」

「じゃあお前からだ。オラァ」


士郎は俺に向かって剣を振るうが皆ご存知。


「クソが」


《さぁ俺の本体はどこにいったでしょうか?》


音を操作して空間全体に響くように言う。

そして次々に俺の分身が増えていく。


「うわぁキモー」

「ちょっとキモイな」


おい2人とも、俺の分身をキモイとか言うなよ。


「まぁいいや。あの2人から先に殺るか」


士郎はすぐに星奏達の方に向かい剣を振るうが星奏と雫は空中に浮かび上がりかわす。


「ゾンビ相手に使えなくとも人間相手には使えるからな」

「意味なんてない」


士郎はジャンプをし星奏達の下に行こうとするが


「エアーウォール!」


士郎は星奏が出した壁に頭からぶつかるが勢いだけで壁を壊す。


「はーい、おふたりさーん」


士郎は近づくもすぐに星奏達は逃げる。


「もうそろそろ終わりだな」


士郎は地面に降り立つとすぐに後ろを向く。

そして剣を構える。


《バレちゃったか》


「そういう事だ」


士郎は剣を振るうが俺は刀で受け止める。


「もう効果時間が終わったな」

「クソっ」


士郎は剣を投げ捨て逃げようとするが


「逃がさないっすよ」


かなり小さくたが有輝の声が聞こえてくると有輝がものすごい速さでやってきて士郎の前に立ち塞がる。

俺達は士郎を囲む。

ものすごい弱い者イジメしてる感が俺を襲うがここで殺らないといつ殺られるか分からないからな。


「エアーウォール!」

「動けない」


星奏が士郎を取り押さえ何もさせないようにする。


「すまんな、天郎。俺、せっかくお前から頼られたのに何も出来なかった。お前の望む世界を作れなかった。もし生まれ変われたら次はお前と一緒に楽しく過ごせているような世界だといいな」


ものすごく殺りづらいが俺達は覚悟を決めて足を踏み出す。


「や...」


士郎は急に目を閉じすぐに目を開ける。


「大丈夫ですよ、士郎。あなたはすごく頑張りました。まぁそうですね。来世は楽しい世界だといいですね。あなただけに辛い思いはさせませんよ。首を切られるのは私がやりますよ」


なんかものすごく俺達が悪役みたいに見えるんだが?

まぁいいか。

そう思って首に向かって剣を振るう。

天郎の首が落ち戦いが終わる。

少し俺達が悪役みたいになって終わったせいで少し気分が悪くなるがひとまずはいいだろう。



戦いが終わり帰路に着く。

天郎の死体は徐々にゾンビの姿になっていったので星奏が浮かせて持ち運んでいる。

死体になったゾンビはサイコキネシスが効くらしい。

もちろん俊成のも。


「そういえば、雫が持ってた魔力水ってどこから?」

「あれね、あれはね。下級ゾンビ達を追い払ってた時になんか転がってきたやつだよ」

「落ちてたやつを飲ませるなよ」


全くこの子は。

落ちてる物は食べたり飲んだりしてはいけないって分からないかな?


「仕方ないでしょ、あれがなかったら負けてたかもしれないんだよ?」

「エスパーかお前」

「やっと終わったっすね。ご飯でも食べに行かないっすか?」

「天郎の死体、何円で売れるかな?」

「前倒した上級ゾンビは30万ぐらいで売れたっすよ」


それ、上級ゾンビじゃなかったやつだよな?

まぁ同じぐらいで売れるか。


「有輝、今回は俺の奢りだ。飲め飲め」

「ジュースしか飲めないっすけどね」


俊成を倒したのは俺だから俊成の死体のお金は独り占めだぜ。



「じゃあ僕は少し用事があるんでさよならっす」

「さいならー」

「ありがとうね、有輝。ばいばーい」

「じゃあな、またいつか」


有輝はどこかへ行き俺達は我が家へと向かう。


「はぁせっかくの20億は帰ってこず。借金だけがなくなっただけか」

「まぁ20億ある方がおかしかったし。10が1に戻っただけと考えるとまぁ...うん...」


少し残念だったがまぁ奇跡的に手に入れたものと言っても過言じゃないし。


「1からいいえ、0か...」

「おいやめろ。家はあるんだから1にしといてくれ」


まぁいいか。

普通カッコ笑いの生活に戻るだけと考えるか。



ここは横浜の町に近い場所。


〘あの天郎が?まぁいい。あいつは我らの中でも最弱...〙

〘いや、私達そこまで実力変わらないですよね?〙

〘でも教祖様の話によると天郎の中にいる士郎は結構強いらしいと〙


テレパシー能力者を介して枢機卿全員が会話をしている。


〘まぁいいでしょう。戦闘訓練の時間を増やすとしますか〙

〘それでは〙


枢機卿の会話が終わる。

ゾンビ教は高野竜のせいで指名手配されているので逃げる準備を始める。


「お前が横浜の枢機卿か」


準備をしていると片腕がない白髪のおじさんがやってくる。


「そうだと言ったら?」


そう問うとおじさんは頭に手を置く。


「俺はものすごく...強い」


おじさんがそう言うとすごい勢いで近づいてくる。

そして首を片手で掴み持ち上げられる。


「お前は混乱して能力を使えない」


なんだろう。なぜか思考がまとまらない。

混乱している間に上に投げ飛ばされその間に剣を取り首を切られる。

人ってこんなあっさり死ぬんだな。

ゾンビだけど。



「こんな所か」


俺は剣をさやにしまう。


「おぉ、なんか人間を殺してるみたいだね」

「そんな事言わないでくださいよ」

「ていうか、ゾンビ教のなんかヤバいやつを色々見つけたから新聞に載っていたね君の息子の高野竜君が。すごいね龍之介君」

「あいつの話をあんまりしないでくださいよ」


全くめんどくさいなこの人は。


「しかもその子、今17歳でしょ?いい感じの年頃だね。ちょっと会ってこよっかな」


空島華蓮(かれん)、20代前半と言ってるが多分30代後半の人。


「いっつも年下好きが酷いですね」

「年下って言うほど年下じゃないでしょ?」


全く、この人は。


「別に私としては君でもいいんだよ?」

「それは無理ですよ。俺にはもうあいつしかいませんから」

「全く君というやつは。いつまで引きずっているのやら」


そう言って俺が倒したゾンビを見る。


「この感じだと上級ゾンビだね。売って資金源にしてもいいけど研究材料にしたいかも」


「どうするかはあなたが決めてくださいよ」


人任せだなぁ。

それでもあの東大の理科2類を首席で卒業したひとなのか?


「まるでそれでもあの東大の理科2類を首席で合格した人なのかと言いたげな顔だね」


ナチュラルに心を読まないで欲しい。


「一応君も東大に行ったんだろ?」

「一応ですがね。そんな事よりも早く決めてくださいよ」

「じゃあ研究材料で」


ゾンビをかつぎあげる。


「頭も持ってくれたまえよ」

「片腕無いこと知ってるだろ?それぐらい持ってくださいよ」

「しょうがないなぁ」


竜、もし今謝ればあの事を許して...いや無理か。


「こんないたいけな女の子にグロテスクなものを持たせる君でも優しい所があるなんてびっくりだよ」


華蓮さんは自分の年齢と言うものを知っているのだろうか?

まぁいいか。


「なんの事です?」

「君、竜君達の所に魔力水をバレないように持っていってたでしょ?」


バレていたか。


「別に怒ってる訳じゃないよ」

「そんな分かりきっていることをいちいち言わないでください」


俺の方が年上なのに子供扱いはやめて欲しい。

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