休息
私は目を覚ますと家の床に倒れ込んでいた。
このかかってる毛布知らないな。
「あ、起きたよ」
「おはようさん」
雫と竜が起きた私に声をかける。
頭が痛く重く感じるが体を起こす。
「3日間も眠るなんて相当疲れてたんだね」
「え!?」
そんな長時間寝てたのか。
「まぁ、嘘だけど」
「……心臓に悪いからやめてくれ」
良かった。
流石にそこまで寝込んでいた訳ではないようだ。
私は頭がまだまだ痛むからと横になる。
「そういえば、竜はどこだ。さっき声がしたが」
というか、あの声は女の子みたいな声だったしまだ男には戻ってないのか。
「あ、竜ならもうそろそろ……」
雫が竜の部屋の方に目を向けるとメイド服を来た竜がドアを開ける。
「約束は守らないとな」
そこには妙に落ち着いた声の竜がいた。
「あ、そうか。ゾンビ倒した数が少ない方がメイド服って言ったからか」
「教祖もゾンビだからな。約束通りメイド服を着ないとな」
竜にしてはあっさりだな。
もっとただをこねるかと思っていたが。
まぁ今は女の子の姿だし男に戻る前にやって羞恥心を減らそうとしているのか。
それなら納得だ。
「メイドー、飯はまだか」
「俺、料理は専門外だからな」
竜を雇ったのは間違いだったな。
雫を雇わないと。
「メイドー、ここホコリ着いてんだけど。もっとしっかりやってよね」
雫は本棚の上を指でなぞり指についたホコリを息で吹きかける。
「そこの掃除は星奏の担当だ」
このメイド、ご主人様である私にめちゃくちゃ反抗するな。
「メイドの格好をするだけの罰ゲームだから本物のメイドにはならねぇよ。もう着替えていい?」
「見るもん見たしもういいぞ」
私がそう言うと竜は自分の部屋へと向かう。
なんか竜のテンションがやけに低いな。
そういえば精神汚染の時に竜が何やらブツブツ言ってたな。
関係はあるのだろうが竜から私達に何も言わない以上何も出来んな。
もう精神汚染物質はないから私のように死にたくなるような事はないと思っておこう。
「雫、私は今日のおつかいに行けそうにない。竜に頼んでおいてくれないか?」
「そだね、そうするよ」
「私はもう自室でゆっくり寝ることにする。頭が痛くて痛くて」
「星奏は頑張ったもんね。お休み」
私はお休みと言い返し自室へ向かう。
今日の筋トレはお休みだな。
ここまで頭が痛くなるとは思わなかったな。
これからは筋トレと同人並行に空間掌握のトレーニングだな。
長時間使えるようにしておかないと。
「竜、今日のお使い、星奏が無理そうだから変わってやって。私もついてってあげるから」
「はいはい」
僕は今ある一通の手紙を読んでいる。
西日本の連中同士で同盟を組んだか、意外だな。
あいつらはもうちょっと傲慢に行くと思った。
いや、名古屋が今例の能力因子を持ってるんだし味方になっといた方が得策だもんな。
爆発物を操る程度の能力。
前の横浜の貴族が持っていたものを回収しておけばよかった。
良い父親を優先した結果がこのザマか。
ゴムに穴なんて開けやがって。
「これ、また送るのですか?」
秘書が二通の手紙を持ってくる。
「あぁ、それね。誠華達の家に持っていってきて」
「高野竜様と南根雫様の個人に宛てた手紙なんですよね。なんでこんな頻繁に送っているのですか?」
「正直、1回で済むと思ってたんだけどね」
「というか、娘の名前、覚えれたのですね」
「あいつが邪魔僕の邪魔をしてるからね」
秘書は何が何だか分からないと言った表情をする。
「まぁ、誠華が僕の邪魔をしてると言うのは高野竜と南根雫への手紙を捨ててるかもしれないからなんだ」
「さらにどういうことか分かりません」
「あの2人の能力は光を操ると動物を操る能力だ。高野竜の能力ならスパイとして大きな活躍を期待できるし、南根雫の能力なら動物を兵器として使える。だから手紙に協力を仰ぐ文を書いて送っているのだが、そんな手紙を誠華が捨ててるかもしれないんだ」
「理由をお伺いしても?」
「第一に、あの2人が断る理由がない。協力を仰ぐ文とは言ったが内容としては僕の家に来てちょっとした言うことを聞いてくれたら大金あげるよみたいな内容なんだ。お金なんてあった方がいいんだしこれで釣れるはずなんだ。でも、一向にあの2人は来ない。恐らく誠華が先に見つけて怪しんだのだろう」
秘書は手紙をチロチロ見るとある所を指さして僕に聞いてくる。
「ここ、あなたの名義になってますよ? 貴族名義にすれば普通に見てもらえるのでは?」
「貴族名義ならもしかしたら誠華にバレてしまうかもしれないだろ」
「バレて何か困ることでも?」
「友達を戦争の道具に利用しようとしてるなんて、父親としてゴミじゃないか」
「……そんなこと承知の時点でやってる方がダメなのでは?」
「やった方がこれからの戦争に勝つ確率が上がるからね」
秘書は納得したような顔をする。
※一方その頃竜達は
「竜、郵便受けがパンパンになってるよ」
「あぁ、そうだな。買い物に行くついでに捨てとくか」
竜はドサッと郵便受けに入っていたチラシや手紙を取る。
「貴族からの手紙はなし、全部捨てていいよ」
「はいよ」
※視点が戻る
今回も手紙送ってダメなら諦めるか。
まぁ、兵力では僕達が勝ってるし、あそこの貴族が能力因子を渡す相手を見つけない限り大丈夫だな。
名古屋の貴族も別の能力因子を食べたことを後悔してるのだろうな。
「こちら、今月分の保護してる子供達リストです」
秘書がドンっと机の上に紙の束を置く。
この紙の束の圧力嫌いなんだよな。
これだからアナログは嫌いだ。
「この子、明日誕生日で16になるから卒業ね」
僕はそう言って桃色の目をして髪が赤の子の写真が貼られた資料を秘書に渡す。
これぐらい保護施設関係者の人にやってもらいたいものだ。
「はぁ、めんど」
僕は大きなため息をつきながらチラチラと確認作業を進める。
「この子はもう農家過程を修了してるのか。なら農家の人に派遣して研修つませて。あとこっちの子は鍛治過程を修了させてるから鍛冶屋の所に派遣させて」
個人的には冒険者過程を選んでて欲しいものなんだがな。
冒険者過程を選んでるヤツらはこぞって中学生ばかりだから教える時間そこまでないなぁ。
さっきの子に至っては全然成績良くなかったから死ぬだろうなぁ。
まぁいっか。
僕が確認作業をしていると慌ただしい人が仕事場に入ってくる。
「周囲監査部の者です。ご報告に参りました」
「1回深呼吸して、落ち着いてから喋って」
「承知しました、少々お待ちください」
入ってきた人は大きく深呼吸を何回もする。
慌てて報告されてガバガバだったら困るんだよね。
「大阪結界が消えました」
「……マジか」
「これで大阪への調査が可能になります」
ここで調査依頼をギルドに依頼したら、もしかしたらこのゾンビ事件が終わってしまうかもしれない。
恐らく黒幕はそこにいる。
そうなったら普通に国が復旧し始める。
今それをされたら困るんだ。
独占企業権。
これの入手条件は1番の町になること。
でも、あの政治家なら1番の町は決めれないのでこの件はなしとかになる。
穏便に済ませたい貴族がもしかしたらいるかもしれない。
可能性の芽は摘んでおかねば。
「すぐに騎士達に命令を。進行準備を早めろと言ってくれ。横浜の方もだ。それと、町中に騎士になれる必要冒険者ランクを下げたというポスターを貼りまくってくれ。大至急だ」
この貴族をするという件を飲んだのは全部独占企業権のためだ。
日本 陽三、お前みたいな平和主義の政治家の好きにはさせない。
独占企業権は私のものだ。
7章終わっちゃった
体幹すごく早かったなぁ
今回はクリスマスみたいな色んなイベントがあったせいで投稿頻度バカ早かったからかな。
8章はこれまで以上に怒られそうな内容やけどアンチが来たら歓迎します
ガチお説教が来たら修正入りまくります
7章は途中からクソシリアスになってるし最後辺りの竜の調子が悪くなってたりするし、もうなんなんやって今なってます
プロットなんて作ってないからね、僕にも予想できないことが起こってしまうのね
正直に言うとそれぞれのキャラのことは僕も完全には分かってないんですよ
セリフ書く時もこいつやったらこういうかな?位で書いてるし
まぁ、自分が作ったキャラと言っても他人やからね
完全理解出来るわけないんだよね
ていうか、ちょっとこいつどんなキャラやったかなってなって前の話を読み返したりしててんけど普通に間違ってるとこ多くて泣きそうやった
3章で東京に旅館があるって言う発言を雫がしてたんやけど東京に旅館ねぇよー
リアルの東京じゃねぇから建ててねぇよー
あと、6章で松本っていう枢機卿が出てきてたけど完全に存在忘れてたわ
もう6章の方訂正したけどさ
多分他も間違ってるとこあると思うんで見つけたら教えてください
町の場所も普通に間違ってたし何考えてんだろうね
脳死で書いてるからね
8章は長くなるかもやし短くなるかも
多分5章ぐらい短い
まぁそん時は上手く作れなかったんだなと思ってください
5章は上手く作れんかた
まぁ世間話はここまでにして7章いかがでしたか?
今回の章でゾンビ教の敵は全滅です
枢機卿の連中は全員敵として書こかなと思ったけど龍之介君が4人ほど殺しちゃったからね
今回はちょっとセンシティブな話題やったから気を悪くした人もいると思いますが価値観が違うんで許してください
教祖も言ってたじゃないですか色んな価値観があってもいいって
お叱りはしっかり受けるんで許してください
では、今回も読んで頂きありがとうございました
次の章もなにとぞよろしくお願いします
あと、できればブクマとか評価の方お願いします
あと1ヶ月ちょいで2周年なんです
そのときに総合100ポイント超えてたら目標達成って感じでモチベも上がるんですよ
できればお願いします