表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[完結]世界の終わり  作者: ワクルス
冒険者と言えば?
113/265

有輝が一人称やのに竜みたいになってる気がする

気のせいか?

僕は東京都の町の暗い外でゾンビ達を探し続ける。

これ、もしかして朝まで待った方がいいっすかね。

もし見つけてもこんなに暗いんじゃ戦えないっすし。

僕は当たり前のことにようやく気づき家に帰ることに決めた。

疲れで頭がおかしくなってたっすね。

僕が町に向かって走ろうとした瞬間、狭い路地裏から足音がする。

これは、もしかしたら目的のやつらが出たって感じっすかね。

見つけたはいいっすけど僕的には帰りたい気分っす。

疲れたっすし、お腹空いたっすし。

僕は能力で僕に向かって拳銃が打たれると勘づいてすぐに避ける。

案の定、僕に向かって打ってきたっすね。

僕の能力の野生の勘は自分に向けられた殺気から攻撃を予測するって能力っす。

能力自体は前々から持ってたっすけどこの能力を使いこなせるようになったのは最近の話っす。

僕に向かって数発だけ銃をうってきてしばらくするとまた銃をうってくる。

今度は様々な建物の中や別方向の路地裏、しばらくすると建物の屋上からもうってくる。

屋上とかからだと拳銃じゃ当たらないと思うんすけど。

僕は自分でもどうでもいいと思う事を考えながら銃弾を避ける。

必ずリロードの隙ができる所があるはずっすからそこを狙うっす。

僕が隙をうかがっていると最初、僕に向かってうってきた方の銃声が止む。

僕は何も考えずその方に向かって突っ込む。

そこには1人のゾンビがいた。

前に見たやつらの1人だ。


「みーつけたっす」

「バカが」


僕の後ろの方からゾンビがやってきて僕に向かって銃をうつ。

焦ったっす。

能力なかったらこれ死んでたっすね。

僕は野生の勘で予測していたおかげで体の防御力を上げ銃弾に耐える。


「コレでドウダ」


僕が最初に見たゾンビは何かの水晶玉を取り出す。

僕は集中力が散漫になっていたせいで水晶玉の存在に気付くのに数秒かかる。

…これはやばいっす。

僕は水晶玉を壊すのは間に合わないと思いすぐさま遠くに行こうとする。


「マリョク チュウニュウ。ノウリョクムコウダマ キドウ」


焦って取った行動だからか後ろにいたゾンビに移動方向を読まれ銃弾を片方の脚に当てられる。

防御力を上げてなかったからそのまま銃弾が脚に入っていき脚を貫通する。

僕は勢いをつけたまま脚での制御が出来なくなり近くの建物の中に窓ガラスを壊して入る。

この傷ならギルドに掛け合って治療系の能力者に治してもらえばすぐに治るっすね。

めちゃめちゃ血が出てくるっすから早くした方がいいっすけど。

問題はここからどう出るかっす。

僕は悩みながら辺りを見回すと一体のゾンビと目が合う。

ゾンビは僕に銃を向けている。

ゾンビが銃を打つ前に僕は自身の手の力を強化し地面を使って自分の体をゾンビに向かって飛ばす。

ゾンビは僕に向かって銃をうつが防御力を上げて耐える。

ゾンビに僕の体がぶつかると僕はすぐさま銃を奪い腕の力と拳の防御力を上げゾンビの首を殴り、首から上と体を離し完全に殺す。

一体は討伐完了っすね。

階段の方から登ってくる音が聞こえるっす。

何とか脚1本で立ち上がり窓際に行く。

窓枠を掴んで腕の力を強化すれば屋上に行くことならできるっすね。

後は屋上にあるであろう柵を使って一気に町の方まで飛ぶっす。

僕は窓枠を掴んで腕の力を強化する。

だが、下にいたゾンビが僕に向かって銃をうってくる。

攻撃を予測したおかげで急所は免れたが腕にあたり腕の力を上手く引き出せなくなる。

片方の腕に魔力を込め一気に飛ぼうとするがまた銃をうたれ今度はもう片方の腕に当たり地面に落ちる。

人助けで罪を償ってる気がしてただけっすかね。

僕が全てを諦めた瞬間凄い勢いの風が吹き僕はどこに飛ばされる。


「ナイスっちゃ。細川さん」

「いえいえ、この程度ファッシルです」

「ファッシルってどういう意味っちゃ?」

「フランス語で簡単って意味です」


僕は光金と藤江さんの近くに落ちる。

光金と藤江さんが助けてくれたのか。


「宮風さんに包帯巻くので明田くんは相手をしていてください」

「任せろっちゃ」

「なんでここにいるんすか?」

「銃声がしたからっちゃ」


拳銃を持ったゾンビ達がゾロゾロとやってくる。

そしてそのまま銃口を向けて僕達に向かって発砲してくる。

だが光金は打ってきた弾を全て切る。

後ろにいたゾンビが打った弾も分身してるかのように思えるぐらいのスピードで切る。

ゾンビ達も驚いるからか弾がきれたのにも関わらず引き金を今もひいている。

光金は刀を鞘にしまう。


「居合、閃光」


光金はそう言うと一瞬でゾンビの後ろ側に立ち、刀をもう一度鞘にしまう。

すると、後ろのゾンビの首が綺麗に地面に落ちる。


「有輝、その剣貸してっちゃ」

「分かったっす」


僕は藤江さんに腰につけていた剣を取ってもらいそのまま光金に投げ渡して貰う。


「二刀流ってやっぱりロマンっちゃ」


光金は僕の剣と自分の剣を両手に持つ。

こんな状況で遊べるなんてどんなメンタルの持ち主なんすか。

そういえば後ろにゾンビがいたっすよね、今狙われてるんじゃないっすか?

僕が後ろを向くとゾンビが浮かび上がっていた。


「トーナド」


藤江さんがやってくれたんすか。

藤江さんは光金の方にゾンビを飛ばす。

光金に銃口を向けてた1人は飛ばされたゾンビに当たって吹っ飛ぶ。

光金はゾンビが吹っ飛ぶと1番近くにいたゾンビの首を切る。

そして、他のゾンビが銃をうってくるともう片方の剣で切る。

それを繰り返し続け全部のゾンビを倒す。

光金と初めて会った時はなぜか喧嘩をふっかけてきてその時は引き分けだったっすけど今は負ける自信しかないっすね。


「有輝、これで全部っちゃ?」

「知らないっすけど全部じゃないっすかね。あ、藤江さん、包帯ありがとうっす」

「全然、大丈夫です」


僕は藤江さんの風魔法で浮かされながら町の方に向かう。


「まさか、有輝がここまでやられるとは思ってなかったっちゃ」

「お腹空いてたっすからまともな判断が出来なかったんすよ」

「お弁当作ってて正解だったちゃ」

「ですね。光金さんのお弁当すごく美味しかったです」


光金は料理するタイプの人だったんすね。

なんか意外っす。


「光金って料理するんすね」

「あぁ、それはちょっと事情があるんちゃ」


光金は藤江さんに聞こえないように僕の耳元で話す。


「細川さんがお弁当を作っておこうって提案してくれたっちゃけど、なんか卵焼きが見たことない色になってたっちゃ。あれはまさにダークマターっちゃな」


光金は味を思い出したのか口を手で抑え吐きそうになるのを我慢する。

光金も苦労してるんすね。

ていうか、朱希さん大丈夫っすかね。

お昼ご飯しか作り置きしてないんすけど。

あの調子だとご飯作らなさそうっすからお腹空かして待ってるんじゃ。


「光金、藤江さんなるべく早くでお願いするっす」

「分かったっちゃ。細川さん、僕に掴まるっちゃ」

「今回は私を置いていかないんですね」

「もう夜っちゃ。流石に女の子1人を置いて行くのは危ないっちゃ」

「私、もう子供じゃないんですけどね」


だって成人してるっすからね。

藤江さんは光金に捕まる。


「僕はどうするんすか?」


光金は何食わぬ顔で僕をお姫様抱っこする。


「よし、行くっちゃ」


藤江さんが顔真っ赤にしてた理由が分かったっす。

これ、めっちゃ恥ずかしいっすね。

フランス語の翻訳をしたのはいいんやけど発音が聞き取りずらい

カタカナにしたら絶対その発音間違ってますよマンが出る

ていうか、主人公やのに今回は1回も出てこない竜達可哀想

龍之介回の時は名前ぐらいは出てたけど今回は名前すら出てねぇ

これでもあいつら主人公なんだぜ

まぁ今の章が有輝メインとはいえ竜達をもっと出してあげたい


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ