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サバイバル九州ゾンビワールド  作者: 夕凪 響
闘諍堅固、佐世保衰退
40/57

Seven Seas of Rhye

 一番近い場所にいる1体は日曜夕方に名前を冠するセンスの塊みたいな髪型の50代女性、手にはエコなバッグから枯れ果てたネギを飛び出させピンク色のセーターにアースカラーの上着にロングスカート、皮膚は紫色に変色しひび割れた皮膚からは赤黒いテラテラと光る粘液をしたたらせ口からはあぶくを垂れるにまかせている。


 そこから2メートルほど離れた場所にいるのは30代男性、ファーマーズルックで土が付着した長靴に作業ズボン、上着に青っぽいジャージを着て、首には元は白かっただろう赤黒く変色したタオルを巻いている、顔面は何かで削いだのか半分程が真皮を晒し目蓋もなく濁った白眼をこちらに向けて口元から垂れる赤黒いあぶくをアスファルトに垂らしている。


 更にその後方5メートルの位置に40代女性、デニムパンツに黒色のダウンジャケットを羽織ったゾンビがいる。


 1体目のセンスの塊ゾンビの目玉にイチゴが矢を射かけるとビクンと身体を波打たせるがフラフラとした歩みは止まらず一歩一歩と近付いてくる。


 「あっあっあぁぁ」

 「う゛ぁぁぁがぁぁ」

 「ずにぃぃうぃぃ」


 「イチゴ後ろの奴を狙ってくれ近い奴から倒す!」


 「わかった!」

 オレは言うが早いかランタンハンガーを左半身に構えて片側の目玉に矢を生やしたセンスの塊ゾンビに近寄り左手を添わせて空手の逆突きを放つようにランタンハンガーを突き入れる。

 「燕三条万歳っ!」


 ランタンハンガーはゾンビの目玉を突き抜け頭蓋の裏側を叩く、ビクビクと魚を釣り上げる竿の様な感触を感じながらぐるりとランタンハンガーで脳漿をかき混ぜ赤黒い糸を引きながらランタンハンガーを引き抜き構えなおす。

 ゾンビは身体を反り返らせ肺に残った空気を絞り出し「ぁぁぁ」と喉から不気味な音を出しながらアスファルトに倒れる。


 ファーマーゾンビの奥にいる1体の耳にイチゴの矢が刺さりビクンビクンと震えながら力を失い倒れ込む。


 真ん中のファーマーゾンビが不快な鳴き声を上げ両手を突き出し足をもつれさせたような無様なステップで近付いてくる。

 「いっう゛あぁがぁぁぁ」


 近くに停まる乗用車のボンネットに手を突き右足で蹴りつけゾンビを床に転がす。

 鳥の雛が親鳥を前に大きく開けたようなゾンビの上顎に向けてランタンハンガーを突き入れ脳を破壊する。

 硬い何かを突き破る感触とともにゾンビが痙攣し動かなくなる。


 ランタンハンガーを素早く引き抜き辺りを見渡すが近くにゾンビは見えない。


 イチゴの打った矢を引き抜きファーマーゾンビの衣類でランタンハンガーと一緒に拭ってイチゴに渡す。


 「他にはいないみたいだな?」


 「ありがと、後は店の中かな?」


 話しながら周りを警戒しバイクを店舗に近付けているとトラックが駐車場に入ってくる。


 窓を開けてシブヤさんが運転席から顔を出す。


 「大丈夫か?」


 「はい、3体駐車場に居ましたが、もう居ないようです」


 「わかった、このまま店に近付く」


 「わかりました」


 そう言うとトラックを走らせ店の入り口付近にトラックを停める。

 オレ達もバイクを押して入口の横に停める。

 トラックの荷台が開きスズキさんが出てくるとクロスボウを構えてトラックの上に上がり警戒を始める。

 「よしユウコちゃんはそのまま付近の警戒をして何かあればトランシーバーで連絡を、俺達は店の中の制圧と物資の確保するぞ」

 そう言いながらシブヤさんは鉄パイプ槍を肩に担ぐ、タニグチさんとオオモリさんも盾と棍棒を構えオレ達も準備をする。

 入口のガラス戸から中を確認するとレジに2体、赤いエプロン姿のゾンビが見える。

 「俺とオオモリで1体、ヤマダとタニグチでもう1体をやろう、イチゴちゃんはフォローと店内のゾンビの警戒を頼む」


シブヤさんはそう言うとこちらを見回した、全員が頷くのを確認すると「3、2、1、で行くぞ」と言いカウントを始める。


 「3、2、1、行くぞ!」

 タニグチさんとオオモリさんが1体づつ盾で押し込みゾンビの動きを止める。

 そこにランタンハンガーを突きこむシブヤさんの方を見るが問題なく倒せたようだ。


 「奥から3体のゾンビくるよー!」

 イチゴの声で全員、振り返り確認する。

 「よし近くの2体を先にやる、左はオレとオオモリ、右は頼んだ、イチゴちゃんはフォローと狙うだけ狙ってみてくれ」


 そう言うとオオモリさんとタニグチさんが盾を構えて走ってゆくのを槍を構え追いかける。

 タニグチさんが盾を使ってゾンビを転かしたところにランタンハンガーを突き入れとどめを刺す。

 素早くランタンハンガーを引き抜きイチゴの方を振り向き走り寄ると矢で1体仕留めたらしく10メートルほど離れた場所に、頭から矢が生えたゾンビが転がっていた。

 シブヤさんの方も大丈夫だったようでそれぞれに武器を構えて合流する。


 「このまま店内の確認を続ける、タニグチオオモリは前方の確認、俺とヤマダはそれぞれ側面をイチゴちゃんは後方だな」


 それから店内を確認してまわったがゾンビは居なかったため物資の積み込みを行った。

 真空パックされた肉やパスタに米、小麦粉やインスタント食品にレトルトなどバックヤードも漁り段ボール箱ごと運ぶ、水等も大量に確保する事が出来た。


 帰りは駐車場の軽自動車を1台もらいタニグチさんが高畑パーキングエリアまで軽を使い高畑からはタンクローリーを運転する。


 帰り道もつつがなく済みハウステンボスへ帰還する。


 手に入った物資もトラックいっぱいとはいえ避難している人数からすれば僅かなものだろう。

 それでも出迎えてくれた人達はとても喜んでくれた。


カワカミさんとタケハラさんも「これで2日いや3日分は稼げたな」と笑っていた。


 今日、探索と斥候に出ていたメンバーは明日は休みで明日、斥候を出し明後日に新たな場所を選定し探索する予定だそうだ。


 そうして探索を続け日々を暮らすうちに3週間の時間が過ぎた。

 


うぉぉぉぉ四章をやっと閉じました

⊂(`・ω・´)⊃バッ


後はラストに向かって進みます┏○))

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