表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サバイバル九州ゾンビワールド  作者: 夕凪 響
闘諍堅固、佐世保衰退
39/57

Spread Your Wings

 朝日が部屋に差し込み目を覚ますと腕の中にはイチゴがいた。

 上目遣いでこちらを見つめている。

 イチゴはオレが起きると「おはよー」と笑い、軽くキスをすると起き上がり身支度を始めた。

 起き上がり窓を開けて部屋の空気を入れ換える。

 暖かな夜の残滓にかわり冷たく肌を刺すような朝の空気が部屋に入ってくる。


 オレも身支度しながらイチゴに声をかける。


 「お湯沸かして身体拭こうと思うけどいるか?」


 「うん!ありがと」

 イチゴは頬を染め恥ずかしそうにそう言った。


 その後も外に顔を洗いに行き歯を磨いているとシブヤさんがやってきた。


 「はよーっす」


 「おはようございます」


 「昨日は晩飯も食ってないみたいだが大丈夫か?」


 「はい大丈夫です、2人で寝てしまってて」


 「まぁ若いっていい事だよなハハッ」


 「いやシブヤさん年そんなに変わらないんじゃ?」


 シブヤさんは「うっせーな気分だよ気分っ!」そう言うと背中をバシバシ叩いて行った。


 アムステルダムシティからナカムラさんが台車にご飯をのせて運んで来ているのが見えたので声をかける。


 「おはようございます」


 「おはようございます昨日は晩御飯の時は見ませんでしたが大丈夫でしたか?」


 「ご心配おかけしてすみません、夕方から寝てしまってて」


 「朝ご飯はおかわりもありますから、たくさん食べてくださいね」


 そう話しをして部屋に戻るとイチゴも準備が終わったのかソファーに座っていた。


 「朝ご飯食べに行くか」


 「うん!」


 部屋を後にしてステーキハウスに歩いてるとシブヤさんミヤザキさんと身長140Cmくらいのデニムパンツに白いワッフルコートを羽織り白いニット帽を頭にかぶせた女の子が一緒に歩いていた。


 イチゴが近付き挨拶する。


 「おはよーございます」


 「イチゴちゃんおはよー」

 「イチゴちゃんおはよ!」


 そこにオレも挨拶するがシブヤさんの妹さんは恥ずかしそうにシブヤさんの陰に隠れてしまう。


 「すまねぇな妹のメグミは恥ずかしがり屋でな」


 「おにーちゃんはこんなに図太いのにね」

 そうミヤザキさんが言うとシブヤさんは頭を掻きながら「ほら自己紹介しろ」っと言い妹さんを引っ張り出す。


 「リュウタお兄ちゃんの妹でシブヤメグミといいます、よろしくお願いします」

 頭をぺこりと下げ、またすぐシブヤさんの陰に隠れてしまった。

 イチゴは「わーかわいいですねー」なんて言いながらシブヤさんを中心にクルクルと鬼ごっこを始めてしまう。


 ゆっくりと歩いていたがすぐにステーキハウスに着いてしまう。

 周りの邪魔にならないように2人の遊びも終わり、みんなと一緒にカウンターに朝ご飯を取りに行く。

 ナカムラさんに挨拶して朝食を受け取っていく。


 5人でソファー席に座り朝食を囲む。

 今朝は白ご飯に、アジゴの蒲焼きと漬け物に味噌汁。


 それを見てシブヤさんが「今日は探索がんばるぞ」と言っている。

 確かに徐々に食事が寂しくなっている気がする。

 イチゴも「生野菜が欲しいですねー」とミヤザキさんに話しかけて「ねー」と言い合っている。


 カウンター席に座っていたカワハラさんも「生野菜か・・・」そう呟くとカウンターの中からナカムラさんがカワハラさんに話している。

 「生野菜のストックがほとんど無くなってしまったので、どこかで取れると良いんですが」


 「畑を作れるような環境じゃないからな、時期的に白菜を作ってた畑を探すかここらだとトマトが有名だったが・・・」

 「大島トマト!」

 「探索の途中畑やビニールハウスが見えたら状況次第で確認してみよう」

 そんな会話が聞こえてくる。



 「あじごも量があると良いな」


 「ねー小さくても、しっかりアジだね!」


 「ちょっと骨は多いけどな」


 「美味しいね、もしかしてこれも釣れるの?」


 イチゴとそう言いながら食べていると聞こえたのかナカムラさんがこちらに向かって声をかける。

 「昨日の夜から釣り班の人達がサビキでたくさん釣ってくれたから夜はアジゴの南蛮ですよ!」


 「おぉそりゃ楽しみだ!探索も頑張らなきゃな」


 「小さくて量が多いから調理班はフル稼働ですけどね」

 そう言ってナカムラさんは笑っていた。


 食事が終わるとシブヤさんが「準備が終わったら門に集合な」そう言うとミヤザキさんとメグミさんを連れて寮へと戻っていく。


 オレ達も部屋に戻ると準備してCB223を押して門へ向かう。


 門に着くとシブヤさんスズキさんタニグチさんと見知らぬ男性が1人すでに集まっていた。


 彼は身長170Cm程の体躯にこれでもかと筋肉を纏わせているのが着衣の上からでも、はっきりとわかる身体をしており足下はスニーカー、デニムパンツにダウンのベスト、シャツはフェンネル生地のチェック柄シャツをきている。


 「すみません待たせましたか?」


 「いやこっちも準備を始めた所だ」

 シブヤさんとタニグチさんがそう言いながらトラックの準備を続けている。


 オレとイチゴは見知らぬ男性に挨拶をする。

 「はじめまして」「はじめまして」

 「ヤマダマサシです」「キシダイチゴです」


 「オオモリモトキ盾班です、ちょいちょい会ってますけどね」


 「ご飯の時とかタニグチさんと一緒にいますよね?」

 そうイチゴが尋ねると「ですねー」なんて軽く話していると準備が終わったのかシブヤさんとタニグチさんがトラック周りから戻ってくる。


 「スズキさん元気になって良かったですね」


 「そうユウコちゃん病み上がりで探索入らずに休んでて良かったんだけどな?」

 そうオレとシブヤさんが話すとスズキさんが答える。

 「自分から参加したいって頼んだんですよ、噛まれてゾンビ化してないのを不気味がられるんじゃないかって不安で」


 「あぁそれでかー」「うんうん」

 シブヤさんとタニグチさんが頷いている。


 そこにカワカミさんが歩いてやってくる。


 「すまない遅くなった、シブヤもう説明は終わったか?」


 「いや今、トラックの準備と確認が終わったところだ」


 「そうか、今回の探索に僕は参加が出来ないがみんな慎重に行動してくれ、物質の調達より安全を優先して欲しい」


 そう言いながらカワカミさんは地図を取り出す。


 「では今回の探索ポイントと努力目標だが、タニグチ君がいることで分かっているとは思う、タンクローリー等の燃料輸送車が見つかった場合の確保が努力目標になる」


 カワカミさんはみんなの顔を見渡すと話しを続ける。

 「そして今回の優先目標だが、地図のここがハウステンボスになる」

 そう言いながらカワカミさんは地図に指差し説明をする。

 「この江上インターチェンジからパールラインを使う、昨日斥候を出して確認して貰ったが付近にゾンビも少なく下道より放置車両も見られないそうだ、針尾インターチェンジで降りてもらい北上して2キロ程の所にある業務用スーパーから物質の調達をお願いしたい」


 「おぉ、野菜とかはどうなってる?」



 「とりあえず水だな、野菜は斥候を2組だす予定だが、そちらでも付近に良さそうな畑などがあったら報告を頼む」


 「わかった、そっちもここの警備は頼んだぜ」


 シブヤさんがそう言うとオレ達はそれぞれトラックとバイクに乗車し出発する。

 「また荷台ですか・・・」と寂しそうにスズキさんが言っていた。


 江上インターチェンジに着くまではゾンビがちらほら見えていたがパールラインに上がってからは放置車両もゾンビも無くスムーズに針尾インターチェンジまで進め、また途中の高畑パーキングエリアにタンクローリーを見つけたため帰りに様子を見る事にした。


 針尾インターチェンジの降り口に事故車が3台ほど停まっていたがトラックの進行を邪魔する事もなく目的のスーパーまで着くことができた。


 まずはオレとイチゴがCB223で近付き駐車場の確認をする。

 トランシーバーでイチゴがシブヤさんへ連絡をする。

 「駐車場には車が4台停まってます従業員も含むかは不明」


 「ピィガガ、わかった無理せずに駐車して俺達の到着を待ってくれ」


 バイクを停めて辺りを見ると3体のゾンビが起き上がりこちらに向かってフラフラとした足取りで近付いてくる。

・・・あれ?4章はここらへんで終わるはずなのに終わらせられない・・・

(((((´◉ᾥ◉`))))))ガクブル


つ、次で4章終わる予定です・・・


蛇足でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ