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サバイバル九州ゾンビワールド  作者: 夕凪 響
百年河清、佐世保滞在
29/57

Nevermore

 朝起きると昨日と同じようにイチゴが先に起きたのか上目遣いにこちらを覗き込んでいた。


 「おはよー」「おはよう」

 そう声を掛け合いベッドからモゾモゾと起き上がる。1階に下りて支度をする。

 朝ご飯を貰いに行こうと玄関を出るとシブヤさんがこちらに歩いてきていた。


 「よぉ!はよっ!」「おはようございます」

 そう挨拶するとシブヤさんが話し出した。

 「今日は午前中から昨日の燃料取りに行ったところに、あの燃料タンク付きの軽トラックで行くぞ、灯油をもう700リットル確保しに行く」


 「わかりました集合はフラワーロード前の門でいいですか?」


 「ああ、朝飯食べたらきてくれ、今日は俺とタニグチと、お前にイチゴちゃんの4人の予定だ、じゃあまたあとで」


 「そう言うとシブヤさんはアムステルダムシティの方に歩いていった。」


 今日もナカムラさんが1人でご飯を運んでいたので手伝い、朝食のスープとパンに、昼のお弁当を2人分貰いオレ達が住んでる建物に戻る。

 イチゴも朝の支度が終わったようで部屋のソファーに座って待っていた。


 朝ご飯を渡しながらさっきシブヤさんに聞いたことを伝えながら、朝食を食べ終える。

 イチゴは「そろそろお休み欲しいぃ」と言いながらも準備を始めた。


 バイクや武器等の装備を確認してバイクを押して門まで行くとシブヤさんとタニグチさんが待っていた。


 「お待たせしました」


 「いやこっちも軽トラ動かしてきたとこだ、寒いからか灯油の減りが予想以上に早いらしい、しばらくはこの軽トラで灯油集めする事になりそうだ」


 「はい!」「はーい!」そう返事しながらバイクに跨がるとトランシーバーを「昨日と一緒な」っと言いながら渡される、そのままイチゴへ渡す。


 昨日と同じガソリンスタンドへ向かうが特に問題もなく到着し灯油の回収をしているとシブヤさんが「ちょっと待ってろ」といってバイクのオイル缶を見つけてきてくれ「今日の夕方にでもオイル替えてやるよ」そう言いながら軽トラの空きスペースに積んでくれた。


 帰りにコンビニがあったのでトランシーバーで「コンビニに寄りたい」と連絡すると「賛成だ」っと短く応答があった。


 コンビニには3体のゾンビが居たが1体をイチゴの弓で、もう1体をオレがランタンハンガーで、最後の1体をタニグチさんが盾で止めてシブヤさんが鉄パイプ槍で仕留めた。


 コンビニでホッカイロとインスタントスープを根こそぎとティーバッグのお茶やココア、菓子類にCB缶をザックに詰め込めるだけ詰め込む。

 歯ブラシも新しいのが欲しかったな。

 必要になるかと長崎の地図なんかも詰め込んだ。


 シブヤさん達は日本酒やビール、ウイスキーに焼酎、缶チューハイなど酒や、つまみに缶詰めやインスタントラーメン等食糧に飲料、石鹸に洗剤を軽トラの空きスペースに詰め込めるだけ詰め込む。


 世紀末のヒャッハー状態だ。


 イチゴも男が近寄らない化粧品等のコーナーでリュックがパンパンになるくらい何かを詰め込んでいた。


 みんなホクホクした気分でハウステンボスに戻る。



 フラワーロードに居た見張りが軽トラにのった戦利品を見ると口笛を吹き喜んでいた。


 門の所まで行くとカワカミさんとミヤザキさんが出てきて「お疲れさま」っと労ってくれる。

 「灯油と寄り道も大量だったみたいだな?」


 「ああ、わりぃな手癖が悪くてよ」

 シブヤさんはそう言いながらニヤリと笑らう。


 「とりあえず探索班で欲しい分だけ取ったらアムステルダムシティに持ってってくれ」

 そう言いながらカワカミさんも笑っていた。


 ミヤザキさんは缶チューハイの6缶パックを1つ取って「女子寮に貰うわね」っと言っていたがイチゴがリュックを持って近付き何やら話しながら中を見せると缶チューハイを振りながら喜んでいた。

 「やっぱり探索に行くときは女の子が1人はついて行かないとだめね!」

 そんな事を言いながらイチゴを誉めながら女子寮に連れて行く。


 そんな事をしていると大きな箱を台車にのせてタニグチさんが戻ってきたので軽トラの中の物やオレのザックの中身で欲しい物を残して入れる。


 とりあえず午前の探索は終わりで、また昼飯あとに呼びに行くとシブヤさんが言って解散になった。


 間借りしている建物に戻りバイクを置いて、お湯を沸かす。


 テーブルの上にお弁当とインスタント味噌汁を準備して後はお湯を入れるだけになるとイチゴが帰ってくる。

 「ただいまー」「おかえりー」


 「ミヤザキさん凄く喜んでたな?」


 「うん!やっぱり在庫が少なくなるとみんな不安になるものだから!」


 「ふーん?ご飯食べようぜ!今日は汁物選びたい放題だから」

 そう言うとインスタントスープやインスタントの味噌汁を指差す。

 イチゴはしばらく悩んでいたが豆腐の味噌汁にするらしい。

 もちろんオレは豚汁だ。


 マグカップにインスタントの元を入れてお湯を注ぐと味噌のいい匂いがただよう。

 お弁当は昨日と同じでご飯に梅干し、卵にウィンナーとブロッコリーだった。


 食事を終えて片付けをしているとドアをノックする音が聞こえる。

 「カワカミだ少しいいか?」


 そう言うとカワカミさんとシブヤさんが部屋に入ってきた。


 「食事中済まない今、大丈夫か?」


 「今、お昼食べたとこなんで大丈夫ですよ」


 「単刀直入に聞くがヤマダ君は福岡の久留米から、キシダさんは佐賀からきたんだよね?」


 「はいそうです」

 何かキナ臭いものを感じながら返事をする。


 「実は先程、本州からの連絡が途絶えた、正確には昼の定時連絡が無いらしい」


 「それは・・・」


 「長崎県内の自衛隊や米軍との通信は滞りなく行えているらしく自衛隊の情報でも本州との連絡が途絶え始めているらしい、福岡や佐賀の様子など分かっていることを教えてくれないか?」


 そう言われたのでここに来るまでの事や目達原駐屯地など自衛隊がいる場所も内部から崩壊した事やここに来るまでに見たことなどを伝える。

 彼は大きく息を吐き出し「ありがとう、そうか駐屯地でも内部から・・・」というと目を瞑り何かを考えていた。


 隣ではシブヤさんが「おまえらもだいぶ苦労したな」なんて声をかけてくれた。


 「カワカミさんすみません」


 「ん?どうした」


 「自衛隊にお知り合いはいますか?」


 「ああ地元の友達に何人かいて飲みに行ったりするヤツもいる」


 「チバユウスケさんって人を探しているんですけど」


 「ああチバなら今離島の方に行ってるから、うまく行けばその内に嫌でも顔をあわせると思う」


 「そうなんですね、ありがとうございます」


 「いやこっちこそありがとう」

 そう言うと彼は立ち上がり「お邪魔した、昼からの探索は中止にして少しタケハラさん達と話すからシブヤに後のことを聞いていてくれ」


 そう言うと部屋から足早にさっていった。


 「おうおまえらもけっこー大変だったみたいだな」


 「佐賀からはイチゴと2人だったんでそこまではなかったです」

 そう言うとイチゴが照れくさそうにしていた。


 「今日は予想外の寄り道で収穫もあったし昼からは休みにするか」


 「やったー!」イチゴが喜び声をあげる。

 「見張りに人がいるかアサコに聞いてからだけどな」


 「えー!」


 そう言うとシブヤさんは部屋を出て行くとすぐ近くにアサコさんがいたのか、すぐ戻ってきて「イチゴちゃん達?休みでいーよ」って言ってご機嫌だったけどなんかしたか?っと不思議そうな顔をしてシブヤさんは戻っていった。


 「午後からまるまる休みになったな」


 「うん、なにしよっか?」


 そんな事を言っていると鐘の音が聞こえてくる。

 ━━━カーン、カーン、カーン━━━

 「ゾンビだっ!」そう言うと2人武器を装備して門の所まで行くとすでに橋を上げようとしている所だったが鋭角になり高く上がった橋の先から6体ほどのゾンビが落ちてくる。


 「う゛ぁぁう゛ぅぅぐぅぅ」

 「あっ あっ あっ あぁぁぁ」

 「ぃぃぃぃぃぎぃぃぃぁぁ」

 橋の前に居た探索班の人間に覆い被さるように落ちてくる。

 皮膚は紫色に染まり所々ひび割れ赤黒いテラテラと光る粘液質な体液をまとわせたゾンビが1人の班員に噛みつく。

 そこからはパニックが起こり6体のゾンビを仕留めるまでに3人の班員が噛まれた。

 外にはフラワーロードを埋め尽くすようにゾンビが群れをなし時折こちらを見ては声とも音ともつかない鳴き声をあげていた。

実はLove of my lifeからNevermoreまでは続けて書きたかったんですが説明回をはさむとLove of my lifeからこんなに間が空くという不思議。


以上蛇足でした。

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