女の子名物
「「占い?」」
「そう!占い!」
叶奈ちゃんの部屋に入った時色々とあったが、宿題なんかを済ませ、夜まで暇になった俺達に綺月ちゃんはそう少し興奮した様子で提案してくる。
「私達、色んなことして遊んでるけどあんまりこういうのした事ないなぁーって!」
言われてみれば確かに……と言っても、俺は元男だし叶奈ちゃんは運動大好きな元気っ娘だからなぁ……あんまりそういう女の子らしい遊びってこの三人じゃやった事ないな。
「いいと思うぞ!それで、どんな占いなんだ?」
「ふっふーん!押し入れの奥から見つけてきたこれをやるの!」
「えーっと何何……前世占い?」
「へー、前世占いなんてあるのか。面白そうだな!」
「でしょでしょ!さっそくやろ!ちよちーもいいよね?」
「え、あ、うん!もちろんいいよ!」
恋占いや相性占いとは違う、この時代ではちょっとマイナーな占いにテンションが上がる二人を前に、明確に前世がある俺は冷や汗と共にカクカクした笑顔で返事をしてしまう。
「大丈夫、大丈夫だ、これは遊びだ、だからもしまぐれで、奇跡的に、数億分の一位の確率で俺の前世をピタリと当てられても別になんの問題は……」
「ちよちー?」
「わひゃあぁっ!?な、なにっ!?綺月ちゃんっ!」
「いや、なんかブツブツ言ってたから大丈夫かなーって」
「あ、あぁ!それね!いやー、私占いとかやった事全然なくってー!」
昔お姉ちゃん達にしこたま占われた事はあるけど!
「だからちょっと興奮しちゃってー」
「なんだそうだったのか!それじゃあ最初にちよよんからやろう!」
「えっ」
「「えっ?」」
「あ、えと、う、嬉しいなぁー!」
こうなりゃ自棄だ!
「それじゃあ早速やっちゃうね。それじゃあ頭出してねー」
「頭!?」
これ以上何か言えばもうボロが出るだけになると察した俺は、もう抵抗するのを諦めいつも通りお姉ちゃん達に弄られてる時のように流れに身を任せる事にしたのだった。
そしてこれは本当に占いなのかと疑問にしか思えないようなあんな事やこんな事を俺は綺月ちゃんにされ……
「むむ、分かりました!ちよちーの前世が!」
「そ、そうか……それは良かった……」
「ちよよーん?大丈夫かー?」
「もうお嫁に行けない……」
なんだかボロボロになっていたのだった。
「もー、大袈裟だなぁちよちーはちょっとさわさわしただけじゃんかー」
「あれがちょっと……?まぁいいか、それで?私の前世って結局なんだったの?」
「ふっふっふ、聞いて驚け!ちよちーの前世は!」
「「前世は?」」
「分かりませんでした!」
なんじゃそりゃあ!
「あれだけやったのにわかんなかったの!?私のパンツ見て「わぁ、ちよちーのパンツしましまー」なんて言ってたのに!?」
というか今思えばパンツ見られる必要ってなかったよね!?
「だってぇ〜ちよちーの占い結果「今が前世」っていうわけがわかんないのだったもーん」
「今が前世?変な結果だなぁー、なーちよよん。ちよよん?」
今が前世……?つまり今の俺は男としての俺の前世を体験しているのか……?
「あ、う、うん、そうだね」
まぁ、こればっかりは考えてもわかんねぇか……まぁ、いいか男だったって事がバレなかっただけで。
「さて、それじゃあちよちーの占いも終わっていい時間になったしぃっ!?」
「私にあれだけやっておいて……自分だけ助かろうなんて思って無いだろうね?」
「え、いや、あの、その」
「ユクゾッ」
「えっちょっ、ち、ちよちー!?」
「カクゴォ!」
「みぎゃぁぁぁあ!」
「やっぱりこの二人仲良いなぁ……眼福眼福」
「ごめんなさいつ!ちょっとおふざけが過ぎました!だから許してちよちー!」
「安心するがいい、まだ秘孔を突き切ってはいない」
「ちょっ!ちよちっ!そこはっ!そこはぁぁ!あーーーーーー!」
こうして騒がしくもゆっくりと、お泊まり会の時間は過ぎていくのだった。




