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発覚!意外な趣味!

「「こんにちはー」」


 日中もほんのり少し涼しくなってきて、段々と秋に近づいて行くのを実感できるような日のお昼過ぎ、珍しく少し大きな荷物を持った俺と綺月ちゃんは叶奈ちゃんの家に来ていた。


「おぉ!二人共来てくれたのかー!ささっ!上がって上がって!」


「「おじゃましまーす」」


 毎度毎度思うけど叶奈ちゃんの家やっぱすげぇぇ。

 普通にアニメとかで見るような豪邸してるもん。かといって本人が高い物にしか興味が無いかといえば、普通に両親共々よくウチに買い物に来るレベルで庶民してるもんなぁ……


「今日はありがとうねかなちー!私お泊まりなんて初めてですっごい楽しみにしてたんだー!」


「おぉ!そう言って貰えると叶奈も二人を誘った甲斐があったってもんだぞ!ちよよんも今日は来てくれてありがとうな!」


「せっかくのお誘いだもん、私も参加するよ。それに私だってお泊まりなんて初めてだし楽しみにしてたんだよ?」


 前世は男だったこともあって友達の家にお泊まりなんてやったこと無かったし、アニメとか漫画でもよくあるこの展開は一度でもいいから体験して見たかったんだよね!


 そんな事を思いながら、キャイキャイとテンション高く俺達三人は話しながらとりあえず着替えなんかが入った荷物を置かせて貰うべく叶奈ちゃんの部屋へと向かっていた。


「ちよよんは見栄っ張りだからなぁ」


「うっさいかじるぞ」


「怖い怖いっとと、ついたぞ!ここが叶奈の部屋だ!」


 ほぉ、ここが。間取り的には家の端っこ、ちょうど角に当たる場所か。ん?そういや今更だけど……


「私、まだ一回も叶奈ちゃんの部屋って入った事ないな」


「あ、私もー。もう五年も一緒なのに地味に入った事ないんだよね」


 ふとそんな事に気がついた俺がそう言い、その俺の言葉に続いて綺月ちゃんも同じ事を言ったのを聞いた叶奈ちゃんは、今にもドアを開けようとしていた所でピタリと固まる。


「叶奈ちゃん?」


「かなちー?」


「うぇっ!?にゃっ、にゃにっ!?」


「いや、なんか固まってたから大丈夫かなーって」


「あ、あぁ!ううん!なんでもないぞ!」


「そう?それなら早く──────」


「ふ、二人共!」


「「?」」


「そ、その、叶奈、いつか話そうと思ってたんだけど、その……嫌いにならないでくれ……よな?」


「……?もちろんだよ?」


「何を今更ー、長い付き合いなんだからちょっとやそっとじゃ嫌いにならないよ」


「……わかった、二人を信じるからな!えいっ!」


 覚悟を決めたかのように叶奈ちゃんがそう言い勢いよく扉を開けると、その広い叶奈ちゃんの部屋には少し意外な可愛らしい人形やぬいぐるみが沢山あり、その一角には────


「もしかしてあれって……」


「私達?」


「はぁうぅぅ……!」


 様々な格好の俺や綺月ちゃんがデフォルメ化された可愛らしいぬいぐるみが、それはもう山のように積み上がっていたのであった。


「えぇっと……実はな、叶奈はその、可愛いもの、可愛い女の子とかが大好きで…………ちよよんとみやみやのぬいぐるみ沢山作ってましたっ!」


 なるほど、だから今までお部屋に入れて貰えなかったのか。いや、いやまぁ、うん、一応理解した、理解したし理解もできるけど……自分がネタにされてるのって結構くるなぁ……


「これがナマモノは控えろという事か……」


「?でも凄いねかなちー、これ全部かなちーが作ったの?」


「う、うん!」


「すごーい!あ!だからあんなに縫い物上手だったんだね!」


「!」


 そうか、これだけの数自作してたんならそりゃこの間のフリマの商品作る時あんなに早く作れるわけだ。


「あ、こっちの私とちよちーのぬいぐるみむぎゅーってしてる。それになんだか他とは違うような────」


「み、みやみや!」


「ん?かなちーどうしたの?このぬいぐるみに何か……」


「綺月ちゃん綺月ちゃん、そんな事よりとりあえず荷物置かせてもらお!」


「む、それもそうだねー。かなちー、荷物何処に置けばいい?」


「に、荷物だな!それならそのタンスの横に置いてもらえればいいぞ!」


 ふぅ、なんとか切り抜けれたみたいだ。


「ち、ちよよん、ちよよん」


「ん?」


「そ、その、ありがとな?」


「……ふふっ♪いいよいいよ、さっ!お泊まり会楽しも!」


 こうして、最初から少しトラブルはあったものの俺達の初めてのお泊まり会は幕を開けたのであった。

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