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~The tale of Ruin~  作者: 流川アヤ
第1章
10/13

戦利品と修行の成果(一区切り)


 あの研究施設から帰ってきた俺達は天空城へ戻ってきた。まだ、アリア達の修行が続いていたので俺達三人だけで戦利品をみてみる事になった。

 狩った魔物の死体は《世界収納(ストレージ)》の機能で自動解体を済ませておいた。俺はストレージから研究所で手に入れた武器を取り出して改めて戦利品を確認した。

「ご主人様はやっぱこれ?」

 ローザは俺が一番気になっていた剣を渡してきた。

「何となく引き付けられる感じがするんだよ。」

「ん~。私には分からないや」

「私も何も感じません。」

 その剣を鞘から抜くとそれは、光を飲み込むような黒色の刀身だった。鞘と柄が純白だったために黒い刀身が一際目立っていた。


「うぉ~。まさに、厨二武器だね!」

「そんな感じだな。」

 俺はその剣を"眼"を使って鑑定する。

ーーーーーーーーーー

名前:魂霊剣

レア度:???

分類:剣

能力:所有者固定、存在進化

称号:進化する武器

ーーーーーーーーーー

 俺が使った"眼"の能力は世界眼だ。基本的に世界眼はあらゆるものを見通す事が出来る世界神限定のスキルだ。その為、権能でさえも欺く事が出来ない…筈なんだが。

<この剣は使用者の魂によって使用者にあう様に進化・適合する武器です。その為、レア度が変化するので???となっています。>

 だから見えなかったのか。

 俺はその事を三人にも伝えた。

「じゃあ、ご主人様が使ったら絶対にチート武器になるね!」

「主殿ならば、神話級…いえ、創世級までいくはずです!」

 まあ、言いたいことは分かるがそんなに期待されても、もしかしたらそこまで至らないかもだしな。

 ゼウスが渡してきた俺と結月の武器が創世級で見慣れてはいるが、本来の創世級はゼウスのような最上位の権能で創ったり、世界神の素材を使わないと創世級まで至る事は出来ない。

 

「じゃあ、やってみるな。」

 俺はその剣を持ち剣を使おうと意識すると「ピカッ!」っと光だした。先程とは比べ物にならない存在感を発するその剣をもう一度鑑定してみた。

ーーーーーーーーーー

名前:滅奪剣 

レア度:創世

分類:剣

能力:所有者固定、不滅、全吸収&全蓄積&全放出、全強化

称号:不滅の剣、神殺し

ーーーーーーーーーー

 うん、創世級ですね。まあ、薄々分かっていたけどね…。恐らく《消滅》の権能にも耐えられるだろう。

「ご主人様にもってこいの武器ね。」

「流石です!主殿!」

 〈滅神の瞳〉の能力で世界眼は幾らでも与える事が出来るのでローザと結月二人に与えておいた。


「他のも見てみるか」

「賛成!」

「はい」

 そういって戦斧、聖槍、魔槍、弓、弓銃(ボウガン)を順番に並べた。

ーーーーーーーーーー

名前:グラリア

レア度:伝説

分類:戦斧

能力:所有者固定、不壊、重量制御、巨大化

称号:悪魔の斧、魔物殺し

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

名前:聖槍・ルーク

レア度:伝説

分類:槍

能力:魔物特効、魔力充電器、属性付与

称号:世界樹の槍、世界樹の加護

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

名前:魔槍・ボルガ

レア度:伝説

分類:槍

能力:血魂吸収、不可視、属性付与

称号:魔竜ボルドガルドの槍

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

名前:星霊弓・ミラ

レア度:伝説

分類:弓

能力:所有者固定、不壊、魔力充電(チャージ)、魔力矢装填、能力付与『一撃必殺』

称号:星霊の加護

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

名前:流星弓・メテオラ

レア度:伝説

分類:銃弓(ボウガン)

能力:変形、魔力充電、魔力矢or魔力弾装填、高速連射

称号:星霊の加護

ーーーーーーーーーー

 思ったよりも凄いのが多いな。


「凄いね、ご主人様!これ、私が使ってもいい!?」

 星霊弓・ミラを持って俺に訪ねてきた。遠距離攻撃は、今のところローザしか適任がいないしこれ以上の適合者がいるとは思えないからな。

「何だったら、流星弓・メテオラも持ってて良いぞ。他の皆も使わないだろう。各自のストレージの中に入れとけばいい。最悪、死蔵してもいいしな。」

「いいの!?ありがとーご主人様!!」

 《魂の系譜》のお陰で眷属全員に"各自のストレージ"と"共通ストレージ"を使えるようにしてあるからな。各自のストレージは、本人じゃないと出し入れ出来ないからプライベートなものを入れるにはもってこいだ。まあ、俺なら勝手に出し入れ出来るんだけどね。


「残りはどうするか…」

「私は"宵闇"があるので他は結構です。」

「私も二つ貰えたから他は良いかな。」

 やっぱり、アリア達に聞いてみるしかないな。

<アリア達の修行が一段落つき此方に向かって移動しているようです。全体的にステータスが上がり、有効なスキルを幾つも取得した模様です。私の予想よりも遥かに上をいきました。>

 ほぉー、それは楽しみだな。殆どアンナさんの部下のメイドにお世話をしてもらって、食事の時も修行部屋から出なかった。だから、修行が始まってから一度も会っていない。

 夜になるとアリアから念話で報告を受けていたが詳しいステータスは聞いていない。


 そう考えてると白い何かが俺へ飛んできているのに気がついた。

「ご主人~!久しぶり!!」

「おう、シアか。久しぶりだな。」

 俺に飛び付き胸の中に収まっているシアを撫でていると他のメンバーがすぐ近くまで来ていることに気がついた。


「ご主人様、大変お待たせしました。」

「ようやく会えて嬉しいです。ウルス様!」

「わっちも誉めて欲しいでありんす!」

 アリアは待たせたと思っているようだが、俺の予想よりもかなり早く修行が進んでいる。リーベルとサクラは何だか少し甘えてきてる感じがする。そこまでキツかったのか…。

 俺はアリア達を順番に撫でてあげた。撫でられて恍惚な表情をしている者もいるが一応放置だ。


「今日、下に降りたときの戦利品だ。欲しいのがあったら持っていきな。俺は剣を一つ。ローザは弓と弓銃を貰ったから俺達は良いから遠慮するなよ?」

 そう言うとシアは目を輝かせて戦利品の武器を眺め、リーベルは女性が扱うには難しい大きな戦斧を手に持った。

 アリアとサクラは特に欲しいとは思っていないみたいだ。

「ご主人!僕、この二つがいい!」

「私はこの戦斧ですね。」

 シアは二つの槍を器用に操りながら色々な構えをとっていた。槍を2つ!?と驚いたが、以外と様になっていた。リーベルは自分と同じくらいの背丈の武器を軽々と持ち上げていた。武器の能力もあるが、その見た目で意外なことにリーベルの筋力は結構ある。


「アリアとサクラはいいのか?」

「私は新たなスキルのお陰でそこまで武器を必要としません。出来れば小回りのきく剣を使いたく思います。」

「なら、これを使え。暫くはもつだろう。」

 そういってストレージからミスリル製の剣を渡した。


「ありがとうございます!一生大事に致します!」

「いや、ダメになったら変えた方がいいだろ?それに、もっといい武器が手にはいるだろうし…まあ、命に関わらなければアリアの好きにしたらいい。」

 俺が言うと段々と落ち込み始めたので強く言えなかった。最後の言葉で落ち込んでいた表情な満面の笑みに変わったみたいだけたど。


「で、サクラは?」

「これがありますので…」

 サクラの手から桜が舞い落ち、いつの間にか手に刀を持っていた。そう言えば、アリアの報告で"八重桜(やえざくら)"っていう妖刀のことを聞いたな。

「それが、アリアが言っていた妖刀のことか?」

「はい。なので必要ありません。」

「分かった。」

 サクラの妖刀もかなりの業物だ。


「ウルス、もう帰ってきたのか?」

「ウルス様お帰りなさいませ。」

「早めに切り上げました。皆のステータスを確認しようと思いまして。」

 クレアやアンナさんも戻ってきたので修行の成果を見てみよう。

ーーーーーーーーーー

名前:アリア

年齢:16

種族:天使族

レベル:1→499※成長限界

[スキル]:〈天使化Lv1→4〉〈魔力・闘気操作Lv1→6〉〈魔力感知Lv1→6〉〈身体能力強化Lv1→5〉〈仙術Lv4〉〈武術Lv-〉〈恐怖耐性Lv10〉

[エクストラスキル]:〈勇者の器Lv1→4〉〈聖印Lv1→3〉〈狂喜なる信仰心Lv-〉〈天駆Lv4〉

[オリジンスキル]:〈万物ノ担い手(オールラウンダー)Lv2〉〈神々ノ宝物殿(ゴッドパレス)Lv2〉

[魔法]:〈空間魔法Lv1→3〉〈生活魔法Lv1→5〉

称号:忌み子、先祖帰り、勇者、滅神の眷属、死を乗り越えし者、下剋上

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

名前:リーベル

年齢:18

種族:サキュバス族

レベル:1→499※成長限界

[スキル]:〈魔力・闘気操作Lv1→5〉〈魔力感知Lv1〉〈飛行Lv1→6〉〈鑑定Lv1→4〉〈戦斧術Lv1→4〉〈体術Lv1→4〉〈身体能力強化Lv1→6〉〈魔力障壁Lv1→4〉〈筋力増強Lv5〉〈恐怖耐性Lv10〉

[エクストラスキル]:〈魔王の器Lv1→4〉〈魔印Lv1→3〉〈魅了の魔眼Lv1〉〈至高なる愛Lv-〉

[オリジンスキル]:〈絶対防御Lv2〉〈千変万化Lv2〉

[魔法]:〈爆裂魔法Lv1→5〉〈結界魔法Lv1→7〉

称号:忌み子、魔王、滅神の眷属、死を乗り越えし者、下剋上

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

名前:シア

年齢:13

種族:神狼族

レベル:1→499※成長限界

[スキル]:〈武術の才Lv-〉〈獣化Lv1→5〉〈俊足Lv1→6〉〈魔力・闘気操作Lv1→6〉〈魔力感知Lv1→5〉〈敵意感知Lv4→5〉〈危機感知Lv4〉〈身体能力強化Lv1→5〉〈武術Lv-〉〈恐怖耐性Lv10〉

[エクストラスキル]:〈英雄の器Lv1→3〉〈天駆Lv2〉〈疾風迅雷Lv2〉〈鳴神Lv2〉〈極限集中(ゾーン)Lv2〉

[オリジンスキル]:〈覇者雷天(インドラ)Lv1〉

[魔法]:〈轟雷魔法Lv1→3〉

称号:忌み子、神狼(フェンリル)の血族、英雄、滅神の眷属、死を乗り越えし者、下剋上

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

名前:(サクラ)

年齢:24

種族:妖狐族(九尾)

レベル:480→499※成長限界

[スキル]:〈九尾化Lv4〉〈魔力・闘気・霊力操作Lv3→5〉〈魔力・霊力感知Lv3→4〉〈魔力・霊力遮断Lv1→4〉〈気配察知Lv6〉〈気配遮断Lv5〉〈妖術Lv5〉〈陰陽術Lv5〉〈鑑定Lv4〉〈隠蔽Lv6〉〈武術Lv-〉〈飛翔斬Lv2→6〉〈恐怖耐性Lv10〉

[エクストラスキル]:〈一刀十閃Lv4→10〉→〈一刀百閃Lv2〉〈霊紋Lv1→5〉

[オリジンスキル]:〈斬撃自在Lv2→4〉

[魔法]:〈幻惑魔法Lv5〉〈力魔法Lv2〉

称号:先祖帰り、元第六王女、滅神の眷属、死を乗り越えし者、下剋上

ーーーーーーーーーー

 一言言って良いか?…お前ら強くなり過ぎ!!

 俺よりもレベル上になってるし!どうなってんの!?アリアたちは魔物を一匹も倒していないよな!?それに、全員に〈恐怖耐性Lv10〉がついてる…どんだけハードだったんだよ!


<死んでも生き返る空間でアンナに何回も殺されスキルの取得とスキルレベルを上げる事が出来、格上のアンナを皆で数百回に一回は倒すことが出来るようになりレベルが上がりました。格下が格上を倒すとレベルが上がりやすいので、一気にレベルが上がりました。>


 魔物ではなく格上の人種を使ってのレベル上げか…。おい、その前に生き返る部屋って、たしか古代人が作った禁術だよな!?

<はい。クレアが天空城を直すように第十使徒に頼み、その禁術と共に天空の城内の古代人が作った施設を復活させました。その部屋は時間の流れが遅いので、マスターが思っている以上の時間が経っています。>


 まじか…クレアはそんことしてたのか。その使徒も相当な腕だな。失われた古代人の文明を一部とはいえ復活させるとは。今度、何か作って貰いに行くか。

<了解。第十使徒に関する情報を"世界の記録(アカシックレコード)"から集めておきます。>

 そんなことで最上位の神しか見ることの出来ない"世界の記録(アカシックレコード)"を使うのか…。流石、俺の権能だな。ここまでくると、もう一層清々しいな。


<お褒めに預かり預かり光栄です。>

 誉めてないけど…。後、全員にステータスの共有させておいて。

<了解しました。>

 アリア達の修行ではここから先レベルを上げることは無理だろうな。あと出来るのは戦闘技術の向上くらいか?

 

 勇者の器、魔王の器、英雄の器、それぞれのスキルがいい感じに働いてくれたみたいだな。


 サクラも〈一刀十閃〉が〈一刀百閃〉となり他もスキルレベルがあがり中々強くなったが、アリア達の成長速度には目を見張るものがあるな。アリアとリーベルはオリジンスキル二つにほぼ同じ効果をもつ〈狂喜なる信仰心〉〈至高なる愛〉を習得。

 シアに至ってはオリジンスキル一つに〈疾風迅雷〉〈鳴神〉〈極限集中(ゾーン)〉エクストラスキル三つも習得していたしな。


 アリア

 〈万物ノ担い手(オールラウンダー)

 〈神々ノ宝物殿(ゴッドパレス)


 リーベル

 〈絶対防御〉

 〈千変万化〉


 シア

 〈覇者雷天(インドラ)



世界収納(ストレージ)

ー 無制限に広がるあ空間へ者を出し入れする事が出来る。自動解体…ー

〈一刀百閃〉

ー 一振りで百の斬撃を生み出す事が出来る。ー

〈狂喜なる信仰心〉

ー 信仰を向ける対象への思いの強さによりステータスやスキル習得率が上昇する。弱き者を信者にしやすくなる。ー

〈至高なる愛〉

ー 愛を向ける対象への思いの強さによりステータスやスキル習得率が上昇する。自分の性欲を自由自在に操れる。ー

〈疾風迅雷〉

ー 高速移動が可能。ー

〈鳴神〉

ー 雷を纏う事で速度上昇。ー

極限集中(ゾーン)

ー 集中力を極限まで高め無駄をなくし全力以上の力を出すことが出来る。ー

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