振り回される暗殺者
「おっと…。この城塞都市アバスタンにも、闇市はあるのかな?」
街に中央に入り周囲を見回すと、裏ギルドにしかわからないマークが見つかる。そのマークに従って裏路地を進むと、一軒の酒場に入り勝手に調理場に進む。
ここら辺に…戸棚の扉を開くと、地下への階段を見つけ降りる。そして闇市にたどり着いた。
ギルド内は閑散としている。依頼ボードを見ても、達成されていない依頼だらけだ。
ふむ。傭兵よりも裏で働くべきだったかも…。その中の暗殺依頼をチェックしておく。
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闇市を出ると、その足でバレードに会いに行く。
「ホヴァイザの件ですが、サシエスが詳しくは、バレード様に聞けと」
バレードはいい迷惑だという表情で、「最優先だ」と一言だけ言った。
「しかし、ホヴァイザを倒して大丈夫ですかね? 傭兵たちの統制が取れなくなるのでは?」
「お前の知るところではない。ささっと行け」
もう一つ確認することがあった。
「あぁ…。調査員の捜索ですが、もっと手がかりありませんか? ”感糸”使っても、さっぱりで…」
「Lv4で使ってみろ」
バレードは有無を言わさず、俺を部屋から追い出した。
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早速、触媒の処女の髪を手にして、”感糸”をLv4で詠唱する。
「矮小な男爵、宴、領地の中、味方を、集へ、小銭の限り」
先ほどとの違いは線の太さだ。ある人物から出る複数の線に一本だけ太い線が必ずある。つまりそれが一番強い思いの感情なのだろう。
さてと、まずはホヴァイザを始末せねば。
二日間ほどホヴァイザを監視すると、ホヴァイザに太く黒い殺意を持つ人物は4名いた。偶然なのか? その4名は、闇の制裁から暗殺依頼が出ていた。もしかしてホヴァイザが依頼したのか?
その4名がホヴァイザの近くに来るタイミングを待って、”情染”という感情を強制的に解放する魔法をかける。
条件は眼に宿した魔法陣を見せるのだが、容姿が女ということもあり、側を通り過ぎるだけで、簡単に魔法を懸けられた。
ホヴァイザを4人の男が襲撃して撲殺した…。その驚きのニュースが城塞都市アバスタンを駆け巡るのに、そう時間はかからなかった。




