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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
剣と魔法の時代
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結集、裏ギルドパーティー

二ヶ月ほど、商業都市オハロの裏ギルドを中心に仕事をこなしたのだが、思うように金貨は増えなかった。理由は2つ、俺のランクが低すぎること、仕事に対して同業者が多すぎることだ。


だが人気のない西の血族と魔導の母は銀までランクアップしていた。


ちなみに人気のない理由として。


西の血族は人肉の採取と捕食が目的のため生かして拉致するなど手間がかかりすぎる割に報酬が少ないためだ。


魔導の母は魔法が使えるものに限られていること、希少触媒の採取や実験支援などクエストの完了までに時間がかかるためだ。


ランクアップ時にそれぞれのギルドから褒美を貰っていた。


西の血族は、なんと魔道具の指輪であり、指輪をはめたまま人肉を食べると体力と魔力が回復する。また魔導の母からは触媒購入時に15%OFFになるカードだ。


肝心の金貨は43枚と…エリアの肉体の一部を買い戻せる50枚まであと少しだ。


しかし、俺は…裏ギルド4つを統括してクエストを発行している闇市にきているのだが…。


まったくクエストがない。すべて受注されてしまっているのだ。


「これでは…仕事にならねぇーよ」


隣で顔見知りの”血盟グレイキャット”の新人が嘆いていた。身長は165cmの俺より少し高い。赤い髪に赤い瞳、茶褐色の肌…。ちょっとイケメンで背中に両手剣。名前は確か…。グレッドだったか?


そのグレッドは俺を見るなり「お、お前は…ノクターンの新人だろ?」と馴れ馴れしく方を組んできた。


「あぁ、お前は、グレイキャットのグレッドだろ?」


「あたり。それにしても、駄目だなオハロは…稼げねぇ。でもよぉ、冒険者の街フィレオも、表ギルドのランクアップが上手くいかねぇんだよな。新人だから全力でやっちまうと、いろいろ…なっ?」


「同じだな。俺もランクアップに苦労している。支援も上手く行かなかった」


二人して、うーむ…と無い頭を捻っていると…。


「そうだよ、俺たちで組まねぇか?」とグレッドが提案してきた。


「いいけど、せめてあと一人は、オハロの奴を連れていきたいな」


「あぁ…あと一人か…」グレッドが闇市内をぐるっと見渡し、誰かを連れてきた。


「何か用か? 弱小ギルドども」


あっ…こいつは、駄目だよ…。オハロ最大の裏ギルド…ルシファーの新人さんのイレーゼだ。


銀髪の弓使いのエルフで、ルシファー始まって以来の傲慢新人として…超有名人じゃないか。


しかし、なんだろう? 傲慢のイレーゼを意に介さず、パーティーへ取り込もうとしているグレッドも…実は…やばい人なのか?


「そうだな…暇つぶしには、丁度良いかもな」

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