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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
剣と魔法の時代
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本当の安全地帯

闇に溶け込むように、徐々に第三層の入口付近から遠ざかる。


途中ゴブリンに見つかってしまうが構わず遠ざかる。そこに第三層の奥から逃げてきた冒険者たちが到着し、俺と第二層への階段の間に壁を作った。


視線が途切れれば…。俺は両手に持った短剣で、鬱陶しいゴブリンを瞬殺すると走りだす。


目的地は、スワン=ファルを殺害した外に通じる外壁だ。


広間から柱で隠れた目立たない通路に入ると、アイテムボックスから黒い外套と白く赤い線が十字に入った面を取り出し身につける。


さらに加速して、ゴブリンたちがこちらに気付く前に、次々葬りながら進む。


入り組んだ通路を最短距離で進み、外壁にたどり着いた。


外壁から見えるカルデラ内部の出っ張る岩場には直接登れない。


一度、外壁から岩場にジャンプして、岩場の下に何としてもしがみつかなければならないのだ。


万が一の保険として、転符の魔法を使う。


そしてもう一つの魔法…。暴脚を使う。暴脚とは足の筋力を一時的に強化する魔法だ。


触媒のうさぎの足の骨をアイテムボックスから取り出すと詠唱する。


「魔獣の王よ、駆けしとき、不滅の大地を、飛び跳ね、血を踊らせる、力を我に」


この場所に転移可能とした後、暴脚により強化した筋力で、助走を付けて岩場にジャンプする。


通常の人間でも6m跳べれば十分だろうが、暴脚により15mは楽に跳べる。


問題は、岩場に激突した時の衝撃と上手に岩にしがみつけるかだ…。


衝撃自体はホモンクルスの特性でなんとかなった。しかし掴んだ岩が崩れて、カルデラ内部の岩場を30mほど転げ落ちてしまった。


砦自体の攻略不正防止機能として、カルデラ内部を滑り降りるのを防ぐため、1ブロック毎にトラップが仕掛けられているらしい。あまり滑り落ちると何が発動して、殺されるかわかったものじゃない…。


慎重に登ったため10分程度の時間がかかってしまったが、爺さんと来た岩場に登ることができた。


リ・ポップ・カーニヴァルの特徴として、冒険者たちが全滅した場合、魔物同士で殺し合いが始まるのだ。どちらにしても、2,3日はこの岩場から動けないだろう。


問題は、俺のパーティーメンバーが生き残った場合なのだが…。初級冒険者の俺がリ・ポップ・カーニヴァルから、自力で逃げた…というのは、ありえない話だ。


岩場から外壁部分を望遠鏡で観察する。


ゴブリンがを倒しながら、冒険者たちが入ってきた。どうやら外壁部分で籠城する気なのだろう。


確かに入り口は一箇所なのだが、外壁部分にもリポップするだろうに…。


暇つぶしに、この冒険者たちが、後何時間持ちこたえられるか、見物することにした。


冒険者たちの中には、何名か見たことある顔がいたが、どうでもよかった。


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