ちょっとした交流
第三層の入口付近で野営の準備をしていると、ヴァルレルに慰められる。
「だから言ったのに、あの場合は最低でも、道とMTとSTの連携を勉強してませいたぐらい、言えないとね」
「なるほど、勉強になります」
「人間同士なんだから、仲良くしないとね。ほら、謝りに行きなよ、こっちはやっておくからさ」
「ヴァルレルさん、ありがとうございます」
狙ったわけじゃなかったのに、リアルへっぽこ扱いにされる。うん、いい感じだ。
一応、女性のフィルは別のテントなのだ。中級冒険者ともなるとマジックボックスを持っているため、荷物には苦労しないのだ。
「フィルさん、お話が…」
テントに入るとフィルが裸で体を拭いているところだった。
「ば、馬鹿野郎っ!! 返事を待ってから入りやがれっ!!」
冒険学習の件に加えてマナーの件でも叱れれてしまった。
夕食を取りながら、俺の失敗談で盛り上がる…。
「面白いな。絶対わざとでしょ?」
「ヴァルレルさん、火に油を注がないで…」
「ガハハっ。やるな、他の男なら、腕の一本へし折られているぞ」
勝手に盛り上がるヴァルレルとモドーラに、終始無言のフィルはいい加減にしろと睨む。
そして微妙な空気の中、一日目の夕食を食べ終わったのだ。
夕食を片付けていると、他のパーティーのメンバーに声をかけられる。
俺よりも背が高く、ガッチリとした体格だ。
「よう、俺は、バスタ、16歳だ。同じぐらいの年だよな?」
「俺は、15歳。そっちが先輩だね」
「まぁ、1歳ぐらい気にすんな。そっちは支援中なのか?」
「あっ、うん。今日始めて砦に来た」
「そうか、俺は…20回目ぐらいかな? まだ第四層で必死に戦ってるよ」
「第四層? すごいな、こっちは、第一層でも危ないのに」
「慣れだよ、慣れ。俺は一応、STの闘士だ」
「おーい、バスタぁ、何処にいるんだぁ?」
「おっ、仲間が呼んでいる…またな」
テントだらけの安全地帯を軽いフットワークで駆け抜けていった…。




