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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
火薬と銃の時代
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情勢

アースファクト兄様が来店したせいで、絡まれたくない他の客はそっと…静かに気づかれないように…帰ってしまい…貸し切り状態になる。エミリアとしては、アースファクト兄様が、誰かをぶち転がしたときに入るソウルエナジーがどのぐらいなのか検証したかったので、ちょっと残念そうな顔をする。その顔を見たエルダリスも、デリマリート家て…一体と…感慨深い表情になる。


アースファクト兄様からもたらされた有用な情報は3つだ。


冒険者専用地区・砦の魔物たちの活動が活発になったこと。冒険者ギルドの推測では、巨大なカルデラの中央にある巨大都市の廃墟へ冒険者たちが到達したためと報告されている。


砦攻略組は壊滅させたのにと顔を傾け考えていると、それを察したアースファクトは、「他国の”七色”冒険者たちの大連合が突破したとの噂だ」と教えてくれた。


次の情報は、裏ギルドの暗躍についてだ。巷の隅々まで恐怖をばら撒き過ぎたためか、オーゼスフェスタ大公の目に留まってしまったようだ。オーゼスフェスタ大公の方針によっては、ノクターンが進めていた、イブレオ男爵を通じて、ギュレン伯爵の勢力を弱体化させる計画を白紙に戻さねばならない。最悪、ギュレン伯爵の勢力を増強して、オーゼスフェスタ大公を表舞台から引きずり下ろす計画に急展開しなければならない。


そして最後は、オーゼスフェスタ大公の一人娘であるレジーナの争奪戦についてだ。イーガルヴィレド王の腹心として、今はこの国を動かすオーゼスフェスタ大公の娘を娶ることができたならば…。誰もが喉から手が出るほどに望む強大な権力を手に入れるため、若い貴族たちは熾烈な争いを繰り広げているらしい。勿論、アースファクト兄様も参戦中のようだ。


まぁ、先程の裏ギルドへの対策次第では、どう転ぶかわからないが、手助けをしてあげても良いと考えている。


全く味のしない料理を堪能し、森の屋敷に帰る。そして、べったりと纏わり付くエルダリスを早めに寝かしつけ、ノクターンの地下屋敷に向かった。


悪魔となったためソウルエナジーの収集が急務となる。その収集について、考えていた計画を議論したいのだ。


その計画とは、他国にて魂を収集するということ。それもなるべく遠くの国で。理由は大規模な収集活動を予定しているため、本国への影響を少なくしたいのだ。例えば、貿易の輸出入に影響が出ないこと。ある町や村を壊滅させたことにより、輸入していた穀物が手に入らないような、問題を起こしたくないのだ。そうただでさえ、裏ギルドが目を付けられている状態で…。


「しかし、七灑守護者の誰かが、長期的に離れるのは…計画に支障がでますが?」


白髪の老人オール・グランからの質問に、エミリアは即回答する。


「私としても、現在の七灑守護者メンバーは本国以外で活動させる気はない。間者については、少し考えがある。しかし、時間がかかるため、やはり…国内でもソウルエナジーの収集が必要になるな」


「それに関しては”闇の制裁”の依頼を、私達が調査及び施行直前まで処理した後、エミリア様が手を下すのが良いかと」


ソウルエナジーを効率良く収集するためには、数多くの案件をこなしていき、実施した内容と結果を集めていかねばならないだろう。コツコツと依頼を完遂させることは、10年前、すべてのランクが白銀を超える最高ランクの”七色”だったノクターンに戻るための近道でもあるのだ。


ギルドは冒険者たちが集まった”ギルド”と、冒険者のためのギルドである”冒険者ギルド”や”裏ギルド”の”死の教団”がある。ノクターンは冒険者たちの集まりである”ギルド”と変わらない。”裏ギルド”の”死の教団”等からの依頼をこなす”ギルド”である。他の”ギルド”よりも優れている点は、依頼を色んな意味で高レベルで達成し、サービスの向上や新しい付加価値を考え出すことができることである。


裏ギルドからの信頼度や達成度などで言えば、ノクターンはTOPを爆走中なのである。ライバルはいない。

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