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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
火薬と銃の時代
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悪魔からの手紙

店に入ると、一瞬だけ目が合った女性から、裏ギルド式の合図が送られる。その女性が化粧室に入るのを確認し、アースファクト兄様達と別れ、同じく化粧室に入った。猫が出入り可能なサイズの窓が天井付近にひとつだけあり、出入り口は他にない。個室は全てドアが開けられ誰も入っていない。合図を送った女性は何処にもいないのだ。


出入り口のドアの前に立ちながら目視で確認できる箇所は確認した。後は…室内から目を離したくなかったが、後ろのドアへ振り返る。すると、手紙がドアの隙間に刺さっていた。ドアと自分のスペースなど、10cmもなかったのだが…。全く悪魔というのは面倒な奴等しか居ないのか?


手紙に呪いの罠でも仕掛けられているのかと考えるが、悪魔なら大丈夫だろうと封を開け、手紙の内容を確認する。予想通り、後から…悪魔としての制約事項が告げられたのだ。


主に魂の収穫に関することである。悪魔には活動に必要な動力源として、ソウルエナジーがある。私は悪魔の中でも最上位の悪魔であり、一日に必要なソウルエナジーは30だ。


ソウルエナジーは以下の例のように振り分けられた各項目を乗算した結果らしい。


・対象の種族(不明:1 悪魔:2 吸血鬼:3 エルフ:4 人間:5 天使:8)

・命の刈り取り(不明:1 捕食者本人:2 捕食者支援者:3 被食者支援者:4 被食者本人:5)

・命の執着心(不明:1 なし:2 自己犠牲:3 自分のため:3 他人のため:4 他人を犠牲にしても:6)

・魂の種類(不明:1 名誉:2 公平:3 勇敢:4 謙虚:5 清純:6  誠実:7 慈愛:8 献身:9)

・死の認識期間(不明:1 1日以上:2 週:3 月:4 年:8)

・死の認識種類(不明:1 生物脅迫:2 自然災害:3 権力等の圧力:4 人外の圧力:6)


例えば、見知らぬ男性を通り魔殺人したとする。その場合は、人間で5、捕食者本人で2、その他は全て不明なので1となり、ソウルエナジーは10になるのだが…。私は悪魔の中でも最上位の悪魔であるため、魔王に50%を献上しなければならず、5だけとなる…。


つまり、魂の綺麗な人間を、人外の圧力で恐怖を長い期間与え続け、ターゲット自身が自ら魂を差し出すように自害させると、大量のソウルエナジーが手に入るということだ。なるほど、悪魔がネチッコイ理由がわかる。


仮に戦争などで大規模魔術を使用して大量に殺害したとする。それは捕食者本人が対象者の情報がわからないため、一体に対して1ソウルエナジー程しか得られないだろう。そして50%を献上するため0.5になり…小数点以下は切り捨てのため…ソウルエナジーは0なのだ!? そう大量殺戮を実施する場合は、最低でも対象が人間と認識する必要があるのだ。


ある意味、げっそりした表情で化粧室から出てきた私を…アースファクト兄様は、大か? あの日か? などと蔑み楽しんでいた。あぁ…こいつも殺したほうが良いのかな?


ちなみに、最初のボーナスとして、30日分の900ソウルエナジーが贈呈されていた。ありがとう…。さて、ではソウルエナジーが足りない場合どうなるのか? 餓えのように苦しみ、最後は人格が崩壊して、本能のままに殺しまくる殺戮大好きな死霊になるそうだ。


そして手紙には…今回は魂の収穫編だから、他のことは別の手紙でと書かれていた。”今が人間の姿形を維持しているからといって安心するな”みたいなことも書かれていた。


まぁ、考えても仕方がない。折角、美味しいらしいお店に来たのだ。楽しまないと…。


旬の食材である魚をオリジナルソースで焼き、青々した野菜に包み込み、これでもかと言うぐらいにデコレーとした前菜が運ばれてきた。


一口、前菜を食べるが、全く味がしない…。こ、これは…。まさか…吸血鬼のように、血とかじゃないと味がしないというやつ????


そうだよね。人肉の採取と捕食が目的の”西の血族”があるんだもんね…。


そうだよね…。


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