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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
剣と魔法の時代
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第二層へ

砦の屋上とも言える第一層の魔物は、レッサーゴブリンのみで、リッポップ間隔は10分だ。


5匹目で、ようやく一撃で倒せるようにした。


「うんうん、いい感じだね。第二層に行ってみようか」


相変わらず何もしていないエルフのヴァルレルが言った。


「いや、まだだ。一人でレッサーゴブリンを倒せるようになるまでは行かん」


ドワーフのモドーラが拒否した。


「そうかい、まぁいいさ。なぜ屋上を第〇層じゃなくて、第一層にしちゃったのか、考えてるさ」


ヴァルレルは、アクビをしながら床に座り込んでしまった。


1ブロックの内部は第十層で、屋上を入れるなら、全五十層じゃなくて、全五十一層だろうって思ってたけど…。ちなみに俺は、砦攻略済みだ。勿論ソロじゃないし、魔法もガンガンつかっての話だが。


一人でレッサーゴブリンと戦っている。ゴブリンが振り下ろす棍棒を大袈裟に避けたり、短剣を落としてみたり、急所を外して反撃されたり、とダメダメパターンを幾つも用意して演技する。


倒した魔物の記録は、プレートに保存されると同時に冒険者ギルドにデータが転送される仕組みだ。


この仕組みのおかげで、利用価値のない魔物の体の一部を剥ぎ取る作業と破棄から、冒険者も冒険者ギルドも解放されたのである。


またアシストやフィニッシュなどの判定なども、きちんと記録されるため、モドーラたちが、誰をどのように支援しているかも、冒険者ギルドは把握できるのだ。


ちなみに、アイテムボックスにしまい忘れて、誰かを暗殺してしまったら、あっという間に犯罪者の仲間入りになってしまうので注意が必要だ。


8匹ほどを倒すと、モドーラも納得したようで、「それでは第二層に移動するかの」と言い出した。


「隊列を意識しろ、疲れているときは、注意力も散漫になる」


フィルは槍を持つと、俺を護衛するように歩き出す。


第二層の入り口は、北東にあり、たどり着くまでに多くのレッサーゴブリンを倒さねばならなかった。


正直相手にしなくても良いのだが、このパーティーはしっかりと倒していく。


第二層への入り口は、一応安全地帯となっており、他のパーティーが休憩したり、商人が薬草などの物を売買していた。


ごった返す入り口を抜けて、階段を下りる。


第二層は、幅5mの通路で構成されている初級迷路になっている。


「冒険者は、戦うだけじゃないからね。第二層でしっかりと基礎を学ぶと良いよ」


ヴァルレルがまともな事を言う。


冒険者ギルドの調査によると、初級冒険者の死亡原因は、一位は魔物による襲撃、二位は遭難なのだ。


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