*。*:゜ ニニコ論文 「英!→日?」 ゜:。*
私ことニニコ・スプリングチケットは、とても悲しい。
ついに、みんなとお別れする日が来た。
思えばいろんなことがあった。
今はすべてがなつかしい。
今日まで論文ニニコを支えてくれて、本当にありがとう。
どうかみんな、健勝でいてほしい。
また会う日まで、ララバイ。
ララバイ。
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ● ●
ノノ 人С川 w )
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ● ●
ノノ 人С川 w )
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ⦿ ⦿
ノノ 人С川 ꐦ w )
あー、ずっとカンちがいしてた。
ララバイってあれじゃないの?
ララ~とか歌いながらバイバイするって意味かと……
ちがうやん、ぜんぜん!
赤っ恥かかせやがって……!
こんな屈辱を受けて引き下がれるか。
アタマに来たから、これからも論文を載せてやる。
覚悟してもらおうか。
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ● ● カンチガイ。
ノノ 人С川 w )
ああ、カンチガイ。
昔からまぎらわしい単語に困らされてきたんだよね。
誰もが誤解するのは「 フルコース 」だろうか。
ここにいる全員、子どものころに間違えたはずだ。
古いコースのことだとな。
どうだ?
幼少期の記憶がよみがえってきただろう。
だれもが絶対にカンチガイしてたはずだ。
(´・ω・`)
「本日のフルコースのメインはカモ肉でございます」
( ゜Д゜)
「ニューコースをくれたまえ。ワインはおまかせで頼む」
(´・ω・`)
「なに言ってんだよ、オメーはよ」
正直、いまでも笑えない。
私はこないだまで、バンコクをひとつの国だと思っていた。
ちがうやんけ、タイの首都じゃん。
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ● ● なんでだ?
ノノ 人С川 ꐦ ₋ )
なんでそんな……
バンっていう国だと思うだろ、ふつう。
なんでこんな、まぎらわしいことするんだ?
間違えて当たり前だろうが!
なんなんだ、ウィンナーコーヒーって!
ウィーンで生まれたからウィンナーコーヒーだと!?
ウィンナーが入ってるコーヒーじゃないの?
実際にやってみて写真撮ろうと思ったけどやめたわ。
想像しただけで吐きそうだわ!
スイートルームってなんやねん!
家具一式そろってることをスイートって言うらしいな!
はいはい、スイートスイート。
お菓子の家しか連想できんわ!
ショートケーキだと!?
ロングケーキにしろ、ムカつく!!
なんやねん、エビデンスて。
日本語で根拠って言えばいいだろうが!
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 〇 〇 ふー、ふー!
ノノ 人С川 ꐦ w )
だんだん、こっちがなにを言ってるのかわからなくなってきた。
ようするにアレだ。
カタカナ言葉が、私に勝手なイメージを植えつけるのよ。
本来の意味とかけ離れた印象を持ってしまう。
さっそく例を紹介していこう……
と言いたいところだが。
書いてる途中で、驚くべき法則を見つけた。
カンチガイの原因が、いくつもあると気づいたのだ。
すんげえ発見だった。
私は怒れば怒るほど、頭がさえるんだ……!
英語から日本語へのウソ翻訳例を、ケース別に紹介しよう。
《 ケース①: 同じ発音の異義語が含まれる 》
デカメロンを知っているだろうか。
14世紀に書かれたイタリア小説である。
デカメロンとは、ギリシア語で10日間って意味だ。
後世の演劇や文学に、多大な影響を与えた傑作だ。
■ リーマンショック
✕:サラリーマンがショックを受ける不況。
○:リーマンブラザーズ倒産をきっかけにした金融危機。
■ サイレント・マジョリティ
✕:静かな魔女。
○:意見主張しない大多数の人たち。
■ コケティッシュ
✕:コケの生えたティッシュ。
○:女のエロいしぐさ。
■ マルガリータ
✕:丸刈りにすること。
○:テキーラとレモンのカクテル。
《 ケース②: 単語自体がまぎらわしい 》
べつに普通の単語なんだけどぉ~……
だけどぉ……
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ● ● チッ!
ノノ 人С川 ꐦ w )
まぎらわしいことしやがる!
■ ニコール・キッドマン
✕:本気で男優だと思ってた。
○:ハリウッド女優。
■ プライベート・ライアン
✕:ライアンくんのプライベート。
○:プライベートは2等兵って意味。
■ ファインディング・ニモ
✕:ニモが戦う話。
○:ファイティングじゃないのかよ。
■ マドレーヌ
✕:ずっとヨーロッパの都市だと思ってた。
○:そりゃマドリードだろ。
《 ケース③: 日本語っぽい 》
なんか日本語っぽく聞こえるんだけど。
もっと外国語らしくできなかったのか?
■ ギンガム
✕:ガムを包む銀紙。
○:小っちゃい四角のチェック模様。
■ コロシアム
✕:殺し合む。
○:円形の闘技場。
■ サグラダ・ファミリア
✕:桜田ファミリー。
○:カタルーニャ語で、聖家族教会って意味。
《 ケース④: ダジャレに聞こえる 》
+..。゜+.゜+.゜+.
ぜんぜん笑えんぞ。
+..。゜+. +..。゜+.
デカメロンもそうだが、変なものを想像してしまう。
■ ターコイズ
✕:タコ、来い。
○:鉱石の1種。
■ グレート・バリアリーフ
✕:すんげえバリアフリー。
○:オーストラリアのサンゴ礁。
■ オーガニック
✕:ニンニクの料理。
○:無農薬の野菜。
■ ガーリッシュ
✕:ニンニクの料理。
○:少女趣味。
■ オピニオン
✕:たまねぎ。
○:それはオニオンだろ、みたいに主張すること。
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ● ●
ノノ 人С川 w )
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ● ● 問題は次だ。
ノノ 人С川 ꐦ w )
《 ケース⑤: そもそも理解させる気ゼロ 》
■ アファーマティブ・アクション
✕:なんか装甲みたいなの着るSF。
○:社会的弱者に対する救済措置。
■ インフォームド・コンセント
✕:コンセントのリフォーム。
○:医師が病状を説明し、患者が治療に合意すること。
■ ダイバーシティ
✕:都市にもぐりこむこと。
○:いろんな多様性の人々が共存すること。
■ ベーシックインカム
✕:インカムって無線の通信機でしょ?
○:特別対象に給付金を与える制度。
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 【 【 あー……
ノノ 人С川 ₋ )
上はすべて、カタカナ言葉だけにまとめた。
もちろん逆のケースもある。
つまり日本語なのに、間違って英語だと思いこむケースだ。
ガチギレそうだぜ……!!
ハロー注意報ってなんやねん。
あいさつしてくるヤツ全員、不審者かよ!
サンキュー手当てってなんなんだ。
私にもくれ!
どーしてこう、次から次にカタカナ語が生まれるかね……
パソコンが普及したときもそうだった。
クリックとか。
インストールとか。
デバイスとか。
とくに最近のメディアはひどすぎる。
なんでもかんでもカタカナで言うんだもん。
コミットとか、
ガバナンスとか、
コンプライアンスとか。
日本語で言えばいいだろうが!
理解させる気あるのかよ。
相手がついてこれないような新しい言葉を作るな!
わけのわからん外国語を輸入してくるなよ、マジで!
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 【 【 と、言いたい。
ノノ 人С川 ₋ )
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ● ● 言いたかった。
ノノ 人С川 ₋ )
ホントはものすごーく、ボロクソに言いたいところだが。
あえてそれはしない。
私の考えを言おう。
世の中のカタカナ語に、ついてこれないほうが悪いんだ。
たとえば、スローガンはどうだ?
直訳すれば「 遅い銃 」だ。
だけどそんな誤解するか?
するわけない。
( ゜Д゜)
「我が党のスローガンは、万人に対する平等であります!」
( ゜Д゜)
「火薬は減らしてある……ゆっくりと味わうがいい」
こんなアホな誤解するわけない。
なぜならスローガンが「 行動理念 」って意味だと知ってるからだ。
では、どうして知っている?
そりゃあんだけ何度もメディアで使われれば、覚えるに決まってる。
言葉とは日用品なのだ。
自分から学習する機会を放棄してはいけない。
知らない単語が出てきたら、すぐに意味を調べること。
そのための道具はすでに持ってるはずだ。
言葉は生まれ続ける。
そのことに、イヤな顔をしてはいけない。
命の誕生と同じように、言葉の誕生も祝福しなければならない。
知ってる言葉が増えるのは、いいことだもの。
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ⦿ ⦿ 聞いとるか?
ノノ 人С川 ꐦ w )
マズいのはその意味を知らないままでいることだ。
はじめて聞いた言葉は、すぐに意味を調べろ。
それを習慣にするのだ。
さもないと一生、ウィンナーコーヒーを誤解したままになるぞ。
怖がらなくていいから、いっぺん頼んでみろ。
けっこうイケるぞ。
こんな悲劇をくり返してはいけない。
カタカナ語を間違った意味に受け取っちゃう悲劇。
日本語を英語だと誤解してしまう現象。
私はこの現象に名前をつけることにした。
私ことニニコ・スプリングチケットは、この現象に命名する。
フォーリンワードミステイク。
言葉の間違い。
だからミステイク。
そのことに落ちこんでしまう。
だからフォール。
「 falling 」
すなわち落下……
◆◆/ ハ""人"ハ人
/ |ハ川 ⦿ ⦿ じゃないから!
ノノ 人С川 ꐦ w )
■ foreign 《 フォーリン 》
×: 落下する
〇: 外国のもの