ボツネタ⑥ 「スーパークリフ」
ハイどうも―――!
「ブラックバスに続き」はどうだった?
( ; ∀ ; ) あれがスベるってやつなのね……
まあいいわ!
気を取り直して、今回のボツネタに行きましょう。
レッツゴー!
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タイトル: スーパークリフ
考案: 2004年のはず
概要: 仮想戦記
ボツ理由: 科学技術がメチャクチャ。
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神よ。
我々はみな、「 下 」へ参ります。
だれか死んだみたいね。
お気の毒だわ。
どうして亡くなったのかしら。
えー。
大砲の弾が当たって、亡くなられました。
ドオオオオオオオオオン!
大変よ!
町が砲撃されてるわ!
ドオオオオオオオン!
「 A国 」から「 B国 」へ!
毎日のように砲弾が飛んでくるわ。
迷惑ったらないわよ、ホント。
はい。
さっきの砲弾を「B国」の人は「 射手座 」と呼んでます。
神が撃ち放ったイカヅチの矢 ―――
( ;∀;) 中二病はもうたくさんよ。
まだまだこんなもんじゃないわよ。
いろんな砲弾が「B国」に雨あられと降ってきます。
お次は「 アップルパイ 」って砲弾よ。
はい、ド ―――― ン!!
周辺一帯を燃やしつくすわ。
ドーン!
はい、今回のテーマは戦争です。
「A国」と「B国」は戦争中なの。
A国から飛んでくる砲弾で、B国は焼け野原よ。
やられっぱなしはいけないわ!
B国もA国に撃ち返してやりましょう!
……出来ないのよね、それが。
A国とB国の国境は「 崖 」なの。
世界でもっとも高低差のある国境。
国境の名を、スーパークリフといいます。
図でいうと、こんな感じよ。
↓
ご覧のとおり、「A国」からは撃ち放題。
でも「B国」からは、崖のせいで撃ち返せないの。
まったく届かないわけよ。
あ。
そんなこと言ってる間に、また飛んできたわ。
ド―――ン!!
……ちょっと待って。
砲弾、なんか上昇してない?
はい。
とうとう大砲どころか、ミサイルがやってきました。
A国はミサイルを開発したの。
このミサイルの名前は……
まあ、アッパーカットとかでいいわ。
B国はもうおしまいでしょ?
どうしようかしら?
降伏しようかしら?
……絶対にイヤだ。
そんなのイヤだ。
降伏なんて絶対にイヤだ。
死んだほうがマシだ。
なにを犠牲にしたってイヤだ。
戦って死んでやる。
最後の一兵まで戦ってやる。
でも、俺たちはやられっぱなしだ。
サンドバッグなんてもんじゃない。
射的の的だ。
一矢でいい。
A国に撃ち返してやらなきゃ、くやしくて死ねない。
B国の国民は、
みぃんな、みぃんな、
ブッ壊れたわ。
スーパークリフを、壊しましょうか。
ダンプで、ショベルで、ダイナマイトで。
スーパークリフを壊しましょう。
いや、ツルハシでもスコップでも構わない。
子供から老人まで、動けるものは少しずつで構わない。
標高2400メートルのスーパークリフを、えぐってやろう。
A国のやつらを2400メートル下に、たたき落としてやる。
スーパークリフを、削りましょうか。
砲弾を、弾丸を、いいや、ただの石ころでも構わない。
たとえA国に届かなくても構わない。
ありったけの硬いものを断崖絶壁に叩きつけてやる。
90度の崖が、せめて89度になるように。
88度になるように。
スーパークリフを、ただの斜面にしてやる。
スーパークリフを、登りましょうか。
なんでもいい。
ハーケンでもロープでもいい。
絶壁を登り、こっちからA国に攻め入ってやる。
登ってやる。
防衛戦なんかイヤだ。
籠城戦なんかイヤだ。
両手にハシゴを溶接してでも。
背中にブースターを搭載してでも。
スーパークリフを登ってやる。
飛行船で、
熱気球で、
我らみな、上陸戦で死んでやる。
我々はスーパークリフを憎む。
天上の世界にあるA国を憎む。
A国の盾として立ちはだかるスーパークリフを憎む。
A国にスーパークリフを与えたもうた神を憎む。
スーパークリフを創造せし神よ。
さようなら。
我らみな、スーパークリフを聖なる壁と信じてまいりました。
何百年も、何百年も。
数えきれないほどの先祖代々。
スーパークリフをあがめて参りました。
その仕打ちがこれですか?
ホントにその仕打ちがこれですか?
スーパークリフを壊すことで、
スーパークリフを破ることで、
我らはあなたの怒りに触れるかもしれません。
もういいっスわ、それでも。
あなたのおわす「 上 」に召されることを拒みます。
我らは絶対に拒否します。
あなたがおられる「 天 」に召されることを拒みます。
我らは絶対に拒絶します。
B国の我らみな、この戦争にて地の底へ参ります。
我々はみな、下へ参ります。
神よ。
我らみなこの戦争にて、地獄の底へ参ります。
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エビ、お待ちィ!!
ソーリー、ソーリー。
ちょっとふざけてみました。
いかがでしたか、「スーパークリフ」。
なんか……書いてる私がアブない人に見られそうだわ。
ボツった理由は、はじめに書いたとおりよ。
科学技術の水準がメチャクチャなのよね、これ。
ミサイル技術やロケット技術があるんでしょ!?
2400メートル上の国にも反撃できるじゃないの!
「プロット段階で無理があった」
これにつきる作品ね。
うまく技術水準を工夫することもできるかもしれないわ。
でも、それよりも重要なことがあるの。
「B国」の勝利は、ありえないということ。
和平も停戦もあり得ないわ。
だって「A国」が負ける要素はゼロだもん。
これが実話なら、B国は無条件降伏してなきゃおかしいわ。
そのくらい無理があったわね。
最後に、これを考えた若き日の古川へ。
世界観を広げすぎよ。
もっと、しぼりなさい。
それと、もっと戦争について学びなさい。