ボツネタ⑤ 「ブラックバスに続き」
「サヤを、知りませんか」どうだった?
グロ画像寸前のネタを見せちゃってごめんなさい。
誰も吐いてない?
OK、今日もノってるわよ。
ボツネタ紹介といきましょう!
=================
タイトル: ブラックバスに続き
考案: 2003年のはず
概要: モンスターパニック
ボツ理由: 結末が見えない。
=================
「ブラックバスに続き」
さあて……
どうやってボケてやろうかしら、このタイトル。
ブラックバスって知ってる?
淡水魚の一種よ。
もともとはアメリカ大陸にしかいなかったの。
それをある人が日本に放流したら、大、大、大繁殖!
猛烈な食欲で、生態系を荒らしまくっている魚よ。
いわゆる「 侵略的外来種 」ってやつね。
現在、日本には外来種がいっぱいいるわ。
いるだけならまだしも、こいつらヤバすぎるのよ。
すっかり定着して、在来の生態系をメチャクチャにしちゃうの。
その代表例で、今のところ最悪なのがブラックバスなの。
でも、ほかにも怖い生き物はいっぱいいるのよ。
例えば「セアカゴケグモ」や「ヒアリ」などの有毒生物。
あとは「アライグマ」とか「カピパラ」とか。
農作物に多大な被害を出しています。
かわいい顔して、やってることはバーバリアンだわ。
でも、いちばんヤバいのは植物ね。
空き地にいっぱい生えてる「ハルジオン」とか。
それに「セイタカアワダチソウ」も。
アメリカ原産のやっかいな草花なの。
いま日本にいる外来種は、およそ2000種だそうよ。
ものすごい数の生き物が、日本で野生化しているの。
逆に外国では、日本の「クズ」や「ススキ」が繁殖してるの。
もう、ドン引きされるほど迷惑かけまくってるらしいわ。
外国のみなさん、ごめんなさい。
なんとか工夫して食べてちょうだい。
で、はい。
えー……その話が……
この絵と、なんの関係あんねん。 ↓
それはつまり……
その……
こういうことやねん。 ↓
ジャーンボ、鳥。
はい、じゃあボツネタ紹介にいきましょう!
「ブラックバスに続き」のテーマは、侵略的外来種よ。
……宇宙からの。
えーハイ。
主人公たちを紹介するわ。
A子主任。
さっきの人よ。
B男主任。
どういう口なのよ。
C美さん。
新人よ。
D乃さん。
同じく新人。
そしてE香さん、同じく新人。
彼女を中心に物語は進むわ。
E香さん、高校卒業して保健所の職員になりました。
とにかく活発な女性よ。
彼女は仕事に使命感を持ち、毎日の業務に燃えてるの。
さて。
彼女の配属された「○○市保健所」には特別の対策課があります。
それが「 地球外生物課 」。
宇宙港に隣接する○○市には、宇宙生物が山ほど入ってくるの。
防疫局がきびしい検査をしてるんだけど、そこは宇宙生物。
チェックを逃れてしまうスーパーモンスターもいるわけ。
それを捕まえるのが主人公たちの仕事よ。
さあ、彼女たちの1日を追ってみましょう。
ファイル① 「 宇宙モグラ 」
体長: 最大15センチ
食性: 自分より小さい生物を食べる
対策: 目視的駆除(ひたすら土のなかを探す)
A子:「いま、何匹め?」
C美:「さっきので99匹ッス」
私:「なに? 宇宙もぐらって?」
E香:「やった! この子で100匹めです!」
A子:「……名前でもつけてやんな」
私:「いや、なんなのよコレは?」
ファイル② 「 宇宙イワシ 」
体長: 最大10センチ
食性: 自分より小さい生物を食べる
対策: 漁獲的駆除(ひたすらかかるのを待つ)
E香:「……楽しい仕事だね」
D乃:「お腹すいた」
私:「なによ、宇宙イワシって?」
D乃:「こういうのよ」
E香:「宇宙ニボシじゃないのコレ?」
私:「これ古川が小3のとき描いた絵じゃん」
ファイル③ 「 宇宙……動物 」
体長: 最大32メートル
食性: 自分より小さい生物を食べる
対策: 殺傷的駆除(死ぬまで砲弾をブチこめ)
B男:「おい、あのバケモノ燃え始めたぞ!」
E香:「す、すいません。間違えました」
B男:「麻酔弾つったろ、いまの焼夷弾だろ!」
私:「ブチキレさせただけだったわね」
E香:「ど、どれでしたっけ。ええと、ええと……」
B男:「その赤いヤツだ! 早くしろ殺されるぞ!」
私:「あれが麻酔弾で眠るかしらね……」
ってなわけで、彼らの戦いは続くのでした。
あ、ちなみにこの銃。 ↓
大きいわねえ。
どうして古川は、外来種のマンガを作ろうとしたのかしら。
「町中で、大砲ブッ放す作品を描きたいなあ」
これが理由のすべてよ。
そのためだけに考えたネタだったの。
まあ、無理があって当たり前よね。
ブラックバスに続き。
このネタは「ボツにせざるを得なかった」と言えるわ。
なぜならこの作品のテーマは『 公務 』だから。
E香たちは、ずっと外来種の駆除をしなくちゃならないわ。
定年まで、ずっとよ。
100%、マンネリ化するのが確実なテーマなの。
これが警察や軍隊の話ならなんとかなるのよ。
たとえばハリウッド映画の刑事ものみたいな。
カタ破りな主人公が、命令を無視して犯人を追跡するとか。
ハチャメチャなアクション性が面白いのよね。
じゃあ「ブラックバスに続き」もコメディにする?
アクション満載の、モンスターハンターっぽくする?
ダメよ。
このネタ、絶対にギャグにしちゃいけないのよ。
捕獲された宇宙生物に待っているのは「処分」のみよ。
「殺す」という結末から、逃げることが許されない題材なの。
宇宙の怪物をやっつけるヒーローとは、わけがちがうの。
外来種は社会問題なんだもん。
それを面白半分にネタにする作品は、存在する価値がないわ。
いっそSFじゃなく、ファンタジーにしたらよかったかも。
モンスターたちがやってくるのは、魔界の……
なんでもないわ。
忘れて。
============================
「ブラックバスに続き」、どうだった?
少なくともこのタイトルは、もう使い物にならないわね。
現実に、ヤバい生き物がブラックバスに続きまくってるもの。
最後に、これを考えた若き日の古川へ。
ロリっ子陳列罪で死刑よ。