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*。*:゜ 論文ニニコ ゜:。*  作者: ニニコ・スプリングチケット
38/90

 ボツネタ⑤ 「ブラックバスに続き」 






挿絵(By みてみん)




「サヤを、知りませんか」どうだった?


グロ画像寸前のネタを見せちゃってごめんなさい。

誰も吐いてない?


OK、今日もノってるわよ。


ボツネタ紹介といきましょう!




=================


タイトル: ブラックバスに続き


   考案: 2003年のはず


   概要: モンスターパニック


ボツ理由: 結末が見えない。


=================

 




「ブラックバスに続き」



さあて……

どうやってボケてやろうかしら、このタイトル。



ブラックバスって知ってる?

淡水魚の一種よ。


もともとはアメリカ大陸にしかいなかったの。

それをある人が日本に放流したら、大、大、大繁殖!


猛烈な食欲で、生態系を荒らしまくっている魚よ。


いわゆる「 侵略的外来種 」ってやつね。



現在、日本には外来種がいっぱいいるわ。


いるだけならまだしも、こいつらヤバすぎるのよ。

すっかり定着して、在来の生態系をメチャクチャにしちゃうの。


その代表例で、今のところ最悪なのがブラックバスなの。

でも、ほかにも怖い生き物はいっぱいいるのよ。


例えば「セアカゴケグモ」や「ヒアリ」などの有毒生物。


あとは「アライグマ」とか「カピパラ」とか。

農作物に多大な被害を出しています。

かわいい顔して、やってることはバーバリアンだわ。



でも、いちばんヤバいのは植物ね。


空き地にいっぱい生えてる「ハルジオン」とか。

それに「セイタカアワダチソウ」も。

アメリカ原産のやっかいな草花なの。



いま日本にいる外来種は、およそ2000種だそうよ。

ものすごい数の生き物が、日本で野生化しているの。


逆に外国では、日本の「クズ」や「ススキ」が繁殖してるの。

もう、ドン引きされるほど迷惑かけまくってるらしいわ。


外国のみなさん、ごめんなさい。

なんとか工夫して食べてちょうだい。




で、はい。


えー……その話が……



この絵と、なんの関係あんねん。 ↓






挿絵(By みてみん)






それはつまり……


その……



こういうことやねん。 ↓ 







挿絵(By みてみん)






ジャーンボ、鳥。


はい、じゃあボツネタ紹介にいきましょう!



「ブラックバスに続き」のテーマは、侵略的外来種よ。


……宇宙からの。



えーハイ。

主人公たちを紹介するわ。






挿絵(By みてみん)



A子主任。


さっきの人よ。






挿絵(By みてみん)



B男主任。


どういう口なのよ。






挿絵(By みてみん)



C美さん。


新人よ。






挿絵(By みてみん)



D乃さん。


同じく新人。






挿絵(By みてみん)



そしてE香さん、同じく新人。

彼女を中心に物語は進むわ。


E香さん、高校卒業して保健所の職員になりました。


とにかく活発な女性よ。

彼女は仕事に使命感を持ち、毎日の業務に燃えてるの。



さて。

彼女の配属された「○○市保健所」には特別の対策課があります。


それが「 地球外生物課 」。



宇宙港に隣接する○○市には、宇宙生物が山ほど入ってくるの。


防疫局がきびしい検査をしてるんだけど、そこは宇宙生物。

チェックを逃れてしまうスーパーモンスターもいるわけ。


それを捕まえるのが主人公たちの仕事よ。



さあ、彼女たちの1日を追ってみましょう。







ファイル① 「 宇宙モグラ 」


 体長: 最大15センチ

 食性: 自分より小さい生物を食べる

 対策: 目視的駆除(ひたすら土のなかを探す)





挿絵(By みてみん)





A子:「いま、何匹め?」

C美:「さっきので99匹ッス」


 私:「なに? 宇宙もぐらって?」



E香:「やった! この子で100匹めです!」

A子:「……名前でもつけてやんな」


 私:「いや、なんなのよコレは?」




挿絵(By みてみん)








ファイル② 「 宇宙イワシ 」


 体長: 最大10センチ

 食性: 自分より小さい生物を食べる

 対策: 漁獲的駆除(ひたすらかかるのを待つ)






挿絵(By みてみん)





E香:「……楽しい仕事だね」

D乃:「お腹すいた」


 私:「なによ、宇宙イワシって?」






挿絵(By みてみん)




D乃:「こういうのよ」

E香:「宇宙ニボシじゃないのコレ?」


 私:「これ古川が小3のとき描いた絵じゃん」








ファイル③ 「 宇宙……動物 」


 体長: 最大32メートル

 食性: 自分より小さい生物を食べる

 対策: 殺傷的駆除(死ぬまで砲弾をブチこめ)






挿絵(By みてみん)




B男:「おい、あのバケモノ燃え始めたぞ!」

E香:「す、すいません。間違えました」


B男:「麻酔弾つったろ、いまの焼夷弾だろ!」


 私:「ブチキレさせただけだったわね」



E香:「ど、どれでしたっけ。ええと、ええと……」

B男:「その赤いヤツだ! 早くしろ殺されるぞ!」


 私:「あれが麻酔弾で眠るかしらね……」




ってなわけで、彼らの戦いは続くのでした。



あ、ちなみにこの銃。 ↓






挿絵(By みてみん)





大きいわねえ。


どうして古川は、外来種のマンガを作ろうとしたのかしら。



「町中で、大砲ブッ放す作品を描きたいなあ」



これが理由のすべてよ。

そのためだけに考えたネタだったの。


まあ、無理があって当たり前よね。







挿絵(By みてみん)




ブラックバスに続き。

このネタは「ボツにせざるを得なかった」と言えるわ。


なぜならこの作品のテーマは『 公務 』だから。



E香たちは、ずっと外来種の駆除をしなくちゃならないわ。

定年まで、ずっとよ。


100%、マンネリ化するのが確実なテーマなの。



これが警察や軍隊の話ならなんとかなるのよ。

たとえばハリウッド映画の刑事ものみたいな。


カタ破りな主人公が、命令を無視して犯人を追跡するとか。

ハチャメチャなアクション性が面白いのよね。



じゃあ「ブラックバスに続き」もコメディにする?


アクション満載の、モンスターハンターっぽくする?



ダメよ。

このネタ、絶対にギャグにしちゃいけないのよ。


捕獲された宇宙生物に待っているのは「処分」のみよ。


「殺す」という結末から、逃げることが許されない題材なの。



宇宙の怪物をやっつけるヒーローとは、わけがちがうの。


外来種は社会問題なんだもん。

それを面白半分にネタにする作品は、存在する価値がないわ。




いっそSFじゃなく、ファンタジーにしたらよかったかも。


モンスターたちがやってくるのは、魔界の……







挿絵(By みてみん)





なんでもないわ。


忘れて。




============================






挿絵(By みてみん)




「ブラックバスに続き」、どうだった?


少なくともこのタイトルは、もう使い物にならないわね。

現実に、ヤバい生き物がブラックバスに続きまくってるもの。



最後に、これを考えた若き日の古川へ。







挿絵(By みてみん)




挿絵(By みてみん)





挿絵(By みてみん)




ロリっ子陳列罪で死刑よ。





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終身刑の魔女より

 ↑

いま書いてるやつよ。





チャッカマン

 ↑

ニニコのスピンオフ元よ。





シルバー・ザ・戦隊ヒーロー

 ↑

むかし描いた漫画よ。



― 新着の感想 ―
[良い点] B男の口が気になりますね! もうれつにパクりたいネタですが、私には扱いきれません! ブラックバスに続けぇーーー!
[一言] 知識量が豊富で毎回驚きばかりです。 前に見た池の水抜く番組とかでも池の魚がブラックバスばかりだったのを思い出しました。
[一言] 理由もなく大砲ぶっ放してもいいじゃない。 ススキも海外で繁殖してるのは知らなかったなぁ。
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