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2章3節 重力波の衝撃(4)

「あっ、ほんとだ。大型の戦艦がたくさん移動している。どこから来たんだ?」

ケンが戦艦の動きを警戒する。


「あー、その向こうに惑星が見えるよ。地球みたいに高等生物が住んでいるのかなあ」

ロンは向こうの惑星に興味を示す。


「宇宙戦艦はその惑星から来たみたいだ。そして、遠くに光っている惑星に向かっていると思うよ」

ヒロが千里眼の力で詳しく見ようとしている。


「へー、あの光っている星は惑星なの?遠くてよく見えないのに、ヒロの千里眼はすごいね」

マリは地球から火星を見るような気持ちになっている。


「父さん、宇宙戦艦が出てきた惑星には、地球人以上の高度な宇宙人がいるんでしょ?」

サーヤがサスケに向かって問いかけると、シュウジの声が聞こえる。


「その惑星チイには高度な文明を築いたチイ人がいる。惑星チイに住めなくなったら、遠くに光っている惑星トイに移住するという計画を持っているようだ」


「それは、ここの太陽が膨張して惑星チイの気温が高くなる時のことですか?遠くの惑星トイは太陽から遠いから、チイより気温が低くて住みやすいのかな?」


ミウは質問したが、シュウジが答える前に一人で納得している。


「惑星チイとトイは、太陽系の地球と火星のような関係だ。火星は地球人のような高等生物が住める惑星ではないが、将来、地球人が住める基地を作るという計画があるよ」

シュウジの声が聞こえる。


「でも地球人が火星に住むのは、ずーっと先のことでしょ?でも、たくさんの宇宙戦艦が惑星トイに向かっているということは、惑星チイから大勢のチイ人が惑星トイに移住しようとしているんじゃないの?」


ヒロの質問にシュウジの声が答える。


「惑星チイに高度な文明を築いたチイ人は、チイの将来の高熱化に備えて、惑星トイに移住する計画を立てた。そして、高度な生命体のいない惑星トイの環境整備を進めてきた。わずかなチイ人と人工頭脳を備えたロボットたちが惑星トイに住み着き、ロボットを増やしてチイ人が住めるようにトイを改造してきたんだ」

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